









- LINEは無かった
- Uberはなかった
- SNSはmixiが主流だった
- YouTubeで動画を見ているひとは少なかった
- 会社のパソコンは重いThinkPadだった
- ほとんどの人は在宅ワークという概念がなかった











この記事を読んでほしい人
- 未来の働き方をイメージしたい人
- 今の働き方に疑問を感じている人
2030年の働き方とは?
今から10年後の2030年、働き方はどのように変化しているのでしょうか?
もしかすると、「会社に行く必要がなくなっている」であったり、「ロボットを使っている」、「勤務時間が1日3時間になっている」など想像しているかもしれません。
では、はたしてそれは実現しそうなのでしょうか?
10年も経つと、価値観も様変わりしていそうです。
科学的に考察した働き方
ここからは、サラリーマン(いわゆるホワイトカラー)を対象に2030年の働き方を考察していきまう。
また、科学的な事実を基に考察しようと思います。
何の脈絡もなくイメージするだけでは突拍子もないものになりかねないので、最も信頼性のある科学を基にして考えていくことで、より実現性高い働き方をイメージできるはずです。
そしてここでは、この3つのポイントに絞って働き方を考察していきます。
コミュニケーション(意思伝達)
ロケーション(場所)
ガジェット(道具・装置)
大きく変わるであろうポイントとして、コミュニケーション(意思伝達)、ロケーション(場所)、ガジェット(道具・装置)の3つが考えられます。
この3つに関しては、これからの10年間で特に進化・変化していくと予測されることから、働き方に与える影響も大きいと考えられます。
それでは一つずつ解説していきましょう。
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コミュニケーション
2030年には、上司や同僚とコミュニケーションを取るにあたって、直接顔を合わせる必要もなくなるでしょう。
現在でもテレワークの導入が進んできたこともあり、顔を合わさずにコミュニケーションを取ることができてきました。
ただし、現在のテレワークはいわゆるテレビ会議の域を出ず、あくまでもパソコンやスマートフォンの画面を通じてのコミュニケーションに留まります。
しかし10年後はテレビ会議からテレプレゼンスというシステムが導入されていることでしょう。
これは、お互いが別々の場所にいながらも、まるで目の前にいるようにコミュニケーションを取れるのです。
テレビ会議はテレプレゼンス(遠く離れていてもその場にいる様に感じられるテクノロジー)に取って代わられるだろう-何らかの人間について完璧なイメージや音声が眼鏡やコンタクトに再現されるのだ。
たとえば何かの集まりで、全員がひとつのテーブルを囲んで座っている様でありながら、実は、一部の人はあなたのレンズにだけ見えるという状況だ(だれもが似た様なテーブルの周りで特殊なカメラによってビデオ撮影され、そのイメージがインターネットへ送られるわけである)。
映画の「スター・ウォーズ」で、観客は人間の立体イメージが空中に現れるのを見て度肝を抜かれた。
しかしコンピュータ・テクノロジーを利用すれば、将来、コンタクトレンズや眼鏡や壁面スクリーンで、こうした立体イメージを見ることができる。
このことからも、2030年のコミュニケーションは直接会わずとも、まるで顔を合わせているように対話できるようになるかもしれません。
このタイミングで在宅勤務を導入できない企業はヤバイかもしれません。
ロケーション
2030年には、会社はもちろん、家で働く必要もなくなるでしょう。
ようやく在宅勤務というものが認知されるようになってきて、自宅のパソコンを通じて仕事をする人も増えてきました。
ただ、基本的には自宅やコワーキングスペースといった、いくつかの決められた場所で働くことを前提としています。
しかし10年後には、旅行先のビーチでも仕事をすることができるようになるでしょう。
シアトルにあるワシントン大学のババク・A・パルヴィーズらは、このインターネットコンタクトレンズの基礎を築きつつあり、現在そのプロトタイプを設計しているが、いずれこれはわれわれのインターネットへのアクセスの仕方を変えることになるかもしれない。
(中略)さらに、レンズを介してオフィスのコンピュータに接続し、目の前に現れるファイルを操作することもできる。海辺でくつろぎながら、まばたきでオフィスとテレビ会議ができるようにもなる。
このように、2030年にはインターネットに接続したコンタクトレンズを着けているだけで、場所を問わず業務をこなすことができるかもしれません。
地方在住の人には仕事がしやすくなるかもしれません。
ガジェット
2030年には、ノート型PCはもとより、スマホすら必要なくなるでしょう。
現在、ほとんどの人がパソコン使って仕事をしています。
重量の軽いパソコンだとしても、ポケットに収まるようなものではありません。
しかし10年後には、ポケットに収まるようなガジェットへと変貌を遂げるかもしれません。
かつて1万ドル以上だった薄型テレビの価格は、10年もしないうちにおよそ50分の1になった。
アリゾナ州立大学フレキシブル・ディスプレイ・センターの科学者らは、ヒューレット・パッカード社や米軍と協力し、このテクノロジーを完成させようとしている。やがて市場原理でこのテクノロジーのコストが下げられ、一般に供せられるだろう。
このフレキシブル・スクリーン・テクノロジーは、われわれのポータブル・コンピュータとのかかわり合いにも革命をもたらす可能性がある。
人はわざわざ重いラップトップ・コンピュータを持ち歩く必要がなくなる。
ラップトップはOLEDのシートにすぎなくなり、折りたたんで財布に入れられるようになるかもしれない。
これが実現すれば、2030年にはラップトップ型パソコンをカバンに入れて持ち歩くのではなく、シート型コンピューターをポケットに入れて持ち歩くことになるかもしれません。
現在においても、仕事の効率を高めるツールはあります。
働き方が変化するスピードは速くなっていく
10年後である2030年の働き方は、今と比べてかなり異なるものになっていると思われます。
30年前の1990年、インターネットはおろかパソコンすら普及していなかった時代は、「時刻表とタウンページ」で出張の手配をしていました。
20年前の2000年、携帯電話は普及していたものの検索エンジンの精度が悪かった時代は、「キーワードを入力してもやたら関係ないサイト」ばかり出てくるような状況でした。
10年前の2010年、スマホを持つ人は多かったもののLINEがなかった時代は、「Eメールでのやりとり」がまだ主流でした。
そしてこれからの10年で改めて働くシーンが変化してくることは確実ですが、ここまでの約30年間に起きた変化スピードよりもより速い変化が起こると考えられています。
将来的には個々人の「クロノタイプ」に合わせた働き方になっている可能性もあります。あなたのタイプは何ですか?
2030年の暮らし方とは?
ここまで2030年の働き方を予測してきましたが、一方で生活はどのように変化を遂げていると思いますか?
もちろん、生活においても多くの変化があるはずです。
生活に変化をもたらすことも大事ですが、”性格”に変化をもたらすことも大事です。
科学的に考察した生活
そしてここでは以下の3つにフォーカスして2030年の生活を予測してみましょう。
トランスファー(移動)
ショッピング(買物)
サーチ(検索)
これら3つにおいても、現在のそれとは大きく異なると考えられます。
それでは、それぞれについて解説してきましょう。
10年後は早起きする必要すらなくなっているかもしれません。
トランスファー
2030年には、多くの人がイメージしている無人運転が実現されていることでしょう。
しかし無人運転のみならず、渋滞というもの自体無くなってしまうかもしれません。
なぜなら、道路を管理するコンピュータが走行中の車を監視することで、渋滞の問題となるポイントを修正していくからです。
渋滞も過去のものになるだろう。
どこかの中枢コンピュータが、すべての無人運転車両と通信することによって、道路上の一台一台の車のあらゆる動きを追跡できるようになる
すると、たやすくハイウェイの渋滞やその起点を突き止められる。サンディエゴ北部の州間ハイウェイ15号線でおこなわれた実験では、道路にチップが埋め込まれ、中枢コンピュータが走行中の車をコントロールできるようにした。
渋滞が起きたら、コンピュータがドライバーの操縦権を奪い、車をすいすい流れさせるのだ。
このように、2030年には無人運転車に乗るだけでなく、管理された交通状況によってストレスなく目的地へと到達することができるかもしれません。
通勤が改善されれば幸福度は高まります。
ショッピング
2030年には、お店に行かずとも商品を手取ることができるかもしれません。
今ではネットショッピングが当たり前となり、わざわざ店舗に足を運ばずとも商品を買うことができます。
ただし、その商品の手触りや質感をうかがい知ることはできません。
しかし、それができるようになるかもしれないのです。
ある程度は物体をさわって感じることもできるようになる。
この「触覚テクノロジー」によって、人はコンピュータ上で生み出される物体を感知できる。これを初めに開発したのは、危険な放射性物質を遠隔操作のロボットアームで取り扱わなければならない科学者や、フライトシミュレーターでパイロットに操縦桿の抵抗を感じ取ってもらおうとした軍だった。
これが実現されれば、2030年には自宅にいながらにして、自分が欲しい洋服の肌触りを確かめることができるかもしれません。
買物がしやすくなったからといって、買いすぎてはいけません。
サーチ
2030年には、誰かに相談するように自分の知りたいことを知ることができるようになるでしょう。
現在は、GoogleやSNSを使って調べものをするのが一般的でしょう。
ただし、そのためにはパソコンやスマホに知りたい情報に関連したキーワードを打ち込む必要があります。
しかし10年後には、自宅の壁に向かって質問を投げかけることで、教えてくれるようになります。
人間の知恵と経験をコード化したソフトウェアプログラムのことだ。
いつかわれわれは、壁面スクリーンでインターネットにつなぎ、にこやかな顔をしたロボットの医師や弁護士と会話するようになるのかもしれない。
この分野はヒューリスティックスという。つまり、形式化されたルールベースシステムに従うということだ。
休暇の計画を立てる場合、壁面スクリーンの顔に話しかけ、どんな休暇を過ごしたいかを伝えることになろう。
どれだけの期間、どこへ行き、どのホテルに泊まり、予算はどのぐらいか?エキスパート・システムは、すでに過去の経験からわれわれの好みを知っているから、ホテルや航空会社などに連絡して最良の選択をしてくれる。
このように、次の夏休みにどのように過ごしたいのかを訪ねるだけで、エキスパート・システムが自分に合った休暇の過ごし方を提案してくれるかもしれません。
ちなみに長期休みはこんな過ごし方はいかがでしょうか?
未来を予測してみる
この記事では、10年後の2030年の働き方と暮らし方の予測をしてきました。
そして大事なことは、このように将来を自分なりに予測してみることです。
日々仕事をして生活しているだけだと、小さな変化には気がつきません。
しかし10年という長い期間で見ると、色々なことが大きく変わります。
そのような中で未来を予測することは、時代に適した働き方、生き方をできるようになるはずです。
「時代遅れ」と言われないためには、このような未来予測をすることが重要です。
※この記事で書いたことは、『2100年の科学ライフ - ミチオ・カク(著)』に記載されている科学的論拠を基にしています。
これからは、お金を稼ぐこと以上に時間を稼げる人が勝つ時代になると考えています。
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可処分時間を増やせる者がこの時代は強い!時間を持つ者が勝つ理由
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