










この記事を読んでほしい人
- 所属部署で協力関係が築けていないと思う人
- これから新しい部署への配属が予定されている人
- 新規プロジェクトなどで新規チームの立ち上げ予定がある人
チームワークを強化するためには?
多くの人は仕事をする上で組織=チームに属していると思います。
そして、そのチームの関係性が良いか悪いかによって携わっている仕事の良し悪しも左右されるものです。
そのため、そのチームにおける協力関係、いわゆるチームワークを強化することが仕事で成果を出すためにはとても重要なことです。
しかしそれは理解していても、一体どうしたらチームワークを強化できるのでしょうか?
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チームワークを強化する2つの方法
ここではチームワークを強化する2つの方法をお伝えしていきます。
それがこちらです。
飲み会ではなくゲーム
みんなで一緒の行動をする
ただし、これらはそのまま行うのではなく、あくまでもチームワークを強化するためのヒントとして応用することが望ましいでしょう。
それでは、それぞれについて詳細を説明していきましょう。
飲み会ではなくゲーム
よく新チーム発足時、チームメンバー同士が結束を固めるために飲み会を開くことは多いでしょう。
しかし、飲み会よりもお互いが協力して行うゲームの方がチームワークの強化につながるかもしれません。
社会心理学者ムザファー・シェリフが行った実験によると、
親睦を深めさせようという試みは、かえってお互いの敵対心を増幅させるということがわかりました。(中略)
ところが、”困難な課題”を与えられたとたん、敵愛する両者はまたたくまに打ち解け、結束を固めました。共通の敵(目標)ができたからです。
力を合わせなければ乗り越えられないような困難は、人の距離を縮める最高のチャンスなのです。
ちなみにこのような実験を行いました。
少年たちがAチームとBチームに分かれてキャンプ場で共同生活を行い、この2つのチームがどうすれば仲良くなるのかを以下の2つのパターンから考察しました。
Aパターン:一緒に映画を観たり、おいしいものを食べたり、花火大会をした。
その結果、かえって対立が激しくなった。
Bパターン:ぬかるみにはまったトラックを救出したり、水道管の破損箇所を探したり、飲料水のタンクを修理した。
その結果、相手チームへの好意が急激に高まった。
このようなことからも、飲み会を行うよりも何か共通の目標を達成するようなゲームを行った方がメンバー同士の結束は高まると考えられます。
仕事にもゲーム要素を取り入れるメリットを知っていますか?
みんなで一緒の行動をする
チームメンバー全員が同じ様な行動をとれる業務があるほど、チームワークが強化されるかもしれません。
というのも、人は相手が自分と同じような行動をしていると認識すると、相手に対して協力的になると言われています。
こちらの実験をご覧ください。
スタンフォード大学のスコット・ウィルターマス氏が、対象者を以下の3つのグループ分け、各行為を行った後に対象者が受け取った報酬をどのように扱ったかを調べました。
(1)カナダ国家を黙読したグループ
(2)皆で一緒にカナダ国家を歌ったグループ
(3)一人でヘッドホンをしてカナダ国家を歌ったグループ
この結果、(2)のグループが報酬を山分けする確率た高かったのです。
このことからも、チームメンバーが同じ行為を共にできる業務を行うことで、チームワークが強化されると考えられます。
他人と同じ行為をすることはメリットもある一方でデメリットもあります。
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チームワークに寄与するメンバーとは?
ここまでチームワークを強化する方法について話してきましたが、一方でチームを構成するメンバーも重要です。
基本的には上からの指示でそのチームに配属されるため、チームメンバーをどうにかすることはできません。
しかしあなたが昇進し、いずれチームを編成することもあるかもしれません。
そこで参考までに、どのようなメンバーがチームワークに寄与するのかをお伝えしようと思います。
チームにプラスに働く人選について
チームをうまく機能させるためには、誰を選抜するのかということはとても重要です。
抜群の成果を上げている人であっても輪を乱すような人を入れてしまえば、チームとしての機能は失われてしまうでしょう。
では、どのような人をチームに入れると良いのでしょうか?
もしあなたが上司なら、チームを作るだけで終わりではありません。
リーダーにうってつけな人材
チーム運営させるにあたって、リーダーは重要なポジションです。
そのチームリーダーには、開放性が高い=新しいものごとが好きな人が良いとされています。
開放性が高い人は様々な意見や考えを積極的に取り入れ、それを基に思考・判断できるため、チームを引っ張っていくには適した人材だと言えます。
良い上司の条件を知っていますか?
メンバーにうってつけな人材
チームのメンバーにおいては、一つのタイプに偏った人選よりも色々なタイプがいた方が良いとされています。
ただしその中でも、社会的感受性の高い人=他人の感情を察知できる人がいると、よりうまくチームが機能します。
また、新たにチームを構成する場合でも、過去に成果を出したチームのメンバーを多く入れた方が良いのです。
というのも、このような実験があります。
ケロッグ経営大学院、ノースウエスタン大学など複数の大学で、NBA、MLB、プレミアリーグ、クリケット、オンラインゲームにおける個人のスキルとチーム成績の相関を調べました。
その結果、個々で優秀な選手が集まっているチームの成績は予想したほど上がらなかった一方で、過去に同じチームメンバーで勝ち続けてきチームは前者のチームよりも成績が高かったのです。
参照元 Prior shared success predicts victory in team competitions - nature human behaviour
つまり、チームプレーにおいては個人の有能さよりもチームメンバーの関係性の方が重要だということが示唆されたと言えるのです。
これはおそらく、チーム内でのコみゅにケーションがうまく取れていることが関係しているのではないかと考えられています。
そのやり方は逆効果かもしれない
組織を運営していくにあたって、どのようにしてチームを強くしていくかは仕事をしていく上でとても重要です。
しかし、チームの結束を強くするための行為が仇となっている可能性は考える必要があるでしょう。
この記事で紹介したように、飲み会などを通じてお互いの時間を共有することがマイナスにはならずとも、大した効果がないかもしれません。
「同じ釜の飯を食えばお互い分かり合える」というのは、もしかすると時代遅れなのかもしれません。
チームとは生き物で、良くもなる一方で悪くもなるものです。
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