



来月から新年度なので、「新たな1年を皆で同じ方向に向かってやっていきましょー!」っていうことで。









この記事を読んでほしい人
- 職場の人同士の仲が良いという人
- 人間関係にストレスがないという人
- 会議で対案が出ないという人
目次
同じ方向を向く組織がヤバイ理由
組織運営がうまくいく理由の一つとして、組織が同じ方向を向いていることが挙げられるでしょう。
しかし、僕は必ずしも”全員”が同じ方向を向いていることが良いとは思いません。
なぜなら、同じ方向を向く組織ほど危機に弱いからです。
そしてなぜ危機に弱いのかと言うと、大きく3つの理由があると考えます。
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環境変化に気づかない
まずは、環境変化に気づきにくくなるということです。
同じ方向を向くということは、反対方向の状況が見えにくくなることと同義です。
つまり一方向だけ向いている分、反対方向から何か危険なことが近づいてきていたとしても気づかない可能性が高くなってしまうのです。
それゆえ、うまくいっている組織ほどその傾向が強くなると言えるのす。
環境変化と言えば、今後は在宅勤務が主流になるかもしれませんね。
異論が出ない
次に異論が出ないことです。
ただ、異論が出ないということには2つのパターンがあると思っていて、下記がそれです。
異なる意見はあるものの言わない/言えない
異なる意見が無い
「異なる意見があるものの言わない/言えない」のもヤバイのですが、それ以上にヤバイのが「異なる意見がない」ということです。
これは一神教のようなもので、それ以外を信じなくなることに近いものだと思っています。
こうなってしまうと問題意識が欠如し、そもそも問題発見しようという意思が削がれてし合うために異論が出ないという結果になるのだと思います。
異論が出ない予定調和の会議なんて、やる意味がありません。
ブレーキが効かない
最後がブレーキが効かなくなることです。
一つ目の環境変化に気づかず、二つ目の異論が出ないという工程を踏んだ先にあるのがこれです。
もっと正確に言うと、ブレーキを踏まなくなると言った方がいいかもしれません。
実は危機が到来しているにも関わらず、その方向に邁進してしまうのです。
そうして、自ら泥沼にハマり、抜け出せなくなってしまうのです。
”良い組織(職場)”とは何だと思いますか?こちらがとても参考になるはずです。
同じ方向を向く組織の特徴
ここまで、同じ方向を向く組織がヤバイ理由について話してきました。
では、同じ方向を向く組織にはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、僕が考える同じ方向を向く組織の特徴を挙げていこうと思います。
組織は良いのに上司が最悪という人も少なくないはずです。
もしあなたの上司がこんな上司なら、逃げることをオススメします。
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同じ時間にランチを取っている
ランチを全員一緒の時間に取っている組織というのは、同じ方向を向いている傾向があります。
もちろん何かを共にすることは悪いことではありません。
しかし、大の大人がランチの時間まで自己管理できないものでしょうか?
もしランチ時間を会社に管理されているにせよ、自然と全員が同じ時間に取っているにせよ、同じ時間にランチを取っている組織というのは、一種の同調圧力を掛けられているとも言えるでしょう。
人には仕事をするのに適した時間があるように、ランチなど休憩を取るのに適した時間もあるのです。
お互いに褒め合う
褒め合う組織も、同じ方向を向く傾向があります。
褒め合うことも悪いことではありませんが、それに終始してしまうのであればそれはマズイと思います。
批判もあるからこそ、先ほどのトピックで挙げた気づきにつながるのです。
しかし褒め合ってばかりの組織では、問題意識が削がれてしまうのではないでしょうか。
一方で上司を褒めるテクニックを知っている人ほど、上司から良い仕事を回してもらえます。
派閥がない
派閥がない組織も、同じ方向を向いているでしょう。
一見、派閥が無いことは良いような気もしますが、考え方や方向性が異なるグループがいないことは必ずしも良い点ばかりではないのです。
一つの組織に異なる考え方や方向性を持っている人たちがいることで、複数の視点を持つことができたり、異なった方法を試すことにつながるものです。
そのため、派閥がないことで、盲目的になってしまう可能性も考えられるでしょう。
転職を考えている人は、「社員全員が仲が良い!」みたいな会社への応募は注意が必要です。
なぜ組織は同じ方向を向いてしまうのか?
組織が同じ方向を向いてしまう、つまり組織自体に同調圧力が掛かってしまうのはななぜなのでしょうか?
これには諸説ありますが、僕はどの組織も「内集団バイアス」が大きく影響しているからではないかと思っています。
内集団バイアスとは、同じ組織に所属している人(好みや考え方が似ている人)に対して、高い評価(良い評価)をしてしまう傾向にあることです。
そしてこのバイアスによって、大企業がベンチャー企業に抜かれるということが往々にしてあります。
ちなみにこのバイアスは、その組織に長くいるほどかかってしまうため、組織で力を持っている人ほど自組織を礼讃する傾向があります。
とすると組織で力を持たない者、特に若手社員は組織に違和感を持ったとしても異論や異議を唱えずらくなってしまい、当初違和感を持った人たちも段々組織の価値観に侵食されていき、違和感を持たなくなります。
組織とは同じようなパーソナリティを持った人が集まっている方がまとまる一方で、方針転換できないという弱点もあります。
変化が激しい時代においては、異なるパーソナリティを持った者同士が集まる組織の方が強いかもしれません。
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転換期に仇となる
状況が良い時には、同じ方向を向いている組織が強いのは確かです。
しかし、環境が変化する状況においては、それが仇となる可能性もあるものです。
刻々と環境変化する現代においては、特に全員が同じ方向を向く組織というのはハイリスクだと言えるでしょう。
そのため、自分が所属する組織が同じ方向を向き始めた場合、この記事で提示したようなリスクをはらむということを認識することが大事なことです。
同じ方向を向く組織がヤバイ理由
環境変化に気づかない
異論が出ない
ブレーキが効かない
同じ方向を向く組織の特徴
同じ時間にランチを取っている
お互いに褒め合う
派閥がない
”やる気”や”気合い”といったワードが飛び交う組織もヤバイので注意しましょう。
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