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「自分にしかできない仕事」は幻想に過ぎない件について【コラム】

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大丈夫かなぁ~…。
キャリ子

 

 

KEI
何か心配なことでもあるんですか?

 

 

実は来月に私が長年お付き合いしていたクライアントを後輩に引き継ぐんですけど、それが心配で…。
キャリ子

 

 

KEI
引継ぎですか。でも何が心配なんですか?

 

 

私が3年ほど担当していたので、他の人に任せてそのお客様に不都合があったら申し訳ないなと思いまして。
キャリ子
それに、転職するわけでもないのに担当を外れるなんて無責任だと思われないかなぁって…。
キャリ子

 

 

KEI
そうでしたか。
KEI
でも、心配する必要はないと思いますよ。

 

 

そうですかねぇ…?
キャリ子

 

 

 

KEI
おそらくキャリ子さんは、それは「自分にしかできない仕事」だと思っているんだと思うんですが、それは幻想です。

 

 

 

なんてこと…!そこまで言わなくてもいいじゃないですか…。
キャリ子

 

 

KEI
いえ、キャリ子さんだけじゃなくて、誰しも「自分にしかできない仕事」なんて無いと思うんです。

 

 

誰しもですか?
キャリ子

 

 

KEI
はい。仮にそれが会社の社長であっても、その社長にしかできない仕事というのは無いと思います。

 

 

う~ん、そうなんですかねぇ…?
キャリ子

 

 

KEI
それでは、「自分にしかできない仕事」という考えについて話していこうと思います。

 

この記事を読んでほしい人

  • 仕事を一人で抱えがちな人
  • 人一倍責任感が強いと思う人
  • 人に任せたり、頼んだりするのに抵抗を感じる人

 

 

「自分にしかできない仕事」は幻想に過ぎない

 

これは自分にしかできない仕事だ。

 

 

このように考え、思っている人は少なくありません。

 

 

しかし、”特定の誰かにしかできない仕事”なんてものはないと思うのです。

 

 

仮にそれが会社の社長であっても、その社長にしかできな仕事なんてものはありません。

 

 

「自分にしかできない仕事」なんて無い理由

 

これについては、お笑いタレントのカズレーザー氏が正にその通りのことを言っています。

 

画像引用元 「イヤな二択で悩んだら、一歩後ろに下がれ」カズレーザーが“若者は頑張らなくていい”と語る理由 - 新R25

 

このように、ほぼ全ての仕事というのは、今携わっている人がいなくてっても替えが効くものです。

 

ちなみに”ほぼ”と付けたのは、例えば伝統工芸や希少な技術などの担い手であれば、他にできる人がいないということもあり得るからです。

 

しかし言ってしまえば、仮にそのような人であってもいなくなって困るということはほとんどないのではないでしょうか。

 

担い手が一人しかいないような仕事であれば尚更、世の中に大きな影響を及ぼす可能性は無いでしょう。

 

画像引用元 「イヤな二択で悩んだら、一歩後ろに下がれ」カズレーザーが“若者は頑張らなくていい”と語る理由 - 新R25

 

かつて、日本の総理大臣であった小渕恵三は、総理在任期間中に病に倒れて亡くなりました。

 

しかし日本は何ら支障を来すことはありませんでした。

 

一国の、それも大国の首相が急にいなくなってもです。

 

スティーブ・ジョブズや小渕恵三といった偉人でしても、「自分にしかできない仕事」なんて無かったわけです。

 

それに対して、一企業のサラリーマンにしかできない仕事というものは果たしてあるのでしょうか?

 

一方で、「自分じゃなくても良い仕事」というのはたくさんあると思います。

参考 仕事の判断は重要。やるべき仕事かやらなくていい仕事なのか?

 

 

「自分にしかできない仕事」と考える心理

 

おそらく、「自分にしかできない仕事」があると考える人のほとんどの人は、頭ではそんなことはないと分かっていると思うのです。

 

しかし、自分が携わっている仕事は「自分にしかできない仕事」だと考えてしまう背景があるのではないでしょうか。

 

人というのは、誰かから必要とされていると思うことができないとダメな生き物だからだと思うのです。

 

『自分は職場でいらない人間だ』と思った人に伝えたいこと【コラム】」で話したように、「自分は必要とされていない」と感じると劣等感から職場にいることが苦痛になってしまいます。

 

そのため、そのような劣等感を抱くことがないように自分が携わる仕事を「自分にしかできない仕事」と考え、それを責任感と変換することで、自尊心を保とうとしているのだと思います。

 

そして、その”責任感”が強くなりすぎると、休んだり辞めたりすることに大きな壁を感じてしまうのです。
(正確に勝手に自分で壁を作って壁に慄いているだけです。)

 

しかしその壁があることが、ある種の安心感に繋がるのだと思います。

 

「自分は仕事に責任がある立場だから、休んだり辞めたりすることは無責任なことだ」と強制的に認識させることで、あたかも職場や会社で必要とされているという幻想に浸ることで、優越感を抱いているのです。

 

画像引用元 「イヤな二択で悩んだら、一歩後ろに下がれ」カズレーザーが“若者は頑張らなくていい”と語る理由 - 新R25

 

「自分にしかできない仕事」があると思っている人にとっては辛辣な言葉かもしれませんが、とても的を射た発言だと思いませんか?

 

あなたがいなくても会社や職場は回るのです。安心してください。

参考 「仕事に行きたくない」行きたくない理由と行かなかった場合について

 

 

 

「自分にしかできない仕事」から解き放たれる開放感

 

「自分にしかできない仕事」だと考えることは、責任感や自尊心の醸成につながるので、必ずしも考えを改めるべきというわけではありません。

 

 

あくまでバランスが大事だということです。

 

 転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?

 

実際、仕事に対してあまりに自尊心が欠けてしまうと、”インポスターシンドローム”という状態に陥ってしまう可能性があります。

 

 

これは、自分の能力を信じることができなくなり、自分の仕事に対する成果や実績を偽りだと感じてしまうようになることです。

 

 

ただ、今携わっている仕事や職務からの呪縛から解放されると、これまで見えなかったものや、あえて目にしないようにしていたものが見えてるはずです。

 

 

「自分にしかできない仕事なんてない」と考えられるようになれば、休みを取る抵抗感も薄れ、また転職して自分の可能性を拡げるという意識も芽生えるかもしれません。

 

 

ただ、そうは言ってもなかなかそう思えないという人は、改めてカズレーザー氏の言葉を思い出してみてください。

 

画像引用元 「イヤな二択で悩んだら、一歩後ろに下がれ」カズレーザーが“若者は頑張らなくていい”と語る理由 - 新R25

 

「自分がいなくなっても誰も困らないだろう」と思えるようになれば、丁度良い心持ちで仕事に取り組めるようになると思いますので。

 

でも、会社から不要だと告げられるのはコワいものです。

参考 「リストラの前兆か?」リストラ前には3つの変化が職場に訪れる?!

 

 

 

「誰にでもできる仕事」にする

 

「自分にしかできない仕事」というのは崇高感があります。

 

 

しかし真に崇高なことというのは、自分の仕事を「誰にでもできる仕事」にすることだと思うのです。

 

 

仮に自分にしかできない仕事があったとすれば、もしあなたがいなくなったら誰も対応できる人がいなくなり、本当に大変なことになってしまいます。

 

 

一方で、もしあなたがいなくなったとしても誰かしら対応できるような状態であれば、他の人が悩んだり困ったりすることはありません。

 

 

すなわち、「自分にしかできない仕事」を抱えているのであれば、自分だけで留めておくのではなく、誰もができるような仕事に昇華することが本当に責任感のある行いだと思うのです。

 

 

誰かに必要とされていないと不安なのであれば、パラレルキャリアがオススメです。

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