

入社当時は同じ立場だったのに、なんか今では手の届かない存在になってしまって…。


おそらくその方は、出世する人の特徴を兼ね備えていたんでしょうね。



ちなみに、出世する人の特徴や状況ってどんなものなんですか?




それでは、「科学的に示された出世する人の4つの特徴と2つの状況」について話していきましょう。
この記事を読んでほしい人
- 出世したい人
- 早く出世したい人
- 出世できるか悩んでいる人
出世する人の特徴とは?
出世する人にはいくつかの「出世しやすい特徴」があります。
よく、「コミュニケーション力が高い」や「人一倍責任感が強い」、「大きな目標を持っている」というような特徴はよく耳にするのではないでしょうか?
しかし、このような特徴は多くの人が持っているのも事実で、このような特徴が出世への決定打と言えるかというと疑問かと思います。
転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?
科学が示す出世する人の4つの特徴
そこで、実験や研究から示された科学的根拠に基づいた「出世する人の特徴」を4つ挙げます。
ここに挙げている特徴については、持っている人ほど出世の可能性が高いはずです。
出世以前に、あなたは自分自身の特徴を理解できていますか?
-
-
【診断】クロノタイプに合った生き方を!人生を豊かにするために
続きを見る
出世する人の行動
出世する人に行動力があるということは想像がつきやすいかと思います。
しかし、どんな行動を取る人が出世するのでしょうか?
それについては、優秀な2600人の最高幹部を調査し、どのような人が出世街道を突き進んだのかを研究したCEOゲノム・プロジェクトに示されています。
この研究で判明したことは。、爆速で出世街道をひた走っていく人には3つの行動特徴があるということです。
小さいことを手掛けて、大きなインパクトを上げる(新製品や新部署の立ち上げなど)
思い切ったジャンプをする(自分の経験やスキルを陵駕する仕事に携わるなど)
大混乱を引き継ぐ(不採算や失敗した事業を率いるなど)
爆速で出世した人の97%が、この3つのうちのいずれかの行動をしていたということです。
もしかすると予想していたような行動だったかもしれませんが、やはり普通は躊躇してしまうようなことに取り組む、つまりハイチャレンジすることが出世を切り開くための有効な行動だと言えるでしょう。
独立心が強い人ほどハイレベルなチャレンジに適しているでしょう。
出世する人の性格
どんな性格の人が出世すると思いますか?
普通に考えれば性格が良い人ほど周囲からの信頼を得て出世しやすそうですよね?
しかし現実は残酷で、性格の悪い人の方が出世するということがノートル大学とウェスタンオンタリオ大学の調査によって示されています。
この調査(約20年間、約1万人を対象にした調査データを分析)によると、男性の場合、いわゆる性格が悪い人の方が性格が良い人よりも18%も多く(年収ぬすると9772ドル=日本円で100万円近く)稼いでいたとのことです。
一方で女性の場合でも、性格が悪い人の方が5%多く(年収にすると1828ドル=日本円で20万円ほど)稼いでいたのです。
つまり稼ぎにそれだけの開きがあるということは、性格の悪い人ほど出世しているということの表れだと言えます。
また、ナルシストである人の方が稼ぎがいいという研究もあり、世間的には敬遠されるような性格の人ほど出世には縁があるのかもしれません。
一方でポジティブな性格も出世に影響することが示されているケースもあります。
2014年にコーンフェリー社が行った調査で、製薬会社で働いている83人のマネージャーを対象に、彼らの挑戦心や好奇心レベルを調べ、その10年後にどのようになっているのかを追跡調査した。
その結果、好奇心が普通の人よりも高いと判断された人たちは、そうでない人たちと比べて10年後に昇進している確率が2倍も高かった。
社員が昇進する理由の18%は好奇心によるものだった。
嫌なヤツにはなりたくないという人にとっては、好奇心を持つことで出世しやすくなるというのは朗報でしょう。
あなたは自分の性格をちゃんと理解できていますか?
出世する人の資質と素養
出世する人が何かしらの素質や素養を有しているだろうことは、想像に難くないでしょう。
しかし、どのような”素質”や”素養”を有していることが重要なのでしょうか?
それについては、「『権力』を握る人の法則 」について書かれていることをここでは引用します。
高い地位に到達する人とそうでない人は、2つの基本的な要素によって歴然と分かれる。
それは、困難に挑戦しようとする意志、そしてその意思を目標達成に結びつけるスキルである。
7つの資質のうち、決意、エネルギー、集中の3つは意志の力である。残る4つ、すなわち自己省察、自信、共感力、闘争心は、スキルとして身につけることができる。
つまり出世する人には、「決意・エネルギー・集中」という素質(生まれ持ったもの)と「自己省察・自信・共感力・闘争心」という素養(身につけたもの)を有しているということです。
いくら頭脳明晰であっても、、「決意・エネルギー・集中」といった熱量がないと、出世していくことは叶わないのでしょう。
そうは言っても日々モチベーションを維持するのは大変ですよね?
出世する人の特徴(その他)
ここまでに挙げたもの以外で、出世する人が有するもの(特徴)は他に何があると思いますか?
ここでは、意外なものを紹介します。
それについては、こちらの調査で示されています。
ボッコーニ大学(ミラノ)のアルノルド・キャムッフォらは、MBA教育の効果を測定する目的で、ベニスの夜間MBAコース修了生の追跡調査を行った。
本人、クラスメート、第三者への体系的な聞き取り調査により能力と行動特性を調べた結果、能力とキャリアの成功(昇給・昇進)との相関性は低く、最も相性が高いのは先進技術の理解度、次がネットワーク力であることがわかった。
ネットワーク力があることは、それによって会社を超えてイイ話を持ってくることにながることからも、そうだと言えるでしょう。
一方で意外なのは、先進技術の理解度です。
これは、変化が早い時代において最先端のテクノロジー技術を使える人の方が、仕事で成果を出しやすいということが背景にはあるのではないでしょうか。
いずれにせよ出世を目指すのであれば、人脈作りと先端テクノロジーへのアンテナを張っておくことは大事だと言えるでしょう。
将来予測できる人も出世に明るいと言えるかもしれません。
出世する人の状況とは?
出世には、先ほど挙げた特徴以外にも「出世しやすい状況」もあるのです。
いくら出世する特徴を有していたとしても、状況がそぐわなければ出世が難しくなってしまうでしょう。
それでは、どのような状況が出世を後押ししてくれるのでしょうか?
転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?
科学が示す出世する人の2つの状況
ここでも実験や研究から示された科学的根拠に基づいた「出世する人の状況」を2つ挙げます。
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
出世する人の上司との関係性
上司との関係性は、出世にとても強い影響を及ぼすものです。
そしてそれは、、仕事の成果どうこうよりも、上司との関係性の方が出世に強く影響を及ぼすのです。
これに関しては、こちらの調査を見ていきましょう。
社会心理学者のデービッド・スクールマンは、事務職354人の人事評価結果を調査した。
人事評価を担当した上司との関係性に基づいて以下のように職員を分類した。
①上司が着任する前からその職場で働いていた職員
②上司が直接関与した審査において上司の推奨によって採用・昇進した職員
③上司が推奨しなかったにもかかわらず他の人の推奨で採用・昇進した職員以上のように分類した上で、スクールマンは、採用・昇進審査への関与の有無はその後の人事評価にどう影響するかを調べた。
結果は、②の職員には①よりも高い評価を与えていた。そして、③については、②はもちろん①よりも評価が低かった。
1980年に経済学者のジェームズ・メドフとキャサリン・エイブラハムは、企業の給与は実績よりも年齢及び在籍期間との相関性が強いと指摘した。
信じられないかもしれませんが、他者から評価されている人の方が、ただ所属しているだけの人よりも評価が低いということなのです。
上司に気に入られることは、仕事の成果以上に重要なことなのです。
所属する組織
所属部署も出世に影響します。
花形である部署(大きな部署)に所属しているということが出世に結びつくのです。。
これに関しては、こちらの調査を見ていきましょう。
ある公益企業のマネジャー338名を対象にした調査でも、最初に配属された部門の勢力がその後の昇給ペースに影響をおよぼすことが報告されている。
発言権の強い部門からスタートした人は、早く昇給するのである。
この調査では、業務、販売、カスタマーサービスなど主要部門出身のマネジャーは、その後の異動でもやはり主要部門に配属される傾向があることもわかった。
新卒入社する人が花形部署を希望するということは、出世を目指すためにはとても重要なことだと言えるでしょう。
出世には色々な要因がある
このブログを見ている人の中にも、出世を望んでいる人は少なくないでしょう。
そして出世をしたいのであれば、肝に銘じておかなければいけません。
それは、「出世には色々な要因がある」ということです。
仕事に真面目に真摯に打ち込んでいる人ほど、仕事で成果を出せば出世につながると考えがちです。
しかし、必ずしも仕事の成果が出世につながるわけではなく、むしろそれ以外の物事の方が出世に関係しているのです。
そういう意味でも、『清濁併せのめる人』ほど出世するのではないでしょうか。
「出世なんてしたくない」という人もいますが、できれば出世はした方がいいのです。
-
-
「出世はした方がイイ!」出世がもたらすとても大きなメリットとは?
続きを見る