【時間がない人は動画で聞き流し】
【応募してはいけない会社の求人キーワード】
・アットホームな職場
・社員同士の仲が良い
・社内行事が充実
・成長できる環境
・若手が多い
・業界未経験者多数
・未経験でも大歓迎
・応募者全員に会います
・独立を目指せる
・やりがいを持てる
・モデル年収:28歳 700万円
・アットホームな職場— ケイ⌚️日々定時帰り (@mikaitabi) September 24, 2019
なぜ後悔することになるんでしょうか?
この記事を読んでほしい人
- これから求人を探そうと思っている人
- 現在応募している求人(企業)がある人
- 普段転職サイトや求人誌で求人を探す人
なぜ応募してはいけないのか?
では、なぜこのツイートで挙げているようなキラキラワードを掲げている求人(企業)には応募してはいけないのでしょうか?
それはあなたも薄々感づいている通り、これらのキラキラワードには実態がなかったり、実態とかけ離れているからです。
だとすると、仮にこのような求人を通じてその企業に入ったとしても、理想と現実のギャップに大いに苦しめられるのではないでしょうか。
もちろん、中にはこのようなキラキラワードが真実だという求人(企業)もあるかもしれません。
しかしこのSNSによる拡散時代、そんな環境や待遇の企業は既に知られていることがほとんどで、そういった企業はわざわざお金を掛けて求人サイトに掲載しなくとも勝手に人が集まるはずなのです。
このようなことからも、キラキラワードを謳った求人を出すという行為自体、矛盾が生じているとも言えるわけです。
そうは言っても、
「でも、やっぱりこういうキラキラした会社で働きたい!」という人もいるかもしれませんので、僕がツイートで挙げたキラキラワードが本質的にどういうものなのかを論じていこうと思います。
キラキラした会社や仕事に就くことが、転職での成功ではありません。
求人サイトのキラキラワードとは?
なぜ求人サイトではこのようなキラキラワードを載せるのでしょうか?
もちろんそれは、人を惹きつけて自社に応募を促すためです。
では、そもそも求人サイトにおけるキラキラワードとは一体何なのでしょう?
僕の考えとしては、人を惹きつけるための”虚構”です。
ちなみに虚構とは、
1 事実ではないことを事実らしくつくり上げること。つくりごと。
2 文芸作品などで、作者の想像力によって、人物・出来事・場面などを現実であるかのように組み立てること。フィクション。仮構。 ― goo国語辞書
つまり実態はないものの、端から見ると実際は存在しているかのように見えるものです。
ただし正確に言うと、求人サイトにおけうキラキラワードは、「事実ではないとは言い切れないことを、事実の様につくり上げる」ことをしているのです。
ちょっとややこしくなってきましたので、ここからはツイートに挙げているキラキラワードを例に求人サイトにおけるキラキラワードの本質について解説していきます。
転職活動においては情報収集をおろそかにする人ほど転職後に後悔します。
キラキラワードの本質について
ということで、ここからはさらに突っ込んで話していこうと思います。
僕がツイートで挙げたものは、よく求人サイトで募集している企業の求人ページに載っているキラキラワードです。
あなたも目にしたことがあるかと思いますが、あれを真に受けてはいけません。
その理由は、以下を見てもらえれば合点がいくのではないでしょうか?
ツイートで例にあげたものをそれぞれ解説していきます。
一方で、転職者側は錯覚資産を使って自分を創りあげることは大事なのです。
アットホームな職場
この言葉の真意は、その会社に他に訴求できるメリットがないということです。
アットホーム(居心地が良い、くつろげる)かどうかなんてものは、所詮主観でしかありません。
一人でもうちの会社はアットホームだと思えば、存在はします。
それゆえ、この言葉を掲げている企業は他にアピールできるものがないと捉えた方がいいでしょう。
アットホームを謳う会社ほど、職場の雰囲気が悪かったりしますよね。
社員同士の仲が良い
これもアットホーム同様に、主観的な判断にゆだねられたものです。
しかし一方で、これが事実だとしてもそれはそれでやっかいなのです。
これは次に説明する「社内行事が充実」にも通じますが、これを掲げている企業ほど上司や先輩との一杯に付き合わされる可能性が高いからです。
それゆえ、この言葉を掲げている企業は業務外の付き合いが多い会社だと思った方がいいかもしれません。
社員が同じ考え方なのも一考の余地があります。
社内行事が充実
社員同士が仲が良いことに通じますが、社内行事が多いことは必ずしも良いことではありません。
特段仲も良くない人、さらには職場の上司や先輩と共にする飲み会や旅行は楽しいでしょうか?
人によってはそれも楽しいと感じる人もいるでしょう。
しかし社内行事は接待の延長線上にあるものです。
それゆえ、この言葉を掲げている企業は社内接待が多いのかもしれません。
僕は社内行事に時間を使うことには反対派です。
成長できる環境
この言葉の真意は、社内環境や教育制度が整っていなかったり、仕事の量が多いことを意味します。
成長することは筋肉とつけること同様に、負荷をかけなければなりません。
つまり、仕事で成長するためには自ら環境整備をしたり、より多く働かなければなりません。
ただそれは悪いことではなく、本当に成長したい人であればベンチャー企業のような何も整っていないような環境に行くことは良いことだ思います。
しかし、この言葉から単にその企業に入れば成長できると思うのは勘違いに終わる可能性が高いでしょう。
仕事での成長方法は、昔とは異なってきたのではないでしょうか?
業界未経験者多数
この言葉の真意は、経験者がいない=辞めてしまうということです。
基本的には健全な企業において、未経験者が経験者を上回るような採用はしませんし、そのような状況には至りません。
育成の観点から言っても、未経験者ばかりが集まった組織では、よっぽど努力しない限りうまく回らないものです。
ただし、ベンチャー企業のように会社が立ち上がったばかりのタイミングであったり、業界自体が急成長しており需要が旺盛だとい場合においては未経験者が大半を占めるということもありえるので、そこは考慮すべきかと思います。
未経験でも大歓迎
これも業界未経験者多数に通ずる部分もありますし、一方で頭数を揃えたいという思惑もあるかもしれません。
つまり、とりあえず人手が欲しい企業ほど間口を拡げる(未経験者も採用する)のです。
そのため、採用して使えないということも想定しており、そのような場合は左遷という憂き目に遭うかもしれません。
また当たり前ですが、経験者に絞ってしまうとなかなか人は集まらないですし、その業界において不人気な企業ほど未経験者を採用するしかありません。
ただし、人材不足が叫ばれる現状においては、育成人材として未経験の若手(20代)を採用するケースは多いので、このキラキラワードにおいてはそこまでネガティブに捉える必要はないでしょう。
とは言え、20代後半以降でも未経験採用している企業だとした場合、注意しましょう。
ちなみに未経験歓迎の求人に応募する際の注意点がこちらです。
応募者全員に会います
この言葉の真意は、応募者が集まらない=不人気企業ということです。
ちょっと考えてほしいのですが、応募者全員に会えるということはどんな状況でしょうか?
人気のある企業の場合、仮に30分程度の面接だったとしても応募者全員に会うなんてことはかなり難しいですし、効率が悪すぎます。
(履歴書から明らかに会社に合わないという人にも会うわけですから。)
それゆえ、なかなか応募者が集まらない不人気企業だという背景があるのかもしれません。
不都合な真実ですが、面接の合否は9割が印象で決まります。
独立を目指せる
この言葉の真意は2パターンあり、一つは多忙だということ、そしてもう一つはFC出店です。
一つ目ですが、一般的に独立するとなるとその職種だけではなく、経営や事業運営といった知見が求められます。
そしてそれらを得るためには、当たり前ですが一層の努力が必要となます。
そのため、「それ相当の業務を行うことでその力を養えるよ」というメッセージの裏返しなのです。
続いて二つ目ですが、これは本当に独立を促すケースです。
店舗事業をしている会社に多いのですが、自社で開発した何らかの店舗をFC展開するにあたって、社内の人間をFC店舗経営者にすることがあります。
なぜならFCオーナーをやりたい人を探すのはかなり難しいため、社員にその役割を任せてしまった方が手っ取り早いからです。
そのため、独立を叶えるという点においては嘘ではないですが、それは果たして自分が望んだ独立なのかを考える必要はあるのではないでしょうか。
独立には向き・不向きがあるのです。
やりがいを持てる
これも「アットホームな職場」と同様に、やりがいが持てるかどうかは主観でしかなく、かつ他にアピールできるメリットがないことの裏返しです。
「やりがいを持てる」かどうかは働く本人が決めることであって、求人で謳うべきものではないと僕自身は思っています。
それゆえ、この言葉を掲げている企業は他にアピールできるものがないと捉えた方がいいでしょう。
モデル年収:28歳 700万円
これは、「可能性が無いわけではないが、実現できる可能性は限りなく低い」ことを意味します。
このようなモデル年収を掲げている企業の採用担当者何人かにモデル年収の実態について聞いたことがあるのですが、口ごもるか、「実際には創業メンバーだけ」という回答をする人がほとんどです。
もしくは、給与制度上実現できるものの、実際に実現できているのは社内の数%というのがほとんどでしょう。
しかし、あたかもその年齢に達した暁には記載されている給料がもらえるような気になってしまうのです。
それゆえ、これを実現するにはその企業で相当努力して結果を残すか、あくまでそれは理想だと割り切る必要があると言えるでしょう。
キラキラワードを掲げて求人をしている企業ほど、このような会社だったりします。
キラキラワードに注意せよ
ちなみにここで論じたことは、実際に僕が転職エージェントとして企業と接触した際に知り得たことを基にしています。
どういうことかというと、求人サイトでキラキラワードを伴って募集している企業ほど、そのワードからかけ離れた実態があるということです。
もちろん、求人サイトでこれらのキラキラワードを掲げている企業全てがそうだというわけではありませんが、ここで伝えたことはあながち外れてはいないでしょう。
だからこそ、キラキラワードを掲げて求人募集している企業を目にした際は、それを真に受けるのではなく、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
「それが後悔への一歩を防ぐことにつながる。」と僕は思っています。
転職活動でハローワークを使うのはオススメしません。
キラキラワードに騙される人とは?
一方で、求人サイトのキラキラワードに騙されて応募し、運悪く採用となり後悔する人が一定数います。
それはなぜなのでしょうか?
僕はこの現象は、「情弱と情報商材屋の関係」に似ていると思っています。
「たったこれだけで月50万円稼げる!」
「あなたもすぐに年収1000万円」
「ラクして稼げる方法を教えます」
このようなキーワードを信じて情報商材に手を出す人がいます。
しかし、情報商材に手を出す人というのは、当たり前ですがこのような謳い文句が真実であり、自分もやれば実現できると思っています。
そしてキラキラワード求人に応募する人の思考も、それと全く同じものです。
そしてキラキラワード求人に応募する人の特徴としては、以下のようなものになります。
世間知らず
大きい夢や目標がある
楽をしたい(頑張りたくない)
ここで挙げた3つの特徴に一つでも当てはまるような人ほど、キラキラワード求人の餌食になる可能性が高いと思われます。
そのため、もしこれを読んでいるあなたにも少なからずこのような特徴があるのであれば、キラキラワードを掲げている求人には応募しないことをオススメします。
素直すぎる人は面接でも痛い目に遭う可能性が高いので気をつけましょう。
キラキラワードは疑ってかかれ
基本的には、キラキラワードが散りばめられている求人は疑ってかかることをオススメします。
一般的に良い企業はそもそもキラキラワードを使わずとも明確に打ち出せるメリットがありますし、真っ当に仕事内容や待遇面で人を惹きつけられます。
結局、キラキラワードを使わざるを得ない企業とは、打ち出せるメリットがないという裏付けだと僕は考えています。
このようなことからも、今後転職の際に求人を見るときには、「キラキラワード」に注意して求人を探すようにしましょう。
キラキラワードの本質
求人を探すのであれば、転職のプロに頼んだ方が効果的・効率的だと思いませんか?
転職をする場合、多くの人は転職サイトで求人を探します。
ただし自分一人だと、多くの求人をの中から自分の能力や経験、条件に見合う求人を探し、さらに面接日程の調整や労働条件、給与の交渉までを行うのはとても時間と労力が掛かります。
一方で転職エージェントに任せれば、数十~数百社もの求人からあなたに最適な求人を紹介してくれます。
また、応募書類の添削、面接日程の調整、労働条件や給与の交渉と全てを行ってくれます。
そのため、普段仕事で忙しくてもスムーズに転職活動に励めます。
ただ、ひとえに転職エージェントといっても、「求人数が多い」「新卒・第二新卒向け求人が多い」「高年収の求人を扱っている」「専門職系の求人を扱っている」「地方求人が多い」など、各転職エージェントによって特徴や強みはバラバラです。
したがって、これらを理解した上で”自分の状況に合った”転職エージェントを活用することで、満足のいく転職を叶えることができます。