










この記事を読んでほしい人
- 普段、早起きしている人
- 早起きしようと思っている人
- ストレスが溜まりやすい人
早起きは身体に悪い?!
「早起き」というと、健康的で良いことだと思うものです。
早く起きて出勤し、清々しい朝のうちに仕事を片付けてしまおうというサラリーマンも少なくないでしょう。
しかし、実は早起きは身体に悪いかもしれないのです。
なぜそのように言えるかというと、いくつか研究によって「早起きが身体に悪影響を及ぼすのでは?」ということが示唆されているからです。
ということで、ここではその研究について紹介していこうと思います。
この研究結果を知れば、早起きがあまり良いことではない理由が分かるはずです。
早起きと同様に、その採用があまり知られていないものの一つとして”瞑想”があります。
早起きでストレスが増大する?
一つ目の研究ですが、これはウエストミンスター大学のアンジェラ・クロウ博士が行ったものです。
この研究では、42名の健康体の被験者を対象に、1日のうち8回にわたって一定の間隔で唾液を採取し、それぞれの起床時間と比較をしました。
その結果分かったことは、早起きはコルチゾールというストレスホルモン値の上昇と有意に関連していたのです。
そして、クロウ博士のコメントによると、
「早起きは集中力を高めるものの、忙しさと煩わしさを感じ、1日を通して面倒くささを感じます。そして1日の終わりにはより多くの怒りと体力の消耗が報告されています。」
「一方で、遅く起きた人はよりゆったりとしており忙しさを感じていませんでした。これは、コルチゾールが気分や集中力に影響を与えることから、この違いを生むのだと思われます。」
つまり、早起きしている人ほどストレス状態だということです。
ちなみに、早起きがコルチゾール上昇の原因になのか、それともコルチゾール上昇が早起きの原因なのかは分からなかったもの、10週間による追跡調査によると、早起きしている人は、筋肉痛、風邪、頭痛、気分の落ち込みを訴える人が多かったとのことです。
この研究から、早起きはストレスを促す可能性があるということが分かったのではないでしょうか。
睡眠つながりで、なかなか寝付けないという悩みを持っている人はいませんか?
早起きで疲労感が増し、幸福感が減る?
二つ目の研究は、JAMAーJournal of the American Medical Associationによるものです。
こちらでは、201名の高校生を対象に、学校の始業時間を30分遅らせることで(8時→8時半)、被験者の眠気や気分、行動にどのような影響があるのかを調べました。
※被験者は始業時間の変更前と変更後に、オンラインで睡眠習慣調査を行いました。
この結果、被験者である学生の総睡眠時間が45分増加し、また7時間未満の睡眠時間の学生が79.4%減少し、一方で8時間以上の睡眠を確保できるようになった学生は約38%増えたのです。
しかし注目すべきは、始業時間を30分遅くして睡眠時間を増やせた学生は、モチベ―ションが向上し、、また日中の眠気や疲労感、憂鬱な気分などの軽減が確認されたのです。
そして、疲労感によるヘルスセンターへの来訪や、授業への出席率など、健康に関するほとんどの項目が改善されたのです。
この研究からも、早起きが健康を阻害している可能性があることが分かったのではないでしょうか。
睡眠は疲れを回復させますが、疲れによっては睡眠で回復できないものもあるのです。
睡眠習慣を見直そう
ここで話したことにより、早起きについて見直す機会になったのではないでしょうか?
そのため、これを機に睡眠習慣を見直してみることをオススメします。
早起きすることで、静かな時間に集中して物事に取り組んだり、余裕をもって活動できるというようなメリットがあるのは間違いありません。
しかし、早起きが適している人もいれば、適していない人もいるものです。
以前、「【クロノタイプ診断】自分に適した働き方をすることが大事なワケ」で人によって睡眠タイプが変わるということを話しましたが、人によって最適な起床時間も異なります。
それゆえ、まずは自分の睡眠習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、夜長く寝るよりもその分昼寝をした方が良いかもしれません。
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