【時間がないなら動画で聞き流し】
この記事を読んでほしい人
- 仕事が忙しくて大変な人
- 仕事が暇で大変な人
「仕事が忙しい」 or 「仕事が暇 」 どちらが幸せ?
あなたは、「仕事が忙しい」と聞いて何を思い浮かべますか?
また一方で、「仕事が暇」と聞いて何を思い浮かべますか?
おそらく、それぞれに対するイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、どちらの状況が良いのか客観的に判断するのは難しいですよね。
それでは、「仕事が忙しい」と「仕事が暇」それぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。
仕事が忙しいこと/暇なことのメリット・デメリット
「仕事が忙しい」ことのメリット・デメリットがこちらです。
時間が過ぎるのが早く感じる
気持ちが充実する
余計に疲れる
自分の時間がなくなる
一方で、「仕事がヒマ」なことのメリット・デメリットがこちらです。
自分の時間を持てる
疲れにくい
時間が過ぎるのが遅く感じる
居場所がないと感じる
「仕事が忙しい」、「仕事がヒマ」、それぞれのメリットとデメリットを挙げてみましたがいかがでしょうか?
おそらくこのような感じではないでしょうか?
しかし、メリット・デメリットから考えても「仕事が忙しい」ことと「仕事が暇なこと」、どちらが良いのか決めるのは難しいものです。
では次に、科学学的な側面から考えてみましょう。
仕事が遅くて結果的に長時間労働になってしまう人は、一工夫するだけで早く仕事を終えれます。
科学的に考える仕事の忙しさとヒマさ
「仕事が忙しい」ことと「仕事が暇」なことを、科学的な側面から考えてみましょう。
こちらの実験についてご覧ください。
119名の医者や看護師を集めて3つのグループに分けてジョブ・クラフティングのトレーニングに関するセミナーを3時間程度行った実験です。
習ったテクニックを使って自分の仕事を楽しくするように促した上で、それぞれの仕事に戻ってもらいました。
そして、その3ヶ月後にどのようなテクニックを使った人たちが最も仕事が楽しくなったのかを調べました。
(1)チャレンジ・シーキング(挑戦を求める)→今まであまりやったことのない作業を取り入れた
(2)リソース・シーキング(仲間との繋がりを求める)→同僚に意見を求めたり、助けを求めたりする
(3)デマンド・レデューシング(効率化)→効率的な働き方を考えたり仕事を人に任せてみたり負担や問題の量を減らしていこうとする
この実験の結果、最もモチベーションが上がったのは(1)チャレンジ・シーキング(挑戦を求める)でした。
そして最も効果がなかったものは、(3)デマンド・レデューシング(効率化)だったのです。
また、やらなくてもいい仕事を無くすのではなく、減らそうと効率化を求めていったグループは毎日の疲労感が増加したのです
引用元 Individual job redesign: Job crafting interventions in healthcare ー Science Direct
実験者の考察としては、仕事量を減らそうとした結果、仕事がなくなりヒマになったり、仕事量を減らすという仕事に日々追われるようになってしまったことが、このような結果に至った原因ではないかということです。
業務とは別に多くの人は”アレ”をやってしまっているため早く帰れないのです。
続いて、こちらの実験もご覧ください。
スタンフォード大学の組織行動学者ジェフリー・フェファー教授が提唱する「有害な職場環境の10大原因」
▼早死にの確率を高める要素トップ5
【1位】仕事の権限の少なさ 【2位】仕事がない 【3位】保険システムがない 【4位】長時間労働 【5位】仕事による家庭の不和
▼メンタルを病む要素トップ5
【1位】仕事による家庭の不和 【2位】仕事がない 【3位】仕事の責任が重すぎる 【4位】組織内の不公平 【5位】業績が不安定
▼病気の発症率を上げる要素トップ5
【1位】仕事による家庭の不和 【2位】仕事がない 【3位】業績が不安定 【4位】仕事の責任が重すぎる 【5位】仕事に関する権限の少なさ
「仕事が忙しい」ことに関連するものとして、”長時間労働”がある一方で、「仕事がヒマ」なことに関連して”仕事がない”があります。
こうみても、「仕事が忙しい」ことも「仕事がヒマ」なことのどちらにもデメリットがあるのです。
時と場合によりけり
この記事で話したこと、そして僕の経験から「仕事が忙しい」ことと「仕事が暇」なこと、どちらが良いかは時と場合によるということです。
ちょっとズルい結論かもしれませんが、人はないものねだりをするものです。
つまり、忙しいときはヒマな状況を求め、ヒマな時は忙しい状況を求めます。
例えば、彼氏や彼女がいたり、没頭している趣味がある時には暇な状況が恋しく、逆に何もない時ほど仕事の忙しさが恋しいものです。
こういったことから、どちらが良いと断言することは難しい一方、自分の状況に合わせて忙しくしたりヒマにしたりコントロールできる状況を作ることがもっとも理想的なのではないでしょうか。
暇も多忙も一長一短ではありますが、これからの時代は自分の自由な時間を持てる人ほど勝ち上がっていけるかもしれません。
そう考えると、暇な人に有利かもしれませんね。
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