「面接では質問した方がいいですか?」
「面接でこちらから質問しないといけないですか?」


そういう時は特に質問しなくてもいいんですかね?







この記事を読んでほしい人
- 面接で何を質問したらいいか分からない人
- 面接で他社と差別化して評価を高めたい人
- 面接で自分を印象付けたい人
面接で質問をする意味
あらためて面接で質問をする意味とはなんでしょうか?
それは、面接で有利になることです。
しかし、なぜ面接では質問することで有利になるのでしょうか?
なぜ面接で質問することで有利になるのか?
面接で質問することで有利になる理由は2つあります。
相手に良い印象を与える
その会社を判断できる
それがこちらです。
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相手に良い印象を与える
そもそも面接の合否を左右するのは、印象のみだとされています。
そのことは、こちらの実験から証明されていると言えるでしょう。
トレド大学で心理学を学ぶトリシア・プリケットとネハ・ガダ=ジェインはフランク・ベルニエリ教授と共同で研究を進め、2000年、面接の結果は最初の10秒で下された判断から予測できると述べた。
2人は実際の面接のビデオを録り、短く編集したものを被験者に見せることによってそれを発見した。
それぞれの面接ビデオをもとに、受験者がドアをノックするところから始まり、席について10秒後で終わる薄切りビデオが作られ、実験を知らされていない被験者に示された。
被験者は、採用可能性、適性、知力、意欲、責任感、信頼性、冷静さ、人格的温かみ、礼儀正しさ、好感度、表現力の評価表を渡されていた。
すると、11の評価項目のうち9項目について、薄切りビデオによる判断と実際の面接者の最終評価とが有意に関連していた。
このように、握手や簡単な自己紹介から得られる第一印象は、(あらかじめ質問項目などを決めて行う)構造的採用面接の結果を予測させるものだった。
要するに、ほとんどの面接が時間の無駄なのは、面接者が最初の10秒で得た印象を確証するために99.4%の時間が費やされているからなのだ。
このことから、面接ではいかに印象を良くするかがもっとも大切なのです。
そして質問することで、さらなる印象アップを図れるわけです。
そして質問をするにあたって大事なポイントがこちらになります。
質問の数
セルフ・ブランディング
ハロー効果
この3つについて詳しく説明していきましょう。
笑顔と印象は切っても切れない関係です。面接では”笑顔”が重要です。
質問の数
質問を多くする人ほど、相手に良い印象を与えることができます。
これは、2017年に行われたハーバード大学がお見合いパーティーを調査した研究でも、質問の数が多い人ほど異性から好印象だったそうです。
加えて、セント・フランシス大学のマリサ・T・コーエンが390人の大学生に「デートにおいて、相手のどのような行動が嬉しいか?」ということを調査したところ、特に男性に関しては”自分が質問をした時に相手も質問をしてくれる”ことだということが分かりました。
おそらく、あなたも初対面の人と会話をした時、相手があなたに興味を持って色々と聞いてくれると良い気分になりませんか?
(もちろん詮索するような質問の仕方ではいけません。)
ほとんどの人は自分に興味を持ってくれている人に対して好印象を与え、質問こそが相手の好意を引き出すための行為なのです。
したがって質問をしない人よりも、質問をする人の方が好印象になるということです。
もし面接で大失敗したとしても、最後に”質問”で巻き返すことができます。
セルフ・ブランディング
質問することで、ニーズを引き出し、それに対してアピールすることが大事です。
例えば、こんな感じです。
あなた「採用いただいた際に行う予定の業務は何ですか?」
面接官「〇〇を予定しています。」
あなた「そうですか、ちなみに私は■■という経験(強みなど)があるのですが、〇〇の業務で活かせそうでしょうか?」
しかし、面接というアピールの場だとこういったトークになりがちです。
「私は○○をしてきた経験から、■■ができます」
このように、自分をすごく見せることは逆効果になります。
(つまり、自意識過剰に受け止められる可能性があります。)
あなたもこんな人と出会ったことがあるかと思いますが、印象はどうでしたか?
もし、いい気分にならなかったのであれば、それが面接官が持つ印象だということです。
またこれはちょっとしたテクニックになりますが、面接中に相手が使った単語を繰り返すように質問を返す(バックトラッキング)ことは重要です。
なぜなら、相手の話をちゃんと聞いているという印象を伝えることができ、親近感や信頼感につながるからです。
服装によて狙った印象を与えることができるって知ってました?
ハロー効果
人の評価は、たった一つの特徴で決まることがあります。
これも”質問することでニーズを引き出し、それに対してアピールする”ことに通じることで、自分の特徴を発信するための質問を行ないましょう。
例えば、こんな感じです。
あなた「私は〇〇の経験を基に、貴社で■■を行えるのではないかと考えておりますがいかがでしょうか?」
面接官「そうですね。■■ということも可能ですが、▲▲の方が適しているでしょう。」
このように、「自分の特徴を発信をするための質問」を用意することが大事です。
ただし、この前の「セルフ・ブランディング」のところで説明したように、妙に自信満々に映らないように気を付けましょう。
その会社を判断できる
「御社のキャリアパスについて教えていただけますでしょうか?」
「5日の有給取得が義務化されましたが、御社ではどのようにして有給取得のスケジューリングをしているのでしょうか?」
このような”会社を判断するため”の質問は、自分がその会社に入ったとき「納得して仕事ができるのか、楽しく働けるのか、活躍して給料を上げられるのか」を見極める材料になります。
このような質問は会社に対して疑問を投げかけるため、どうしても嫌らしい印象を与えてしまいます。
しかし”会社を判断するための質問”から得られる情報が、自分にとって最も有意義なものであるのも事実です。
ちなみに、ほとんどの面接官は質問することは得意ですが、意外と質問されることには慣れていません。
そのため、質問をしたときの、面接官の回答の内容や状態を見ることで真意をうかがい知ることができるかもしれません。
面接官は自分たちにとって都合の悪い質問をされると交わそうとしますが、面接官にこれらの反応が見えた場合は注意が必要です。
回答に整合性が欠ける
早口になる
手のひらを隠す
男性なら目を合わせない/女性ならじっと見つめてくる
このような行為をともなった回答の場合、「嘘または考えていない可能性」があると言えます。
しっかり考えている会社は、面接官であってもしっかり答えることができるものです。
したがって、”会社を判断するため”の質問に対して疑問が生じる回答しか得られない場合は、もし転職したとしても自分が求める環境とは全く異なる可能性もあると言えます。
質問以外でも、その会社を判断する情報を得られる手段はあります。
質問が面接を制する
僕自身、面接官として面接をすることがあります。
その実体験からも、質問をしてくれる人の方へ好印象を持ちます。
人は、自分に興味を持ってくれる人へ好意を持ちます。
おそらく面接以外のシチュエーションでも同じでしょう。
つまり質問をすることは、相手への好意を示す行為なのです。
面接が控えている人は、質問を考えて臨みましょう。
面接での質問の意味
面接で直接尋ねるのは気が引ける質問があると思いますが、そういうものは転職エージェントに依頼してしまいましょう。
転職をする場合、目当ての会社の情報が欲しいものです。
しかし、自分一人で得られる情報というのはそこまで多くはありません。
一方で転職エージェントに任せれば、その会社に精通した採用アドバイザーが色々と教えてくれます。
また、給与や有休消化率など面接では訊きずらい疑問も調べてくれます。
そのため、企業からの印象を損なわずに欲しい情報をゲットすることができます。
ただ、ひとえに転職エージェントといっても、「求人数が多い」「新卒・第二新卒向け求人が多い」「高年収の求人を扱っている」「専門職系の求人を扱っている」「地方求人が多い」など、各転職エージェントによって特徴や強みはバラバラです。
したがって、これらを理解した上で”自分の状況に合った”転職エージェントを活用することで、満足のいく転職を叶えることができます。