この記事を読んでほしい人
- 上司がよく怒鳴る人
- 最近、上司に怒鳴られた人
- 職場に怒鳴る上司がいる人
上司が怒鳴る3つの理由
僕が10年以上サラリーマンとして仕事をしてきた中で、多くは無いものの怒鳴る上司はいました。
当初、上司が怒鳴る姿を目にした時は、「おぉ、怖ぇな」としか思っていなかったのですが、何人かの怒鳴る上司を見てくるなかで、怒鳴るといってもいくつか理由(パターン)があるのだと分かってきました。
そして、怒鳴る理由(パターン)は主にこの3つだということに気づいたのです。
虚勢を張っている
無意識的に
策略である
怒鳴る人は違えど、怒鳴る理由はこの3つのうちのいずれかなのです。
では、具体的にどういうことなのかを解説していきます。
虚勢を張っている
一つ目の理由は”虚勢を張って”怒鳴るということです。
これはプライドの高い上司や完璧主義の上司に多いのですが、部下や周囲に舐められたくないという思いの下に怒鳴るのです。
怒鳴ることで自分の権威や凄みを周囲に誇示して、自身の尊厳を守ります。
そのため、大したことのないミスや失敗であっても怒鳴ることがあり、むしろ自身の威厳を誇示する絶好の機会だとさえ考える上司もいるかもしれません。
無能だからこそ虚勢を張るのかもしれません。
無意識的に
二つ目の理由は”無意識的に”怒鳴るということです。
これは感情的な上司に多いのですが、叱る行為=怒鳴るという行為になってしまっているのです。
人間の脳の前頭葉の働きが弱くなると、恐怖や怒りを司る扁桃体が衰えてしまうのですが、それによって怒りっぽくなると言われています。
そのため、割と年配の上司ほど無意識に怒鳴ってしまう傾向にあります。
感情的に怒られると、自分も感情的になってしまいますよね…
策略である
三つ目の理由は”策略”で怒鳴るということです。
どういうことかというと、こちらをご覧いただけると分かりやすいかと思います。
上司が部下を戦略的に怒ったり怒鳴ったりするケースがあります。例えば部下が取引先とのやりとりでミスをしてしまった。何とか取引先に謝り穏便に済ませたいときにどうするか。
こういうときに直属の上司が出てきて、取引先に謝りながら、彼らの前で部下を怒鳴りつける。「なんてことをしでかしたんだ!」などと言ってボロクソに怒鳴る。すると取引先の人は「まぁまぁ、部長さん、そんなに怒らないでください」と、「悪気があったわけじゃないんだし」と何とか収めてくれる。
それを狙っての一種の芝居なのですが、怒鳴ることでその場が収まる場合もあるわけです。上司は一見部下を怒鳴って攻撃しているようですが、実は結果的に部下を守っている。
実際、僕の過去に僕の上司だった人は策略の下で怒鳴ることがありました。
そのため、厄介な問題解決を図るにあたって、事前に「こういうシチュエーションであえて強くお前を怒るからな」と前置きしてくれました。
したがって策略として怒鳴ることは、他の二つ理由とは異なる怒鳴りだと言えるでしょう。
嫌われ役に徹する上司は良い上司です。
上司に怒鳴られたなら
ここまで、上司が怒鳴る理由について話してきました。
僕が長らくサラリーマンとして仕事をしてくるなかで、怒鳴る上司を観察した上で見つけた理由が先に挙げた3つの理由ですが、もちろん怒鳴る理由はそれ以外にもあるかもしれません。
しかし、もしあなたの上司が怒鳴った場合には、この記事で挙げた3つの理由のうち、どの理由で怒鳴っているのかを考えることはとても重要です。
なぜなら、あなたが付いていくべき上司か否かを判断することができるからです。
ここまで読んだ方なら既に分かっているかとは思いますが、怒鳴る上司だとしても付いていくべきは”策略”として怒鳴る上司です。
この理由で怒鳴る上司は、しっかりとした目的があって怒鳴るという行為をしています。
つまりそれは、自身のことではなく部下や周囲のことを考え、かつ自分に矢面が向く(怒鳴れば周囲から嫌われる)ことを覚悟して振る舞える上司だということです。
一方で虚勢を張って怒鳴る上司は、結局は自分のために怒鳴るということですし、無意識的に怒鳴る上司は、感情の抑えが効かないだけで、周囲のためになる怒鳴りではありません。
そのため、もし上司が怒鳴ったときには、その怒鳴りにはどのような理由や意図、背景あるのかを冷静に観察してみるといいでしょう。
怒鳴っている時ほど上司の本音が垣間見える
上司が怒鳴って感情が露わになっているときほど、その上司の本音が垣間見えます。
普段は腹の内を探れない上司であっても、感情的になっている状態であれば、その腹の内を探ることができるかもしれません。
この記事で紹介したように、上司が怒鳴っている時には、”どのような理由で”怒鳴っているかを考えてみることが大事だと言えるでしょう。
あなたの上司は、どの理由で怒鳴っているのでしょうか?
このような上司の場合は、怒鳴る怒鳴らない関係なく付いていってはいけません。
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