














この記事を読んでほしい人
- 上司が何もしていないように思える人
- 上司にリーダーシップを感じない人
- 上司が仕事をしなくて困っている人
仕事をしない上司が最高のリーダーかもしれない
「仕事をしない上司が最高のリーダー」
おかしなことを言っているように感じるかもしれませんが、これには理由があります。
その理由とは、仕事をしない上司の部下ほど考えて仕事をするようになるからです。
厳密にいうと、上司が仕事をしないというのは「あくまで昔ながらの上司の仕事をしない」ことで、部下が自ら考えて動くようになるということです。
ところで、上司の仕事というとどのようなものをイメージしますか?
- 部下を叱咤激励する
- 部下に指示を出す
- 部下を評価する
- 戦略を練る
おそらくこのような仕事をイメージするかと思います。
しかしこれらは過去のリーダーが行っていたものであり、現代のリーダーに求められる仕事というのはこれらではありません。
現代のリーダーに求められる仕事というのは、以下の2つです。
部下が共感して主体的に仕事をしたくなるようなビジョンを作る
そのビジョンを部下にしっかり伝えて浸透させる
これは、「最高のリーダーは何もしない―――内向型人間が最強のチームをつくる! - 藤沢 久美 (著)」で著者が訴える現代型リーダーに求められることとして挙げているものです。
極端に言えば、これら2つのことに注力して行っていれば部下は具体的な指示や叱咤激励が無くとも自ら考えて行動し、かつ改善をしていくようになるのです。
しかし一方で、リーダーというと先ほど挙げたような仕事をするイメージが未だにあるため現代型のリーダーである場合、どうしても仕事をしていないように見えてしまうかもしれません。
つまり、かつては前に出て率先して仕事をしていっていた人こそリーダーだとされていたものの、今はむしろ部下を前に出して後押ししてくれる人こそリーダーとして相応しいのだと言えるでしょう。
そしてそのことを示すような研究があります。
「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則」の著者であるジェームズ・C・コリンズの研究によると、自信に満ちた経営者すなわちリーダーよりも、謙虚な振る舞いの経営者が務める会社の方が業績が良かったのです。
ただしこのような「仕事をしない上司」が最高のリーダーとなるには一つ条件があり、部下がある程度優秀であることです。
つまり、部下が自分自身で考える素養や気概があれば、下手に指示を出すリーダーよりも組織は成果を出せます。
しかし一方で、言われたことだけやるというような意識の部下である場合は機能しないということがいくつかの研究によって示唆されています。
これらのことから、もしあなたの職場の部下がそれなりに優秀なのであれば、むしろ仕事をしない上司である方が良いのかもしれません。
仕事をしてなさそうに見える上司でも、こんな上司は良い上司です。
単に仕事をしないだけの上司の可能性も
ここまで「仕事をしない上司が最高のリーダーかもしれない理由」について話してきました。
一方で、単に仕事をしないだけの上司である可能性も否定はできません。
そして”単に仕事をしないだけの上司”なのか、”仕事をしないが最高のリーダー”なのかを判断するのはそう難しいことではありません。
単に仕事をしていない上司なのであれば、その上司が取り仕切る組織には活気が無いはずです。
なぜなら、部下の行動を把握することに至らないため適正な評価ができず、それによって部下も努力する必要性を感じられないため自ずと無気力な組織になるからです。
また、仕事をしない上司ほど能力が欠けていると考えられ、「『無能な上司が生まれる理由』無能な上司の10の特徴と6つの対処法」に挙げているような特徴があると考えられます。
もし、単に仕事をしないだけの上司である場合は部下の評価にも大きく関わってくるため、自身の身の振り方を考えた方が良いでしょう。
仕事のするしないに関わらず、こんな上司なら離れることをオススメします。
現代のリーダー像
現代におけるリーダーとは大胆で勇気があって部下を鼓舞するようなタイプではないのかもしれません。
むしろ、寡黙で心配性で部下の気持ちに共感できるタイプなのかもしれません。
そのようなリーダーだからこそ、部下が共感するビジョンやそれによって自由闊達に振る舞える風土が生み出されるのではないかと思うのです。
ただ一方で、かつてのリーダー像の残像が未だにあるために「上司が仕事をしていない」と勘違いしてしまうのかもしれないと思うのです。
あなたの上司はどうでしょうか?
単に仕事をしない上司の下にいるのであれば転職しましょう。
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