














この記事を読んでほしい人
- 些細なことで怒ってしまう人
- つい大きな声を上げてしまう人
- 怒りっぽい性格を直したいと思っている人
怒りやすいなら家事をすると良い理由
もしあなたが怒りを感じやすいのであれば、家事をすることをオススメします。
なぜなら、家事には感情を抑制するマインドフルネス効果があるからです。
マインドフルネスとは、「今に集中することで、過去の後悔や未来の不安を切り離す」ことです。
そしてこの後悔や不安が生じることで、怒りという感情に派生してしまうのです。
ちょっと思い出してみてほしいのですが、あなたが怒りを感じた時、このような状況ではありませんでしたか?
何か上手くいかなかったことがあった
何か先行きに不安があった
何か気になることを抱えていた
おそらく、ほとんどの人は誰かの失敗やミスに対して直接怒りを感じるということはありません。
むしろ、他に何かしらの不満や不安があった上で、あくまで誰かの失敗やミスが怒りのきっかけになったということが多いのではないでしょうか?
したがってマインドフルネスにより、それらの不満や不安を消し去ることが怒りを鎮めることにつながるのです。
なぜマインドフルネスで怒りが抑えられるのか?
では、なぜマインドフルネスによって不満や不安を取り除かれ、怒りが抑えられるのでしょうか?
それは脳への作用がポイントです。
脳には扁桃体と前頭葉という部位があり、扁桃体は怒り、恐れ、喜び、悲しみなどの一時的な情動を司っていて、それらを前頭葉(特に内側前頭前野)がこの扁桃体の働きををコントロールしています。
そのため、前頭葉を鍛えることで怒りを表出してしまうなどの情動を司る扁桃体を抑制することができます。
そして、マインドフルネスには前頭葉を活発にする効果があるとされており、マインドフルネス効果を期待できる家事が怒りを抑えることにつながるのです。
実際、フロリダ州立大学で行われた51人を対象にした研究によると、6分間食器を洗った後、被験者の27%は緊張がほぐれ、25%は直感が冴えたと回答したとのことです。
マインドフルな皿洗いをする人は、よりマインドフルフルネスな状態になることがわかりました。ポジティブな効果(インスピレーションが高まるなど)が増え、ネガティブな要素(神経質になったりなど)を減少させます。
何より、皿洗いの時間の有効活用になります。これらの研究結果から言えることは、「皿洗い」のような日常的な行動でも、マインドフルネス瞑想を実践したり、ポジティブな気分になったりすることができるということです。
加えて、日々多大なストレスに晒されているであろう世界的大企業の経営を担っているジェフ・ベゾスやビル・ゲイツも家事を日課としており、その理由はやはりマインドフルネスを担っているからだということです。
ただし家事を行うポイントとしては、他のことを考えず目の前の作業に集中することです。
そうすることで初めて、マインドフルネスの効果を得られるのです。
もし家事の時間が取れないなら…
ここまで、家事がマインドフルネスの効果があり、それによって怒りを抑えることができるということを説明してきました。
しかし、仕事が忙しくてどうしても家事の時間すら取れないという人もいるでしょう。
その場合にオススメしたいのが、「デタッチドマインドフルネス」です。
これなら、通勤電車の中やちょっとした休憩時にもできます。
他にもイライラを抑える方法を知りたい方はこちらをどうぞ。
デタッチドマインドフルネスとは?
デタッチドマインドフルネスとは、ネガティブな思考や感情から離れ、ただそれらを眺めるという状態のことです。
そしてこの方法でも、マインドフルネスの状態を築けるのです。
やり方としては以下のように行います。
step
1自由連想タスク
リラックスして、次の単語を読みます。
リンゴ、誕生日、海岸、、自転車、バラ、猫
そしてこの単語を読んだ時、どのように自分の心が動くのかを観察します。
step
2タイガータスク
頭の中で想像したトラが、勝手に動いていく様子をただ観察します。
あくまで観察するだけで、意識的にトラをコントロールしてはいけません。
トラが勝手に動いているのを眺めているだけです。
step
3空想技法
楽しい欲望を満たしている自分を想像し、それを客観的に見つめていきます。
自分が好きなことを満喫している想像をし、その自分の姿をあなたが一歩引いた位置から眺めている感じです。
そして最終的には、自分を観察している自分に意識を向けます。
step
4雲のメタファー
雲の中にいる自分のそばを、別の雲が通り過ぎていくのを見つめます。
雲は自分の思考や感情です。
そして人が雲の形を変えたり、操作することはできないように、あなたも雲を動かすことはできません。
ただ通り過ぎていく雲を眺めているだけです。
イライラが募ってストレス過多になる前に対処するようにしましょう。
家事で怒りが鎮まるなら一石二鳥
僕自身、家事をするようになってからは感情の起伏が少なくなりました。
そのため、最近は率先して掃除や洗濯をしています。
そして家事によるマインドフルネス効果によってイライラやムカムカが抑えられ、かつ家の中片付き、まさに一石二鳥だと思っています。
ネガティブな感情が抑制され、かつ家もキレイになるので、不安や不満を抱えてイライラしている人ほど家事をしてみてはいかがでしょう。
職場や会社に対して怒りを感じるのであれば、転職を検討した方が良いかもしれません。
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