













この記事を読んでほしい人
- 今の仕事から逃げそうになっている人
- 今の仕事から逃げたくない人
- 現実逃避しがちな人
仕事から逃げたい
誰でも一度や二度は「仕事から逃げたい」と思ったことはあるのではないでしょうか?
例えば、こんな時に仕事から逃げたいと感じるものです。
クレームをもらった時
長時間の残業が続いている時
仕事で成果が出ず行き詰まっている時
職場の人との人間関係に悩んでいる時
ただし、仮にこのような理由があっても仕事を逃げ出す人はほとんどいません。
※実際に逃げ出す人に関しては「なぜ仕事をバックレるのか?バックレる理由とデメリット【解説】」で話しています。
しかし一方で、このような問題や課題から目を背けてしまう人は少なくありません。
つまり「現実逃避」です。
そして、現実逃避に走る人にはある特徴があるのです。
〇〇な人ほど仕事から逃げてしまう=現実逃避
では、どんな人が仕事から逃げる(現実逃避)のでしょうか?
それは「ポジティブな人」です。
実は”ポジティブな人ほど現実逃避しやすい”のです。
まずは、こちらをご覧ください。
2002年に、ニューヨーク大学のガブリエル・エッティンゲン博士が83名の学生を対象に、就職活動をするタイミングで、卒業した後のキャリアを、ただポジティブにイメージしてもらい、その2年後に彼らが実際どうなったかを調査しました。
すると、ポジティブなイメージをした学生ほど、企業からの求人も少なく就職後の給料も少なかったのです。
参照 Rethinking Positive Thinking: Inside the New Science of Motivation, Gabriele Oettingen (著)
これを見てどう思いましたか?
普通は、ポジティブな人ほど良い結果になると思いますよね?
でも結果は逆で、ポジティブ思考をした人ほど悪い結果が待っていたのです。
そしてそれこそが、現実逃避と関係があるのです。
極度の不安やストレスを感じると、逃げたくなりますよね。
仕事から逃げてしまう=現実逃避する理由とは?
ここまで、ポジティブな人ほど仕事から逃げるてしまいやすい(現実逃避しやすい)ということを話してきました。
しかし、なぜポジティブな人ほどそのようになりやすいのでしょうか?
それには、ポジティブな人ほど欠けているものがあるからなのです。
そしてそれこそが、仕事から逃げてしまう人の特徴だとも言えます。
ちなみにあなたは自分自身でポジティブだと思いますか?
仕事から逃げがちな人に欠けているもの
ポジティブな人ほど”仕事から逃げがち=現実逃避しやすい”ものです。
そして現実逃避する人ほど以下の3つが欠けています。
挑戦
準備
工夫
つまり、仕事においてこの3つを怠ることこそ現実逃避、すなわち仕事から逃げることにつながるのです。
それでは、これら3つが欠けることで仕事から現実逃避に走ってしまうことについて説明していきます。
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挑戦の欠如
挑戦することは、失敗や不安を感じることにつながります。
不安を感じると、必然的に挑戦から逃げてしまいます。
すると誰でもできる簡単な仕事だけをするようになり、ゆえにポジティブでいられるのです。
あなたの周りにも、自信満々で大きな失敗もない代わりに、何かを成し遂げた経験もないという人がいるのではないでしょうか?
そのような人は、実は仕事から逃げているのです。
仕事で挑戦することはむしろやる気を湧かせ、やりがいを持たせてくれます。
準備の欠如
「何とかなるさ!」
「結果的にはうまくいく!」
こう思うと不安に駆られることがなくります。
しかし、何かに対して学んだり、用意をしたりすることもなくなるのです。
ポジティブに考えることで、目の前の面倒なことから目を背け、逃げ出してしまうようになるのです。
また、極端にポジティブ(楽観主義)な人は良い側面だけを見ることに終始し、何も対策をしないというポリアンナ症候群の可能性も否めません。
仕事とは結果を出すための準備作業だと言えるのに対し、準備を怠り結果だけに目を向けるのは仕事から逃げていると言えます。
工夫の欠如
まずはこちらをご覧ください。
経済学者のマイケルハウスマンは、顧客サービス係の勤務が長く続く人とそうでない人がいるのはなぜかを解明するプロジェクトを指揮していた。
その結果、ファイアフォックスまたはクロームを使っていた従業員は、インターネットエクスプローラーまたはサファリを使っていた従業員よりも15%長く勤務し、欠勤率も19%低かった。
さらに、ファイアフォックスまたはクロームのユーザーは売上が高く、通話時間が短く、顧客満足度も高かった。
これは、「今あるもの」をそのまま使うのではなく、自ら行動を起こして、より良い選択肢がないかを探し求めることが背景にあると考えられる。 (インターネットエクスプローラとサファリは予めインストールされている。)
これは工夫を怠る人ほど、実際に仕事から逃げる(辞める)ということを示しています。
おそらく仕事で工夫を施せない人ほど、何か障害に直面した時にそれを見ようとしないのではないでしょうか。
これは準備の欠如にも通じることですが、やはり現状に不満がない人(ポジティブな人)ほど面倒ごとから目を背ける(逃げる)ことの表れだと考えられます。
職場の上司との関わり方一つとっても、工夫できるポイントが溢れています。
仕事から逃げるのを防ぐには?
改めてお伝えしたいのは、安易なポジティブになると仕事から逃げがち(現実逃避)になってしまうということです。
そのため、ポジティブ思考にハマらないことが仕事から逃げることを防ぐことにつながります。
では、具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
パワハラやセクハラなどで仕事から逃げたいのであれば早く逃げましょう。
総論楽観、各論悲観
僕がオススメしたいのが、「総論楽観、各論悲観」という考え方です。
この言葉の意味は、「最終的にはうまくいくが、それまでの道のりにある障害に対して注意して臨むべき」ということです。
僕が新卒で入社した会社で、最初に配属された部署の上司に言われた言葉です。
当時、営業の成果が出ずに悩んでた時に上司が、こう教えてくれました。
「『総論楽観、各論悲観』って知ってるか?頑張れば結果は出ると楽観的に考えなさい。ただ一方で、どう頑張らなければいけないのかを”悲観的”に考えなさい。」
それ以来、僕は何か物事に取り組む時は、結果的にはうまくいく(ポジティブ)と考えます。
ただ一方で、その道中には障害が至るとこにあり、それを注意深く避けていくと考える(ネガティブ)ことで、現実逃避に陥らず、足下を見て行動できるのです。
ポジティブな人ほど「総論楽観、各論悲観」という思考で仕事をすることで、現実逃避に陥りにくくなるはずです。
必ずしもポジティブ思考が悪いわけではない
この記事では、ポジティブ思考が現実逃避(仕事から逃げる)につながるということについて主に話してきました。
しかし、決してポジティブ思考が悪いというわけではありません。
ポジティブ思考が行き過ぎてしまい、「盲目的になる」ことがよくないのです。
基本的には、ポジティブでいた方がメンタルも安定し、落ち着いていられるものです。
しかしポジティブ思考によって挑戦から目を逸らせ、準備をおこたる原因になるのであれば、それは止めるべきでしょう。
ちなみに、こんな考え方はすぐに止めましょう。
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不幸を招く12の考え方を紹介。あなたはこんな考え方はしていない?
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