









この記事を読んでほしい人
- 異業界・異職種への転職を考えている人
- 未経験でも応募できる求人へ応募している人
未経験OKの求人に応募する時は注意すべき
自分の業界や職種にうんざりしている人ほど、「未経験OK」の求人に魅力を感じるのではないでしょうか?
実際、その業界やその職種の未経験者を募っている求人が多くの人に門戸を開いていることは間違いありません。
しかし「未経験OK」の求人へ応募する前に、ちょっと立ち止まって考えてほしいことがあります。
というのも、転職エージェントとして対応した人の多くが、甘い認識で「未経験OK」の求人へ応募を検討・希望していたからです。
そのため「未経験OK」の求人を前にした時には、これから伝えることを念頭にその求人へ応募するか否かを考えてみることをオススメします。
未経験OKの求人で注意すべき5つのこと
僕が転職エージェントとして求職者の人とやりとりをしてきた中で、多くの人が「未経験OK」の求人を好意的に捉えていました。
しかし、「未経験OK」の求人が意味する他の側面を捉えている人はほとんどいませんでした。
そこで、ここでは「未経験OK」の求人において、特に注意すべき5つのことについて解説していきます。
そして、その5つとはこちらです。
年齢について
給料について
その企業について
選考について
教育について
それでは、一つずつ説明していきましょう。
転職を考えている企業があるなら、しっかり調べることをオススメします。
年齢について
「未経験OK」の求人において、企業が検討でき得る年齢の上限は高くて27歳までであることが多いです。
なぜなら求人を募集する際、募集要項に年齢を記載することは法律上できません。
しかし、企業が選ぶ人材を年齢で決めることは特に問題はないのです。
したがって、「未経験でも検討はします。若手なら(20代前半まで)。」というのが本音であるケースがとても多いのです。
そのため、未経験OKで応募したにも関わらず見送れらた場合、このような理由が裏にあるかもしれません。
40代ともなると、書類すら通らないことはザラです。
給料について
「未経験OK」の求人において、実際手にできる給料は求人票に記載されている給与帯(年収帯)の下層帯であることが多いです。
なぜなら、正に未経験だからです。
考えてみたら、その業界や職種において初心者である人が、その業界や職種でそれなりの経験年数を持っている人以上の給料を手にすることに合理性がありません。
それにも関わらず、未経験の業界・職種に転職しても前職の給料を基に手にできる給料を考える人は少なくありません。
その企業について
「未経験OK」の求人を出している企業は、不人気である場合があります。
本来、求人を行う企業としては”経験者”が欲しいものです。
しかしそれが叶わないために、とりあえず頭数を揃えるために”未経験者”を募るのです。
そのため、「未経験OK」を謡っている企業は、もしかするとその業界の人にとっては魅力的ではない企業である可能性をはらんでいるかもしれません。
求人を探す時にチェックすべきポイントを知っていますか?
選考について
「未経験OK」の求人において、選考が有利だというわけではないのです。
確かに募集対象は広いため、募集(応募)の敷居は高くはありません。
しかし、”経験者NG”というわけではないのです。
そのため、もし経験者からの応募があった場合には、当たり前ですが経験者が圧倒的に優先されます。
また未経験OKということは、「経験やスキルを抜きにして、すごく魅力的な何か(人間性や思考性など)」を有していることが選考通過のポイントとなるため、経験やスキルよりも難しい選考基準が暗に設けられているということなのです。
特に求人倍率が低下している現在においては、業界選定は重要です。
教育について
「未経験OK」の求人だからといって、必ずしも入社後に充実した教育が施されるわけではないのです。
「未経験者を採用するのだから、それ相応の研修やOJTがあるのだろう」と考えている人は少なくありません。
しかし大手企業でもない限り、充実した教育がなされることはほとんどありません。
特に景気が悪い時ほど、企業としてはコストを掛けずに一人立ちしてくれることを新入社員に望むため、未経験だからといってゆっくりしてはいられません。
確度の高い求人情報を得たいのであれば、転職エージェントを利用すると良いでしょう。
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「未経験OK」で求人する企業の本音
僕が企業から採用の相談を受ける際、自ら進んで未経験者を募集する企業はありません。
「未経験OK」という条件を設けないと採用することが難しいからそうするのです。
どの企業も本音としては、こう考えています。
「業界のことを知っている経験者が欲しい」
「手間暇掛けずとも一人で仕事をしてくれる人が欲しい」
「業界の知見やコネを持っているような人材がいればなぁ」
多かれ少なかれ、企業はやはりその業界やその職種の経験者を求めています。
しかし人手不足が著しいこの時代ゆえに、ある意味仕方なく未経験者の採用を行っているのです。
だからこそ、異業界・異職種への転職を考えている人はこの事実を念頭に転職活動をするといいでしょう。
「未経験OK」というとポジティブな印象を受けてしまいますが、むしろネガティブな側面の方が多いものです。
未経験者ゆえのメリット
この記事では未経験者を対象にした求人のネガティブな側面について話してきました。
しかし一方で、未経験者だからこそのメリットもあります。
例えば、業界の固定概念を疑うような見方や考え方ができたり、経験者と比べて期待値が高くないからこそ伸び伸びと仕事に取り組めたり、成果を出した時のポジティブな意味でのギャップなど、未経験だからこそのメリットだと言えます。
異業界や異職種への転職は経験者と比べると大変なことが多いものですが、経験者を超えることができないわけではありません。
未経験だとしても転職さえしてしまえば、仕事をするフィールドは経験者と同じなのですから。
「なかなか自分に合う求人が見つからない」という人は、こちらをご覧ください。
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