




でも、サラリーマンにとって大きな悩みの一つがそれですよね。







むしろ、素晴らしい成果を上げた仕事をするよりも、上司から気に入られる方が評価につながることの方が多いのではないでしょうか。


この記事を読んでほしい人
- 上司を手玉に取りたい人
- 上司との関係性が悪い人
- 上司からの評価を得たい人
目次
上司から気に入られるための対策
あなたがサラリーマンであるなら、少なくとも上司から気に入られることは損ではないはずです。
上司から気に入られれば、こんな特典があるのではないでしょうか?
おいしい仕事(成果を出しやすい)を任せてもらえる
休みが取りやすい
残業を強いられない
融通を利いてもらいやすい
失敗を大目に見てもらえる
面倒な仕事が回ってこない
もちろんこれら全てが当てはまるわけではないですし、また会社にもよるでしょう。
しかしいずれにしても、ここで挙げたような特典をGETできるのであれば、やはり上司から気に入られるに越したことはありません。
それでは、どうしたら上司から気に入られるのでしょうか?
ちなみにこんな上司の場合は、気に入られる努力をしても無駄足に終わる可能性が高いので、とっとと転職しましょう。
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上司から気に入られるテクニック
ここからは、上司から気に入られるためのテクニックを紹介していきます。
テクニックというと聞こえは悪いかもしれませんが、あくまで戦略的に使うことが大事なのです。
つまり気に入られるためには、”ただなんとなく接して”もダメなのです。
でも、こんな上司だと気に入られる意欲が湧かないですよね…。
フレーミング
2010年にノースウェスタン大学で、フォーブス500社の中から340名のマネジャーにインタビューを行い、「おだてているように見えずに上司の気分を良くするにはどうすればいいのか?」ということについて調べました。
そこで”罪悪フレーミング”と”アドバイスフレーミング”が効果的だと分かりました。
まず罪悪フレーミングですが、これは褒め言葉の前に「これを言うと怒るかもしれませんが…」と言った後に上司を褒めることです。
例えば、「私のようなペーペーがこんなこと言うと怒るかもしれませんが、〇〇課長のアイディアには本当にひらめきを感じました」のように上司に伝えることで、上司からの印象は良くなるはずです。
褒められることを嫌う人はあまりいませんので、とても効果的な方法だと言えるでしょう。
次にアドバイスフレーミングですが、これは表面上はアドバイスを求めるように褒めることです。
以前に「【方法】『仕事の人間関係がツライ』嫌いなあの人への対処法がコチラ」で紹介しましたが、人はアドバイスを求めてきた相手を好きになるという心理効果があります。
そのため、「お忙しいところ申し訳ないのですが、この件について〇〇課長のアドバイスをいただけないでしょうか?」と尋ねてみるだけでも効果的なのです。
アドバイスを求めることは仕事だけじゃなく、色々なシーンで人間関係を良くします。
行動的に見せる
上司が評価するのは行動的な人もしくはそう見える人です。
イリノイ大学が6ヶ月間ほど色々な企業を対象に研究を行ったところ、気に入られるのは行動的な部下だったということ判明しました。
ポイントとしては、行動的に見えそうな人でも評価されるということです。
そのため、”アクションを起こそうとする姿勢”を見せることが大事です。
ちなみに根回しを嫌う人はいますが、これができる人ほど上司から評価されます。
感情を伝える
自分の感情を伝えると上司から気に入られる可能性が高まります。
例えば、何かを依頼する時は「◯◯していただけると嬉しいです」と言ったり、断る時は「〇〇できず残念です」と言うようにしましょう。
人は(たとえ子どもであっても)権利を主張されると反発心を感じるため、依頼する時や断る時はそれを出さないことがポイントです。
意識しないとどうしても主張しがちになってしまうため、注意が必要です。
もしあなたの上司がモチベーターなのであれは、案外「感情を伝える」というのはアリかもしれません。
あの人もこのテクニックを使っているのかもしれない?
ここで紹介したテクニックを用いることで上司から気に入られる可能性が高まるのであれば、使って損はないはずです。
あなたの周りにも、なぜか上司から気に入られる同僚や後輩がいませんか?
もしかすると、ここで挙げたテクニックを使っているのかもしれません。
残酷ですが、”仕事で評価される”ということは”成果を出すこと”とは結びつかないことも多いものです。
上司から気に入られない部下とは?
前のトピックでは上司から気に入られる対策法について紹介しました。
では逆に、「上司から気に入られない部下」とはどんな人なのでしょうか?
結論から言うと、それは有能でクールな部下です。
「無能な部下じゃないの?」と思う人もいるでしょう。
しかしそうではなく、有能ではあるものの冷たい感じの部下が、上司から気に入られないどころか、場合によってはパワハラ・モラハラを受ける対象になってしまうのです。
上司からヒドイ扱いを受けるなら転職を
有能でクールな部下は嫌われる?
ここで、ブリティッシュコロンビア大学の組織行動学および人材管理学助教授リンタオ・ユーらが行った研究について見てみましょう。
中国企業2社(経営コンサルティング会社と天然ガス会社)の社員を対象に、上司と部下の関係について、2つの調査を実施した。
上司には数ヵ月にわたり、自尊心の基準値と、部下への嫉妬の経験を測るアンケートに答えてもらった。その後、彼らが部下の「思いやりの度合い」をどう認識しているかについて尋ねた。これにより、上司が部下の意図をどう解釈しているかを把握できる。さらに、部下の能力に対する認識も聞いた。こうすれば、部下がみずからの意図を実行する能力があると、上司が信じているかどうかを明らかにできる。
一方、部下には虐待的な管理に関するアンケートに答えてもらい、部下から見て、上司が自己改善をしているかに関するデータも収集した。
その結果、次のことが判明した。管理者であるリーダーが、「有能だが冷淡」だと感じる部下――つまり、仕事はできるが打ち解けない態度を取る部下――に対して嫉妬を覚えると、リーダーは自分と部下の差を埋めるために虐待的な管理をする傾向が強くなる。
ここで書かれているように、”有能だがクール(冷淡)”な印象を受ける部下は、嫉妬の対象とされてしまうということです。
気に入られないだけならまだしも、上司から嫉妬されるとなると極めて仕事に支障を来すでしょう。
このことからも、もしあなたが優秀だとしてもカッコつけてクールを気取るのはやめておきましょう。
上司のみならず、他人から気に入られるにはEQが大事なのです。
小さな工夫で大きな徳を
上司に気に入られるためには、ちょっとの工夫をすればいいだけです。
しかしそのちょっとの工夫が大きな徳を生むかもしれません。
上司に気に入られている人ほど、良い仕事を任せてもらえ、実績を積むチャンスを与えられます。
つまりサラリーマンにとっては優秀か否かよりも、”上司に気に入られているか否か”の方が重要なのかもしれません。
もしあなたが上司だという場合は、部下のマネジメントにも一工夫してみましょう。
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【方法】部下を思い通りにマネジメントするための5つのテクニック
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