











この記事を読んでほしい人
- 内向的な性格を外交的にしたい人
- もっと積極的・主体的になりたい人
- 性格なんて変えることはできないと思っている人
性格を変えるには?
おそらく、誰もが一度はこのように考えたことがあるかと思います。
しかし、そもそも性格を変えることはできるのでしょうか?
そもそも性格を変えることはできるのか?
それはできます。
人間の性格とは、半分は遺伝子で決まっており、そしてもう半分は人間関係や住む場所などの環境で決まっていると言われています。
人間の性格はどのように形成されていくのでしょうか。自分自身を振り返ってみても、親に似たところもあるし、家庭以外の周りの環境による影響もあるように感じられます。
これまでの研究では、親から受け継いだ遺伝子と生まれ育った環境が互いに影響し合うという「相互作用説」が有力です。
ジェンセンの「環境閾値説」では人間の遺伝的な素質や才能は、その能力が現れる水準(閾値)の環境が与えられるかどうかで、その発達に影響があると考えています。
そのため、環境や状況を変えることができれば、性格の半分を変えることは可能だと考えられ、自分の性格の半分が変わるということは、とても大きな変化だと言えます。
そして、先ほど伝えた人間関係や住む場所を変えることで自分の性格を変えることができるはずです。
また、2018年に南メソジスト大学が377人の学生を対象に15週間の実験を行い、被験者である学生に様々な行動を指示しました。
ここでは、全員の性格診断(ビッグファイブ診断)をした上で、自分の性格で変えたい部分を選び、それに対していくつかの行動を取ってもらったのです。
そして15週間後に指示された行動を行った全員の性格診断を行った結果、全員の性格が多かれ少なかれ望んだ方向に変化していたということです。
このように、人は性格を変えることはできるのです。
そして、性格を変える方法はいくつかあります。
この記事を読むにあたっては、こちらを読んでおくことをオススメします。
性格を変える方法
自分の性格を変える方法はいくつかあります。
それも、とても簡単な方法で性格を変えることができるのです。
そこで、ここでは自分の性格を変えるいくつかの方法を紹介していきます。
性格を変えられるということを知る
性格を変えたいのであれば、先ずは性格を変えることができるということを知ることが大事かもしれません。
2017年に行われたハーバード大学の研究で、鬱傾向や不安症に悩んでいる12歳~15歳の96名を集め、2つのグループに分けて3ケ月に及んで検証しました。
(1)性格が変わるというオンラインレクチャーを行った(20分~30分/日)
(2)特に何もしない
この結果、(1)性格が変わるというオンラインレクチャーを行ったグループの被験者は、症状が33%も改善しました。
このことから、性格は変えることができるということを知ることで、自分の性格にも影響を与えることができるかもしれません。
ちなみに、マンチェスター大学の研究によると、性格は2年ほどで変わるそうです。
自分は運が良いと思い込む
「自分は運が良い方だ」
このように思うことでも、性格は変わります。
レスター大学やシェフィールド大学の研究で、250名の男女を対象に幸運な人とそうではない人の特徴を分析しました。
その結果、「自分は運が良い」と思い込んでいる人ほど運が良かったのです。
そして、幸運だと信じている人ほどビッグファイブの中の「開放性」という新しいものを受け入れたり、挑戦する際に必要な要素が高かったのです。
一方で、「自分は運が悪い」と思っている人ほど「外向性・開放性」が低く、かつ神経症的傾向が高かったのです。
このことからも、運が良いと思うことは性格を変えるきっかけになるはずです。
逆に運が悪くなってしまう考え方もあります。あなたは〇〇な考え方していませんか?
運動をする
運動をすることでも性格を変えることができます。
モンペリエ大学の研究で、1990年代から20年にわたって40歳~50歳の男女およそ6000人を対象に、全員の性格テストを行い、併せて運動量も調査しました。
その後、改めて性格テストを行い、健康レベルやライフスタイルの調査を行いました。
その結果、普段の運動量が多い人ほどビッグファイブにおける「誠実性・外向性・協調性・開放性」が高かったのです。
このことから、運動によって性格を変えることができると言えるでしょう。
運動をするなら、家でもできる筋トレなんかいかがでしょうか?
動画を見る
動画や映画を観るだけでも性格が変わる可能性があります。
2014年にコンスタンツ大学とビーレフェルト大学が行った研究で、98名の男女にビッグファイブ診断を行い、以下2つのグループに分け、実施後に改めてビッグファイブ診断を行いました。
(1)映画フィラデルフィアの悲しいシーンんのみを10分間だけ観た
(2)ベルリンの壁が崩壊して離れ離れになった家族が再開する喜びのシーンを110分間だけ観た
この結果、(1)のグループは「神経症的傾向」が上がり「外向性・協調性」が低くなっていた一方、(2)のグループは「外向性」が上がっていたのです。
このことから、悲しい映像や喜ばしい映像を目にするだけで性格に変化が生じる、つまり気分を変えることで性格も変わるということです。
朝の目覚めが良いと、その日の気分も高まるものです。
目標に向かって行動する
何かしら目標に向かって行動をするだけでも性格が変わるかもしれません。
2013年にメンドーザ・カレッジ・オブ・ビジネスで122人の男女を集め、15時~23時にかけて自分の身に起きた出来事を10日間に渡って記録してもらい、併せて毎日ビッグファイブ診断をして性格の変化の有無を調べました。
その結果、目標に向かって行動をした翌日には、「協調性・開放性・誠実性」が高くなっていたのです。
このことから、何か目標を持ち、それに向かって行動することで性格を変えられるかもしれません。
ちなみにこの研究では、他人に親切にした翌日は「外向性・協調性・開放性」が高くなったそうです。
他言語で話す
日本語以外の言葉を話すことで、性格に変化が生じます。
2006年のテキサス大学の研究で、英語とスペイン語のバイリンガル50名を対象にビッグファイブ診断を行いました。
その結果、英語で話す場合の方が、全体的に「外向性・協調性・誠実性」が高くなりました。
使っている言語が持つ文化的背景が性格に影響を及ぼしたのではないかと推察されています。
参照元 Do bilinguals have two personalities? A special case of cultural frame switching. - APA PsycNet
このことから、英語を話すことによって社交的になることができるかもしれません。
英語が話せなくても、外国に行くことで得られるメリットは様々です。
性格を変えるとチャンスが拡がる
性格を変えることで、それまでに現れなかったチャンスが現れるかもしれません。
例えば外向的になることで、今まで話せなかった人たちと話せるようになったり、協調的になることで、他人と協力して物事に取り掛かることができるようになったり、開放的になることで、行ったことがない場所を訪れたりやったことがないことを試すことができるようになるからです。
性格を変えることができれば、未開の光景が開ける可能性が各段に高まるはずです。
自分を未知なるステージに引き上げたいと思うのであれば、性格を変えることでそのチャンスが得られるかもしれません。
性格を変える方法
ところで今の仕事は性格に合っていますか?
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