












この記事を読んでほしい人
- 今、転職を考えている人
- 最近、仕事で嫌なことがあった人
- 転職した友人や知人から話を聞いた人
後悔を招く転職タイミングとは?
「転職をしよう」と思うタイミングは人によって違います。
そして転職をするのは、給料を上げる、休日を増やす、新しい仕事にチャレンジする、経験を積みたいなど、目的を達成するための手段であるため、基本的には目的があればタイミングはいつでも良いと考えています。
実際、いつその目的が叶う仕事や会社が現れるかなんて分かりませんし、タイミングを待ち現れたものの、それと共に歳を重ねた結果、応募条件から外れてしまう可能性だってあります。
しかし一方で、”転職すべきではない”タイミングは明確です。
後悔を招く3つの転職のタイミング
転転した結果、後悔する羽目になる転職のタイミングは存在します。
僕はこれまで転職エージェントとして幾多の転職シーンを目にしてきましたが、転職したばかりなのに再びすぐに転職を希望する人が一定数いました。
その理由は転職して後悔したからに他ならないのですが、転職した状況を聞くと3つの共通点が見えてきたのです。
それがこちらです。
現職でショックなことがあってすぐに転職した
友人や知人の話を聞いて転職に踏み切った
景気が悪い状況で転職をした
この3つのタイミングで転職をした人の多くは、その転職に後悔していたのです。
すなわち、この3つのタイミングにおいて転職すべきではないと考えられます。
しかし、なぜこの3つのタイミングで転職をすると後悔するのでしょうか?
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現職でショックなことがあってすぐに転職した
よく、仕事や職場で嫌なことやショックなことがあったことで、転職に踏み切る人は少なくありません。
しかし、そのようなタイミングで転職をすると後悔するかもしれません。
なぜなら、僕が先日ツイートしたことが原因としてあるからです。
脳では2つのシステム機能していて、
システム1→感情で判断
システム2→論理で判断転職活動中に「この会社だ!」と刹那的に思った時にシステム2を働かせることが大事。
面接官の応対の仕方や会社の雰囲気、条件が良かったという理由で惹かれることは誰にでもあるけど、ちゃんと調べないと失敗する。— ケイ THE 雑学おじさん 21時〜23時に活発に発信中 (@mikaitabi) February 7, 2021
どういうことかというと、人間委は2つの判断機能が備わっており、その一つは瞬間的に判断し(システム1)、もう一方は論理的に判断(システム2)します。
しかし、嫌なことがあった時や多忙で疲れている時ほどシステム1によって瞬間的な判断をし、その判断は誘惑(今の状況から逃れる)に流されやすいのです。
そのため、仕事で嫌なことやショックなことがあった時に行った転職という判断は冷静さを欠き、一時の感情で行われた判断となってしまうため、結果的にマイナスな転職となってしまう可能性が高いのです。
ちなみに、システム1による判断については、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」で詳しく述べられているので、興味のある方は以下もご覧ください。
多くの心理学研究によれば、困難な認知的作業と誘惑に同時に直面した人は、誘惑に負ける可能性が高い。例えばあなたが7つの数字を見せられ、これを1分か2分覚えているように、と言われたとしよう。
しかも、数字を覚えておくことは最優先事項だ、と申し渡されたとする。こうしてあなたが数字に注意を集中しているところに、二種類のデザートからお好きな方をどうぞ、と言われたらどうだろう。片方はいかにもカロリーのたかそうなチョコレートケーキ、もう一方はあっさりとしたフルーツサラダである。この実験から、頭が数字でいっぱいのときには誘惑の大きいチョコレートケーキを選ぶ確率が高いことが確認された。
システム2が忙殺されているときには、システム1が行動に大きな影響力を持つようになる。そしてシステム2は甘党なのである。
認知的に忙しい状態では、利己的な選択をしやすく、挑発的な言葉遣いをしやすく、社会的な状況について表面的な判断をしやすいことも確かめられている。
引用元 ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? - ダニエル・カーネマン (著) (P77-P78)
システム1にとって「自分はうまくやったかどうか」の尺度は、ひねり出したストーリーの首尾一貫性出会って、材料に使ったデータの質と量はほとんど気にしていない。
情報が乏しいときは(そういうときが多い)、システム1は結論に飛びつくマシンのように機能する。
このような理由で転職する人は、やはり失敗する可能性が高いと言わざるを得ません。
友人や知人の話を聞いて転職に踏み切った
友人や知人の話を聞いて、転職に踏み切る人も後悔するかもしれません。
特に自分と年齢や生活環境が近い人から、「最近転職したんだけど、給料も上がったし休みも増えたよ」なんて話を聞くと、「それなら自分も!」と思ってしまうでしょう。
しかし、この思い込みが後悔につながるのです。
「『もう仕事を辞めたい』早期退職を考える新卒の特徴とは?【解説】」でも話ましたが、他の人と自分を比べてもそれはあまり参考になりません。
なぜなら、他人が転職した先の環境というのはあくまでも別物であり、自分が転職した先の環境が他人と同様に良いものとは限りません。
しかしそれにも関わらず、友人や知人が転職した話を真に受け、「自分も転職したら世界はバラ色だ!」と自分の状況や転職する先の業界や企業のことをロクに調べもせずに転職してしまうため、結果マイナスの転職に陥ってしまうのです。
転職に失敗する人にも3つの共通点があります。
景気が悪い状況で転職をした
景気が悪い状況で、転職に踏み切ると後悔するかもしれません。
これは当たり前のことなのですが、景気が悪いときは企業も採用を縮小させるため世に出る求人も限られます。
また求人倍率が下がるため(求人1件に対する求職者の割合)、景気が良い時と比べて各求人の条件も悪化します。
そのため、景気が良い時よりも苦労して転職したにもかかわらず、手にできる給料などの諸待遇は平常時よりも低くなってしまうのです。
さらに、不況時においても積極的に求人を行っている企業というのは、裏を返せばそれだけ採用に苦戦しているわけであって、言ってしまえば不人気企業もしくは不人気業界なわけです。
このような理由から、景気が悪い状況で転職すると、結果的に後悔してしまう可能性が高いのです。
景気が悪くとも転職しなければいけないのであれば、不況に強い業界に着目しましょう。
安易な転職が後悔を招く
ここまで、”転職すべきではない”タイミングについて話してきましたが、重要なことは安易な転職をしないということです。
今の仕事でショックなことがあった時には衝動的に他の環境に逃げたいと思ってしまいますし、友達が転職して嬉々とした様子を見ていると自分も羨ましく感じられますし、かつそれら2つの状況に際しては転職市場の状況(景気について)に目を向けずに転職しようとしてしまいます。
しかし、状況や他人に影響を受けて転職を考えてしまうと、往々にして自分の都合の良いイメージ(転職すれば楽になる、転職すればハッピー)につられた転職になってしまいます。
しかし、転職先は必ずしも自分のイメージ通りのものではなく、それどころかむしろ自分がイメージしていたものとの(マイナスの)ギャップが存在することの方が多いと言えます。
したがって、転職に際してのマイナスのギャップにまで考えを及ばせて転職をすることで、後悔しない転職につながるはずです。
後悔する転職をしたくないのであれば、入念な”情報収集”をしましょう。
自分が納得できるほど考えた転職なら、それは良いタイミング
一方で、転職するのに良いタイミングはいつなのでしょうか?
これに関しては、一概に「〇〇なとき」というのは言えません。
なぜなら、どんな状況であっても調べに調べ、考えに考えた上であれば、転職しても後悔することは少ないからです。
転職して後悔するのは、自分が全く想定していなかった状況に瀕したときです。
しかし、自分が転職する先のことについて十分に調べ、考え抜いた上で転職するのであれば、仮に辛い状況に陥ったとしても後悔することはないはずです。
すなわち、自分が納得できるほど考えた上での転職なのであれば、それはいついかなる時であろうとも転職するのに良いタイミングだと思うのです。
後悔を招く3つの転職のタイミング
転職する場合は、”タイミング”を含めて他者に相談してみると、自分の思考がハッキリするものです。
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