仕事

面白いアイデアが評価されない理由はそれがクリエイティブだから。

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ダメだったかぁ~。
キャリ子

 

 

KEI
何がダメだったんですか?

 

 

実はうちの会社で、新規プロジェクトの発足にあたってのリーダー選抜試験があったんです。
キャリ子
そこで私としてはかなり面白味のあるアイデアをプレゼンしたんですが、結果は落選だったんですよぉ。
キャリ子

 

 

KEI
それは残念でしたね。

 

 

でも意外だったのは、当選した人がプレゼンした内容が割とありきたりのものだったんですよね。
キャリ子
でも、もしかしたらプレゼンでの印象や社内での関係性もあるのかもしれないので、まぁ今回の結果は仕方ないですね。
キャリ子

 

 

 

KEI
もちろん、そのような可能性はあるかもしれませんね。
KEI
しかし、キャリ子さんはむしろ面白そうなアイデアだったからこそ評価されなかったのかもしれませんよ。

 

 

 

え?!どういうことですか??
キャリ子
面白そうなアイデアの方が評価されるんじゃないんですか?
キャリ子

 

 

KEI
普通に考えればそうなんですが、実はそうとも限らないものなのです。

 

 

そうだとしたら、今回頑張って面白いアイデアを基にプレゼンしたことが裏目に出たってことじゃないですかぁ。
キャリ子
でも、なんで面白いアイデアは評価されないんですか???
キャリ子

 

 

KEI
それでは、「面白いアイデアなのに会社で評価されない理由」について解説していきましょう。

 

この記事を読んでほしい人

  • 練った提案が却下された人
  • ユニークな提案を考えている人
  • 発想力で勝負したいと考えている人

 

 

ユニークでクリエイティブな人ほど評価されない

 

例えば、アイデアの発案者がプロジェクトのまとめ役から外れて補佐役に回るというように、仕事でおもしろい企画やユニークなアイデアを打ち出してそれを基に実績を積んできたにもかかわらず、昇格や昇進といった評価につながらないという人は少なくありません。

 

 

もちろん、それ以外の部分(社内での関係性や言動など)で低評価が下されている可能性も考えられますが、割とクリエイティブなアイデアを武器に仕事をしている人ほどパフォーマンスに対して真っ当な評価がなされなかったりします。

 

 

一般的に考えれば、ユニークなアイデアを生み出せるクリエイティブな人ほど評価されてしかるべきだと言えるはずです。

 

 

しかし、それがなされない理由が2つあるのです。

 

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評価を得られない2つの原因

 

おもしろいアイデアを生み出せる人が評価を得られないことには、2つの原因があります。

思い込み

安定志向

 

これら2つによって、ユニークでクリエイティブな人ほど真っ当な評価をされなくなってしまいます。

 

それでは、それぞれについて解説していきましょう。

 

 

思い込み

おもしろいアイデアの持ち主が正当な評価を受けることができない原因は、評価者の思い込みが大きく関わっています。

 

まずはこちらの実験についてご覧ください。

とある会社で、300人の社員に匿名で問題解決の課題に取り組んでもらい、55人の同僚に以下2つのポイントで評価してもらいました。

・その問題解決はクリエイティブか否か
・その問題解決法を提示した人はリーダーに相応しいか否か

この実験の結果、クリエイティブさとリーダーに相応しいかについては負の相関があったのです。

つまりそれは、クリエイティブさを打ち出すほどリーダーには向いていないと判断されたということです。

参照 Recognizing creative leadership: Can creative idea expression negatively relate to perceptions of leadership potential? - ScienceDirect

 

この実験結果から示されていることは、おもしろいアイデアやユニークな発案をした人は”リーダーとしての資質に欠ける”という印象を持たれてしまうということです。

 

では、なぜこのようなことが起こってしまうのかというと、ヒューリスティックが関わっているからです。

 

ヒューリスティックとは、経験をもとに意思決定する思考方法のことで、いわゆるバイアス(先入観・偏見・思い込み)です。

 

人は思い出しやすさに強く影響されます。

 

つまり、人はどこかに「クリエイティブな人というのは、変り者だ」であったり、「おもしろい発想する人はちょっと人とは変わっている」という潜在意識があり、無意識にそれを紐づけることでユニークな人やクリエイティブな人は人をまとめる役には当てはまらないという考えに至るのです。

 

ちなみにこのヒューリスティックに関しては、「ファスト&スロー」で詳しく語られています。

記憶から同種の例を呼び出し、それがたやすくスムーズに呼び出せるようなら、そのカテゴリーは規模が大きいと判断するのである。「事例が頭に思い浮かぶたやすさ」で頻度を判断することから、私たちはこれを利用しやすさ、すなわち利用可能性ヒューリスティックと呼ぶことにした。

いくつぐらい例が思い浮かべば、たやすく呼び出せたという印象が得られるのだろうか、ということである。いまでは答えは分かっているーゼロだ。

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左の列の方が多分10倍以上たくさん単語を作れると感じたことだろう。

引用元 ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?(P231) - ダニエル・カーネマン (著)

 

 

安定志向

おもしろいアイデアの持ち主が正当な評価を受けることができないもう一つの原因は、安定志向があります。

 

まずはこちらの実験についてご覧ください。

実験参加者に対して、「航空会社がより利益を上げるためにはどうしたらいいか?」という課題を与え、10分でアイディアをプレゼンしてもらいました。

 

その際に、半分の参加者にはクリエイティブな提案をしてもらい、そしてもう半分の参加者にはありきたりな提案をしてもらうように事前に依頼しておきました。

 

一方で評価者にはプレゼン者がリーダーに相応しいか否かを評価してもらうよう依頼したのです。

 

実験の結果、クリエイティブな提案をした人たちに対しては”著しくリーダーシップに欠ける”という評価がされたのです。

参照 A Systems Model of Leadership: WICS - National Center for Biotechnology Information

 

こちらも、先ほど紹介した実験と同様に、ユニークだったり、クリエイティブなアイデアの持ち主の方が、評価を得られないということが示されています。

 

ただ、ここでは安定志向がそのような判断を下す結果につながったのだと考えられます。

 

実験で「航空会社がより利益を上げるためにはどうしたらいいか?」という問いをされた部分ですが、特に組織が大きくなればなるほど、人は保守的な思考になります。

 

組織とは安定を求めることから、そこに属する人も組織が持つ安定志向に流されてしまうのです。

 

つまり、特に大きな組織に属している人は、おもしろそうなアイデアを提案したり、それを基に実績を積んだとしても、真っ当な評価を得る可能性が低くなってしまうかもしれません。

 

そしておもしろいアイデアを持つイノベーティブな人が評価をされないことが原因で、大企業が新興企業に負けるというような「イノベーションのジレンマ」に至るのだと思います。

 

 

自身の思い込み

 

ここまで、ユニークでクリエイティブな人が評価されない理由について話してきました。

 

しかし、そもそも自分がユニークでクリエイティブだと思い込んでいる可能性もあることには注意しなければいけません。

 

というのも、人は長い時間掛けて出たアイディアを良いものだと思う傾向があります。

 

そのため、客観的には特に面白みのないアイデアにもかかわらず、自分では「すごくクリエイティブなアイデアなのに、誰も分かってくれない」と思い込んでしまったりします。

 

自身の思い込みであれば、そもそもアイデアの質を高める必要があるため第三者に伝えたり、SNSに上げて反応を見るなどして、まずは自身のアイデアがユニークなものなのかを客観的に判断するのがオススメです。

 

良いアイデアどころか、アイデアすら出てこないという人はいますか?

参考 【方法】「仕事で良い案が出ない」たったこれだけでアイデアが出る!

 

 

 

評価されないのであれば

 

いくらユニークでクリエイティブなアイデアがあって、それを基に実績を積んできたのに評価されないというのは辛く、悔しいものです。

 

 

しかしだからといって、その状況に甘んじて留まるのも良いこととは言えません。

 

 

そのため、もしそのような状況なのであれば、「やり方」もしくは「環境」を変えることをオススメします。

 

 

やり方を変える

 

やり方を変えるとは、発案時にアイデアのユニークさやクリエイティブさを薄めておくのです。

 

先ほども伝えたように、概して人は尖ったアイデアや色味の強いアイデアに対しては評価する一方で、その発案者に対しては”変人”というレッテルを貼りがちです。

 

そのため、尖りを多少削ったり、色味を多少薄めることで、万人受けされる可能性が上がり、”変人”というレッテルから逃れることもできるかもしれません。

 

また、そうしてしまうとアイデアの本質が失われてしまうということであれば、少しずつ周知しておくというのは一つ手としてアリかと思います。

 

というのも、人は急に予想もしていないことを突き付けられると、それが仮に良いものであっても拒否反応を起こしてしまうことがあります。
(多くの人は変化を嫌うため。)

 

そういったことからも、例えばアイデアを提案するのであれば、その前に口頭ベースで関係者に伝えておく、つまり根回しをしておくと良いでしょう。

 

それによって本提案した際でも、拒否反応を起こされる可能性を軽減させる一方で、しっかりと事前準備(根回し)を行えるという点で、上司などからは評価されると思われます。

 

根回しをするといっても、どうやればうまくいくのか分からないですよね?

関連記事 「根回しが苦手な人必見!」3つの効果的な根回し方法がこちら【解説】

関連記事 「上司への対策」気に入られるにはこの3つのテクニックが大事【解説】

 

 

 

環境を変える

 

最終手段としては、転職するのも一理あるかと思います。

 

安定志向の部分で話したように、会社によってはそもそも変わることを拒むようなところもあります。

 

もちろん表向きは提案や発案を歓迎しているものの、潜在的には小さな変化すらも受け入れないという文化が根付いてしまった会社があるのも事実です。

 

しかしそのような会社にいては、どんなに良いアイデアを持っていたとしても、それを実現するのはもちろん、試行することすら叶わないでしょう。

 

そのため、今いる環境がそのようなところなのであれば、ユニークでクリエイティブなアイデアを必要とし、評価してくれるような会社に移ることが必要でしょう。

 

あなたのアイデアを活かし評価してもらえる様な会社を紹介してくれる転職エージェントがこちらです。

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評価してくれる人や場所は必ず存在する

 

優れたアイデアがあっても、今いる環境では評価されないだけかもしれません。

 

 

この記事で伝えたように、良いアイデアだからといって必ずしもアイデアの発案者の評価につながるわけはありません。

 

 

そこには、人や組織の心理的・構造的な問題があるため、ある意味仕方のないことなのかもしれません。

 

 

しかしだからといって、アイデアを潜めてしまうのではなく、そのアイデアの表現の仕方や表現する場所を考えることで、アイデアの価値が認められたり、あなた自身が評価されることにつながるはずです。

 

 

結局のところ、アイデアを持っている人の方が強いはずですから。

 

 

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KEI

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