それでは、「仕事で感じる11の疲れのタイプとそれぞれの解消法」について解説していきます。
この記事を読んでほしい人
- 仕事ですぐに疲れを感じてしまう人
- 仕事の疲れが溜まっている人
- 普段から疲れやすい人
仕事で疲れを感じている人は多い
多くの人は仕事で疲れを感じています。
ただ、人は1日の1/3以上の時間を仕事に要しているので仕事が原因で疲れるのは当然のことです。
引用元 東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査 2018 (養命酒製造株式会社)
2018年に養命酒製造株式会社が行った「東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査 2018」によると、働いている人の79.8%が「疲れを感じている」という回答をしています。
ここで注目したいのは、体力的には優位な20代の82%が「疲れを感じている」と回答しており、疲れは年齢や体力的な衰えが原因ではないということです。
ただ中には、「仕事で疲れているとは限らないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、株式会社ネオマーケティングが行った「全国の20歳以上の男女1000人に聞いた『疲労対策に関する調査』」からも、仕事に関連して疲れを感じている人が多いということが分かります。
引用元 全国の20歳以上の男女1000人に聞いた「疲労対策に関する調査」(株式会社ネオマーケティング)
しかし一方で、バリバリ仕事をしているにもかかわらず全く疲れを感じていない(ような)人もいます。
つまり、ひとえに「仕事で疲れを感じる」とはいっても、感じる疲れにはいくつかの種類があり、人によってその原因が異なるということなのです。
ただし、疲れたからといってすぐ休んでしまうのはオススメしません。
仕事で感じる疲れとその解消法
そもそも、なぜ仕事で疲れを感じるのでしょうか?
先ほども言ったように、仕事で感じる疲れにはいくつかの種類があり、人によって感じる疲れは異なります。
そのため仕事で疲れを感じた時には、疲れの種類に合わせて対策をしなければなりません。
では、仕事で感じる疲れにはどんなものがあるのでしょうか?
まず、仕事で感じる疲れには以下の2つに分けられます。
肉体的な疲れ
精神的な疲れ
それでは、それぞれの疲れに紐づいた仕事で感じる疲れについて解説していきます。
人によって感じる疲れの種類が違うのと同様に、仕事のパフォーマンスを発揮できる時間帯も違います。
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肉体的な疲れ
肉体的な疲れは主に6つあります。
肉体的な疲れは、主に身体に変化が現れます。
何か当てはまるものはありますか?
身体がダルい
身体がダルい場合、考えられることは2つあります。
- 仕事をしすぎて疲れが取れてない
- 体がなまっている
仕事をしすぎだという場合、明らかに疲れが溜まっているということですので、有給を取るなどしてゆっくり休むことが必要です。
一方でそこまで長時間仕事をしているわけではないものの身体がダルいのであれば、単に身体がなまっているという可能性があります。
その場合はウォーキングや筋トレなど簡単にできることでいいので、定期的に運動することでダルさが解消されるでしょう。
身体がダルイ時の解消法
- 有給を取るか残業を減らすなどして普段以上の休息(睡眠)を取る
- ウォーキングや筋トレなど運動を週2回~3回ほど行う
日頃ダルさを感じる人は、ある5つのポイントを見直すことをオススメします。
頭が痛い
頭が痛い場合も、考えられることは2つあります。
- 仕事をしすぎて疲れが取れてない
- 難しい仕事に集中して取り組んでいた
仕事をしすぎて疲れが取れていない場合、「身体がダルい」ときと同様に十分な休息を取るようにしましょう。
また、難しい仕事に集中して取り組んでいたため頭が痛くなることもあり、この場合は気分転換にもなるような、頭を使わなくてもできるような割と簡単な仕事に取り組むようにしましょう。
頭が痛い時の解消法
- 有給を取るか残業を減らすなどして普段以上の休息(睡眠)を取る
- さほど頭を使わないような簡単な業務に取り組む
目が痛い
目が痛い場合というのは、パソコンのモニターを長時間見ていたりというように、同じものに視線を集中していた場合に起こります。
そのため、目が痛い場合には1分~3分ほど目を閉じているだけで回復することがあります。
ただ居眠りしているように見られ難しい場合は、遠くを見たり植物を眺めているだけでも改善します。
目が痛い時の解消法
- 1分~3分ほど目を瞑っている
- 一定時間遠くを見たり植物を眺めたりする
肩や首が痛い
肩や首が痛い場合に考えられるのは姿勢が悪くなっていることです。
特にデスクワークをする人ほど猫背になりがちで、その姿勢での作業が続くと疲れが首や肩に蓄積し、痛みが出てきます。
そのため、仕事をするときの姿勢を都度見直し、猫背になっていたいら姿勢を正すだけでも痛みが解消されるでしょう。
また、長時間同じ姿勢によることで筋肉が凝り固まって痛みが出ることもあるので、定期的に肩や首を回すだけでも血が流れ、筋肉の凝りをほぐしてくれます。
首や肩が痛い時の解消法
- 仕事中の姿勢を正す
- 定期的に肩や首を回す
腰が痛い
腰が痛いのは長時間座っていることが原因であることが多いです。
座っている時間が長いと腰に負担が掛かり、それで痛みを感じます。
そのため、定期的に歩くことで腰痛が解消されます。
トイレ休憩やランチの時には社内や社外を歩いてちょっと寄り道することで、腰の痛みがやわらぐでしょう。
腰が痛い時
- 休憩時に歩くようにする
胸や腹がムカムカする
胸やお腹がムカムカするのは夜遅くに飲食したことで起こることが多いです。
飲み会などで深夜まで飲み食いし、そのまま寝てしまうと消化不良を起こします。
すると翌日、胸やお腹がムカムカするのです。
そのため、寝る2時間~3時間前にガッツリ飲み食いするのを控えたり、もししてしまったら早めに胃薬を飲むなどすることで避けられるはずです。
ムカムカする時
- 寝る2時間~3時間前にガッツリした飲食を避ける
- 早めに胃薬を飲む
徹夜明けなんかは、特にムカムカを感じますよね。でもある対策をすれば翌日もスッキリです。
精神的な疲れ
精神的な疲れは主に5つあります。
精神的な疲れは、主に感情に変化が現れます。
あなたに当てはまるものはありますか?
イライラする
仕事の人間関係や状況が原因でイライラすることはよくあります。
上司から嫌味を言われたり、部下が言った通りにしなかったり、クライアントから無理難題が来たりとイライラすることは日常茶飯事です。
そのように仕事でイライラした時には、木や草花を見に近くの公園を歩くだけでイライラが解消できます。
なぜなら、自然に触れ合うことで副交感神経が活発になり、リラックス効果があるからです。
(以下の研究によると、自然によるメンタル改善の効果量は0.71で、0.5以上はその効果が高いとされています。)
また、外に行くことが難しい場合はデスクに観葉植物を置くだけでも効果があると言われています。
イライラする時
- 草木がある場所を散歩する
- デスクに観葉植物を置く
ちなみにイライラといっても、状況によって感じているイライラは異なります。
ビクビクする
特に若い人や入社したばかりの人の場合、仕事にビクビクしてしまうことはあります。
これは仕事の失敗やミスに対して過剰反応してしまってることが原因として考えられます。
しかし誰でも仕事では失敗やミスをしますし、その時に怒られるのは仕方ありません。
そのため、「仕事で失敗したらどうなるのか?」ということを確認しておくことで、仕事に対してビクつくことも少なくなるはずです。
オススメの方法としては、あなたが考えている失敗やミスをしてしまった場合、どんな状況になるのかを上司や先輩に聞いてみることです。
おそらくは大したことはならないと思いますし、事前に失敗やミスした場合の状況が分かっていれば、不安は和らぐはずです。
ビクビクする時
- 自分が思う不安や恐れを上司や先輩にぶつけてみる
仕事で感じるビクビクは人間関係であることがほとんどです。
気疲れする
仕事では気疲れすることはよくあります。
上司や先輩、重役など社内の人たちから、クライアントなど社外の人、またクレーム対応などと、気を遣う状況は多岐にわたります。
そんな気疲れは往々にして他者へのストレスから来ているものです。
そのため気疲れをしている場合は、会社の同僚や友人に愚痴ることをオススメします。
人は溜まったストレスを発することで解消されます。
また、なかなか愚痴が言えないという場合は、ノートに書きだすだけでもOKです。
あくまでストレスとなっている原因をアウトプットすることが大事なのです。
気疲れする時
- 誰かに愚痴を言う
- ノートに愚痴を書く
根回しは気疲れの元になりますが、それでもやることをオススメします。
緊張する
仕事では緊張する状況は度々訪れます。
社内の苦手な人やクライアントと接触する時や大事なプレゼンが控えていたり、ノルマの期限である月末だったりです。
継続して緊張することで神経過敏となり、しっかり休息を取ることが難しくなります。
そんな時にオススメなのは、緊張していることを肯定することです。
これはポジティブセルフトークといって、「緊張するということは集中力が増しているからだ」とか「この人からのプレッシャーに耐えることは成長のきっかけだ」というように、緊張そのものをポジティブに捉えるのです。
こうすることで緊張に強くなり、負の作用から解放されます。
そしてもう一つは、緊張を感じたら全く関係ないことをし、それをルーティーンにすることです。
よくスポーツ選手が自分がプレーする前に決まった動作やしぐさをすることがありますが、あれは集中を一旦別のことに向けることで緊張感から解放する効果があるのです。
そしてこれはスポーツ選手以外の人にも効果があります。
そのため、例えば緊張する相手と会う前には必ずコーヒーを飲むというように、決め事をすることで緊張が和らぐでしょう。
緊張した時
- 緊張感を肯定する
- 緊張を感じる状況に際してのルーティーンを行う
緊張を引き起こすプレッシャーの解消法がこちらです。
集中が切れる
集中が切れることも疲れを感じる原因の一つです。
集中が切れることでいちいち頭を切り替えなければならなず、それが蓄積されることで疲れを感じるようになるのです。
集中が切れるのは仕事環境に問題を抱えていることがほとんどで、一つのことに取り掛かっている最中に電話が入ったり誰かから声を掛けられたりすることでマルチタスク化してしまい、集中が途切れるのです。
そのため、マルチタスク化してしまう環境を改善することで集中が切れることは少なくなるはずです。
でも、マルチタスク化を防うにはどうしたらいいのでしょうか?
疲れと同様にストレスを溜め込んでしまう前に解消しなければなりませんが、常にストレスを抱えている状態なのであれば職場を変えることも検討する余地があります。
転職を考える場合は一度エージェントに相談してみることをオススメします。
転職相談にオススメのエージェント
疲れを感じやすい人とは?
ここまで、仕事で感じる疲れとその解消法について話してきました。
仕事をしていれば、肉体的にも精神的にも疲れてしまうことはあります。
しかし一方で、疲れを感じている素振りを見せない人もいます。
それには2つの理由があります。
疲れを解消するための対処法を行っている
そもそも疲れにくい
一つ目の「疲れを解消するための対処法を行っている」というのは、先ほど「仕事で感じる疲れとその解消法」で紹介したような対策を行っているということです。
そして二つ目の「そもそも疲れにくい」というのは、疲れにくい性質だということです。
つまり裏を返せば、疲れを感じにくい人がいる一方で疲れを感じやすい人もいるということです。
そのため、疲れを感じやすい人の場合、他の人と同じように仕事をしていたとしても人一倍疲れてしまうのです。
こちらの性格診断で”神経症傾向”が高い人も、疲れやすいと言えます。
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疲れを感じやすい人の特徴
では、疲れを感じやすい人はどのような特徴があるのでしょうか?
仕事で疲れを感じやすい人には3つの特徴がよく見受けられます。
生真面目
完璧主義
気配り
それでは、この3つの特徴について説明していきます。
生真面目
真面目なことは良いことですが、真面目過ぎて融通もきかない生真面目な人は疲れやすくあります。
仕事には力を入れるべきタイミングと力を抜くべきタイミングがあります。
しかし、全ての状況で力を入れてしまう生真面目な人は、当たり前ながら疲れが蓄積しやしものです。
マラソンにおいてもペース配分が重要なのと同じで、仕事においてもペースを考えないと、途中でスタミナ切れを起こしてしまいます。
そのため、「常に全力」で仕事に励む人は仕事のペースを考えて行うことで、疲れを感じにくくなるはずです。
むしろ”チートデイ”というあえてサボる日を設ける方が生産性が上がると言われています。
完璧主義
「神は細部に宿る」という格言もあることから、完璧に仕事をこなそうといすることは悪いことではありません。
しかし残念ながら、完璧主義の人も疲れを感じやすいと言えます。
細かいところまでいちいち気にしてしまうことで徐々に精神がすり減っていってしまったり、仕事のミスや失敗に対する不安や恐れに常にさらされることになります。
これでは日々の仕事で人一倍疲れを感じることになるのは言うまでもありません。
そのため、完璧主義の人は今よりも少し余裕を持つだけで、疲れを感じにくくなるはずです。
完璧主義の人は疲れやすいだけではなく、他にもデメリットがあります。
気配り
気配りであること、他の人に気を使えることは仕事においても素晴らしい能力だと言えます。
しかし気配り上手な人ほど疲れを感じやすいのも事実です。
自分から動くことで気を配る分には良いのですが、他人の顔色や態度、周囲の雰囲気にまで気を配ってい動いては人一倍ストレスを受けることにつながってしまいます。
そのため、気配り上手な人は少しばかり周囲を気にしないことで疲れを感じにくくなるはずです。
最近は部下であっても気を遣わなければマネジメントが成り立ちません。
疲れが溜まる前に解消することが大事
仕事をしていれば誰でも何かしらの疲れを感じるものです。
しかし大事なことは疲れが溜まる前に解消することです。
そのためには自分自身の状態をモニタリングし、身体や気持ちの変化に気づけるようにすることが重要です。
人は仕事で忙殺されて疲れが溜まってきていることに気が付かない人もいますが、溜まりきる前に解消するようにしましょう。
どうしても疲れが取れないという人は、職場に問題を抱えているのかもしれません。
そんな場合はそこにとどまっていても解決しないでしょう。
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