

















この記事を読んでほしい人
- 将来、独立を考えている人
- 今の仕事を辞めて独立したい人
- 独立に興味がある人
独立に向いている人
よく、独立や起業に向いている人はこんな人だと言われます。
考えるより先に行動できる人
発想力や想像力がある人
人脈がある人
なんとなく、そんな感じかなぁという印象でしょうか?
そんな中、「独立・起業に向いている人とはどんな人なのか?」ということについて、人の性格や思考、生活スタイルから証明された研究や実例があるのです。
ここでは、それらの研究について紹介していきます。
失敗許容力と自己効力感を持っている人
まずはこの話をどうぞ。
サラ・ブレイクリーという女性がいました。
実は、彼女は10億ドル(日本円で約1100億円)もの資産家でです。
しかも彼女は、経験が全くないところから元手たったの5000ドル(日本円で約55万円)で補正下着の「スパンクス」というメーカーを作ったり、大富豪までに上り詰めたのです。
そんな経験も元手も無い状態から起業し成功したきっかけになったのは何かというと、彼女のお父さんだそうです。
どういうことかと言うと、彼は彼女に日々「今日はどんな失敗をしたんだい?」と尋ね、彼女が何かに挑戦をしたことを褒めてくれたからだと言うのです。
参照 アメリカで大人気の下着スパンクス、創業者サラ・ブレイクリーを成功に導いたパパの言葉 ー Business Insider Japan
この話しのポイントは、彼女のお父さんが彼女の失敗を肯定してくれたこと(失敗許容力)、そしてそこから彼女が自分の挑戦に自信を持ったこと(自己効力感)が起業から成功までの大きな要因になったということです。
もちろん、ここまでの大成功の裏には、これら以外にも様々な努力や苦しみもあったでしょう。
しかし、このエピソードは注目に値するのではないでしょうか。
必要以上に失敗を怖がることはありません。
失敗許容力
失敗許容力とは、自分の失敗を受け入れることができる能力です。
「失敗なんて誰でもすることだ」と、失敗を当たり前のこととして捉えることができるとも言えます。
失敗許容力があることで、失敗から学び、次の挑戦につなげていくことできるのです。
誰もがしているにも関わらず怖がってしまう失敗。失敗とは一体何だと思いますか?
自己効力感
自己効力感は、カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラが提唱したもので、wikipediaではこのように記載されています。
自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること
つまり、自分を信じられる能力のことです。
「これなら自分はできる、自分なら大丈夫なはずだ」という意識です。
このような意識を持てることで、挑戦意欲が高まるのです。
「自分は一体何のために働いているのか?」この問いに答えられる人ほど自己効力感を持っています。
外向性・誠実性・開放性が高い人
人の性格特性を5つの特徴に分類したビッグファイブ(5因子モデル)を基にした性格において、外向性・誠実性・開放性が高い人は独立に向いていると言えます。
ビッグファイブとは、1930年代に心理学者が収集した「人間の性格を記述する英語の形容詞」が元となった性格分析ツールのようなものです。
ちなみに、このビッグファイブには、「外向性」「調和性」「勤勉性」「開放性」「神経症傾向」があります。
ドイツのミュンスター大学の研究で、ドイツに住んでいる130人の富豪を対象に行われ(金融資産100万ユーロ、日本円で約1億3,000万円から1億4,000万円ほど有している人達)、お金持ちの人達とそうでない人たちの性格(ビッグファイブ)を比較しました。
その結果、その人たちの特徴として、外向性・開放性・誠実性が高く、調和性・神経症傾向が低いことが判明しました。
あなたは『外向性・誠実性・開放性』が高いですか?自分の性格をビッグファイブを用いて診断してみましょう。
外向性
外向性が高い人の特徴とは、社交的、積極的、活動的、リスク志向です。
人脈を拡げたり、何かに挑戦する能力が高いと言えます。
誠実性
誠実性の高い人の特徴とは、計画的、責任感があり、こだわりが強いです。
物事をコツコツと継続したり、目的を遂行する能力が高いと言えます。
開放性
開放性の高い人の特徴とは、柔軟、好奇心が強い、想像性があるです。
変化に富む環境に適応したり、新しいことを考え出す能力が高いと言えます。
ちなみにIT分野での起業に向いている人は開放性だけ高く、飽きっぽい人の方が良いということも言われています。
これはおそらく変化が激しい業界であるため新しい物事へ関心が変化しやすく、人と関わるよりプログラミングなど単独で作業をできる人の方が適しているからではないかと思います。
『外向性・誠実性・開放性』が高い人というのは、お金持ちが持つ性質でもあります。
夜型の人
人には、朝型の人もいれば夜型の人もいるというように、一人ひとりに高いパフォーマンスが発揮できる時間帯(クロノタイプ)というものがあります。
その中で、夜型の人は一般的なサラリーマンの勤務時間帯(活動時間帯)である日中の時間帯での活動は、そもそも合わないと言えます。
フローニンゲン大学の研究で、523名の学生を対象に様々なテストの結果を4万件以上集め、各人のクロノタイプと比較検証しました。
すると、夜型の生徒の方が成績が悪かったのです。
クロノタイプが1時間遅くなる、つまり本調子になる時間が1時間遅くなるごとにおよそ0.06ポイント(0~10点)成績が低下したそうです。
基本的にテストは日中行われますので、夜型の人はパフォーマンスを発揮できなかったということになります。
逆説的ではありますが、夜型の人は一般的なサラリーマンに向いていないため、独立・起業の方が成功する可能性があるのではないでしょうか。
今はネット上でできる仕事もありますので、そのような仕事であれば特段昼間活動する必要はありません。
また、夜型の人は物事の分析に長けているということも言われており、トライアンドエラーを繰り返すような起業には向いているとも言えます。
クロノタイプを診断してみてはいかがでしょうか?あなたは朝方?夜型?どちらですか?
独立する前に試すべきこと
独立や起業をするというと、今の会社や仕事をスッキリ辞めて行なうという人が多いですが、まずは副業として試してみる方がメリットが大きいのです。
失敗したとしても食い扶持を維持できるようにリスクを抑えられることはもちろんですが、実は成功したビジネスの多くは副業からスタートしたものが多いのです。
また、「ORIGINALS 誰もが『人と違うこと』ができる時代 ー アダム グラント (著)」によると、副業からの起業の方が33%倒産リスクが減ったそうです。
ここで紹介した”独立や起業に向いている特長”があなたにあり、アイディアもあり、独立や起業を考えていたとしても、まずは副業からスタートすることをオススメします。
趣味を副業化してしまうのが、プレッシャーを感じず気楽にできる方法です。
独立した先のことを考える
ここまで、独立や起業に向いている人の特徴や傾向について話してきました。
しかし、独立はゴールではなく、むしろスタートなのです。
中には独立や起業を目的としている人もいますが、そこに到達した先にどんな世界を描いているのか、描いていけるのかがより重要なのではないでしょうか。
独立を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
独立に向いている人の特徴
失敗許容力
自己効力感
外向性
誠実性
開放性
いきなり独立・起業するのではなく、まずは兼業化することからスタートするのがオススメです。
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【解説】「サラリーマンの兼業化のススメ」兼業のメリットとは?
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