









※中小企業と大企業、零細企業の違いはこちらを参照







この記事を読んでほしい人
- 中小企業で働いている人
- 中小企業に入る予定の人
- 中小企業に入りたい人
中小企業でよくありがちなこと
僕は新卒で大手企業に入社して約5年働いた後、中小企業に転職しました。
こちらを参照ください。
そこで営業として主に中小企業の新規開拓をしていたことから、今回そこで見聞きしたことを基に「あれは中小企業でありがちだな」ということを紹介していこうと思います。
冒頭でも話したように、一口に中小企業といってもその中身は千差万別です。
そのため、ここで紹介することは当てはまることもある一方で当てはまらないこともあるので、その点はご了承の上お読みください。
中小企業あるある20選
多かれ少なかれ中小企業に勤めている人であれば、同様のことがあるかと思います。
また、今後中小企業への転職・就職を考えている人の参考になれば幸いです。
それでは改めて、「中小企業あるある20選」を紹介していきたいと思います。
未だにFAXを使っている
中小企業は未だにFAXを多用します。
「資料をメールでお送りしましょうか?」と言っても、「いや、FAXで送っといて。」という返答をされます。
もちろんメールを使えないわけではないのですが、FAX送付を希望されます。
おそらくメールが嫌いなのではなく、手元に物(紙)が届くFAXが好きなのです。
FAXもかつては便利なツールだったのかもしれませんね。
良い意味でも悪い意味でも管理が甘い
管理体制が整っていなかったり、管理ツールが導入されていなかったりといくつも理由はありますが、管理が甘いです。
そのため、社内業務ではガチガチに期限を区切られたり日々の行動を細かく指示されたりということはないため、その辺は良いでしょう。
一方で同様に他の人もそのような感じなので、依頼したことが希望日までに出来ていなかったり、そもそもやってすらいなかったということもあるので仇となることもあります。
管理体制の甘さゆえか、信用できない上司もいるものです。
良い意味でも悪い意味でもカジュアル
管理体制が甘いことにも通じますが、割とカジュアル(適当)です。
”ビジネスマナー”みたいなことをあまり意識していないため、社内での挨拶も適当ですし、お客様宛のメールなんかも淡泊です。
特に大企業勤めの人は「お客様の前ではジャケット着用必須」みたいなところがありますが、中小企業の人はジャケットどころかサンダルで出てくる人もいます。
大企業と比べると、仕事のモチベーションが低い人が多い印象です。
仕事が雑になりがち
これも前の二つに通じるがゆえにだと思いますが、仕事は雑になりがちです。
例えば資料を作成するにあたっても、細部までしっかり作り上げるというよりは、要点さえまとまっていれば他の部分にはあまりこだわりません。
細部にこだわってもそれが評価につながらない(そこまでの評価制度がない)からということも、仕事が雑になりがちな要因としてあるかもしれません。
景観は無いに等しい
多くの中小企業は雑居ビルに入居しているか、低層事務所を構えています。
そのため、オフィスの窓からの景観は無いに等しいです。
(隣のビルの壁だったり、駐車場だったり。)
中には窓自体も無いような個室という場合もあります。
社内手続きがアナログ
大企業が備えているイントラのような社内システムを導入していないため、社内手続きはアナログです。
例えば経費精算については、清算用紙に用途や金額を記載して領収書を合わせて事務の人に提出したり、稟議決裁についても内容を口頭で述べてその場で決済のような感じです。
むしろ簡易的なのかもしれませんが、とりあえず社内手続きはアナログ対応です。
社内でも相手に交渉することで、仕事を優位に進めることができます。
ボーナスは期待薄
中小企業のボーナスに期待してはいけません。
大企業と比べるべきではありませんが、中小企業の待遇はやはり劣ります。
全てではありませんが、ボーナスが基本給の0.5ヶ月分なんてザラですし、むしろもらえるだけラッキーという感じです。
ちなみに、ボーナスが高く設定されている場合は往々にして月給は低く抑えられています。
ボーナスが低いと嘆きたくなりますが、目先のお金に執着すると結果年収は上がらないのです。
採用条件がゆるい
「とりあえず面接に来て普通に話せる人であれば採用」というくらいに採用のハードルが低いです。
もちろん求人しても応募者募らないという理由はあるのですが、最初から採用基準といったハードルすらありません。
また面接自体もすごく情緒的に雰囲気だけで終わります。
もちろん”採用条件がきつい”からといって、必ず不採用になるとも限りません。
縁故採用しがち
採用条件がゆるいということに通じて、「当社に見合う人材像」みたなものがないために安易に採用する傾向があります。
そのため、役員の親族だったり部長の知り合いということで”縁故採用”しがちです。
それゆえ、縁故採用された人もどんな会社でどんな仕事なのかをあまり理解せずに入社してきます。
人が辞めがち
採用条件がゆるく縁故採用しがちなため、当たり前ですがミスマッチにより辞める人は多いです。
また、業務理解や向上のための研修や社員定着のための施策が特にないため、中小企業では割と人が辞めがちです。
先月入ったばかりの人が、いつの間にか辞めているなんてこともあります。
いわゆるブラック体質な企業は異常に退職率が高いですが、ブラック体質とは具体的にどんなものなのでしょうか?
社員のクセやアクが強い
これも採用条件のゆるさや縁故採用しがちであるがゆえに、中小企業にいる社員はクセやアクが強かったりします。
そのクセやアクの強さから、協調性が強く重んじられる大企業で仕事をするのは難しいということも、中小企業にクセやアクの強い社員が集まる傾向があると考えられます。
もちろん全体から見るとわずかではありますが、そのクセやアクの強さから目立つ存在になってしまうのでしょう。
クセやアクが強い社員ばかりだと、人間関係を構築するのが難しいものです。
案外動きが遅い
「中小企業は少人数であることを活かしてスピード感を持って事業を行う」というようなことを耳にしたことがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
スピード感はありません。
全てではありませんが、株主であるオーナーが経営を担っている(株主=経営者)割合が多い中小企業においては、オーナーの意思決定で物事を決めるトップダウンが多いのですが、そのオーナーの動きが遅いために企業全体の動きが遅いというのは割とあることです。
企業の動きは遅くとも、自分自身は仕事を早く片付けたいものです。
突発的に何かが始まる
「案外動きが遅い」で話しましたが、中小企業はオーナー企業が少なくありません。
そのため、オーナーの発令で急遽物事が動く、つまり突発的に何かが始まることがあります。
ただし急な思い付きで大した中身もないため、尻すぼみになったり、なあなあで収束します。
いきなり予想外のことが起こるとストレスを感じるものです。
割と自由
「良い意味でも悪い意味でも管理が甘い」で話したように、管理体制はゆるいです。
そのため、やるべきことさえやっていれば割と自由に仕事ができます。
細かく指示されることはないので、どのように仕事を組み立てるかは自分次第だったりします。
自由がゆえにサボる人は少なくありませんが、健全なサボりは仕事の生産性を高めます。
案外残業は少ない
「『大企業あるある』大企業では当たり前?大企業でありがちなこと20選」の中で”誰かが帰らないと帰りづらいという集団心理が働きやすい”というあるあるを挙げたのですが、中小企業ではこれが起きづらいです。
というのも、部署の人数がそこまで多くないため、「まだ誰も帰らない」という集団心理に陥ることが少ないからです。
また、そこまで根詰めて仕事に励む人が大企業と比べて少ないことも、そこまで残業をしないことにつながっているのかもしれません。
直行直帰しやすい
「割と自由」でかつ「案外残業が少ない」ことによって、直行直帰はしやすいです。
特に営業マンになりますが、顧客訪問後にそのまま帰宅するという人は少なくないでしょう。
また終業時間が厳密に管理されていないことも、背景としてあるかもしれません。
自分の携帯を使う
大企業では社用携帯を持たされるのが当たり前だと思いますが、仕事で自分の携帯を使う中小企業もあります。
その代わり、”通信手当”のようなものを支給されたりします。
一つ言えるのは、自分の携帯でプライベート、社内、社外の電話番号を使い分けるのが面倒だということです。
転職サイトに掲載されていない【非公開求人】の紹介を受ける方法は?
事務職は未だ制服
流行から一歩二歩遅れがちな中小企業ゆえに、未だに事務職の人が制服を着ていることがあります。
令和になり、最近はオフィスカジュアルが普及している状況ではありますが、事務職に一昔前の制服を導入しているのが中小企業です。
ただ、制服が無くなるより先に事務職が無くなってしまうかもしれません。
年間休日数は少ない
「『大企業あるある』大企業では当たり前?大企業でありがちなこと20選」の中で”GW休暇、夏季休暇、年末年始休暇は基本的に9連休”と、大企業は休みが充実していると話しました。
しかし、中小企業においては年間休日数はそこまで多くありません。
大企業が124日~130日くらいだとすると、中小企業は110日~120日ほどでしょう。
中には100日程度というところもあるくらいです。
休日でなくとも、仕事を休みたいと思う日は誰にでもあります。
社内恋愛は無い
社内恋愛はありません。
なぜなら、社員が少ないからです。
もちろんゼロではありませんが、選択肢が限られたり、部署を構成する人員の年代がバラバラであるため、恋愛に発展する可能性が極めて低いのです。
職場恋愛するなら、その良し悪しを認識しておくことをオススメします。
中小企業で働いて僕が得たもの
ここまで、(主観ではありますが)中小企業でのあるあるについて紹介してきました。
中小企業というと一様に不安定といったようなイメージを持っている人は少なくありません。
もちろん大企業と比べると財務基盤はそこまで強くありませんが、一方で割と自由に働けたり、転勤や異動が少ないなど、そういう意味では大企業より安定している側面もあります。
僕も中小企業で働く中で良い面と悪い面を目にしてきましたが、比較的幅広い仕事に携わり、自分の意志や考えを反映させることができたことは貴重であったと言えます。
また、少人数だからこそ色々なことに携わることができ、そのためビジネスの仕組みを理解して自分で構築することができるようになったことはとても大きな財産となりました。
このようなものを得たいという人には、中小企業で働くことはオススメです。
今よりも自由度高く仕事がしたいのであれば、中小企業への転職はオススメです。
ただし中小企業は良し悪しの差が激しいので、転職エージェントを活用することをオススメします。
転職をする場合、多くの人は転職サイトで求人を探します。
ただし自分一人だと、多くの求人をの中から自分の能力や経験、条件に見合う求人を探し、さらに面接日程の調整や労働条件、給与の交渉までを行うのはとても時間と労力が掛かります。
一方で転職エージェントに任せれば、数十~数百社もの求人からあなたに最適な求人を紹介してくれます。
また、応募書類の添削、面接日程の調整、労働条件や給与の交渉と全てを行ってくれます。
そのため、普段仕事で忙しくてもスムーズに転職活動に励めます。
ただ、ひとえに転職エージェントといっても、「求人数が多い」「新卒・第二新卒向け求人が多い」「高年収の求人を扱っている」「専門職系の求人を扱っている」「地方求人が多い」など、各転職エージェントによって特徴や強みはバラバラです。
したがって、これらを理解した上で”自分の状況に合った”転職エージェントを活用することで、満足のいく転職を叶えることができます。