











この記事を読んでほしい人
- 仕事を辞めたいのに引き留められて辞められない人
- 仕事に責任を感じて辞められない人
- 仕事を辞めたいものの不安な人
「仕事が辞められない」という人の言い分
「仕事を辞めたいけど辞められないんです」
このようなことを口にする人は少なくありません。
僕も転職エージェントとして長年仕事をしてきた中で、せっかく希望する企業に内定をもらったにもかかわらず、結果的に現職を辞めることができないため内定企業を辞退したという人がいました。
そこで、仕事を辞めることができない理由を問うと、このような返答があったのを覚えています。
上司から残ってほしいと懇願された
今の仕事に責任を感じてしまった
部下や後輩を見捨てられない
会社から今よりも良い条件を提示された
特に”上司からの引き留め”によって辞めることを止めたという人はよくいます。
確かに、嫌いというわけではなくむしろ良い上司であったとしたら、残ってほしいという願いに応じてしまうのかもしれません。
また、その会社での経験がある程度あって一人前として仕事ををしていたら、仕事に強い責任を感じ得てしまうのかもしれません。
さらに部下や後輩がいて、彼・彼女らから慕われているのであれば、その部下や後輩のことを思って離れられなくなるのかもしれません。
そして、会社が今以上の待遇を示してきたとしたら、それを甘んじて受け入れてしまうのかもしれません。
しかし思うに、待遇UPの提案以外の辞められない理由である、上司からの懇願も、現職への責任も、部下や後輩への配慮も全て後付けの理由であり、本当にそれが理由で辞めることができないわけでないということです。
では「仕事を辞めたいけど辞められない」という人は、なぜ辞めることができないのでしょうか?
仕事を辞めて転職するのであれば事前準備が肝心です。
辞めることができない本当の理由
仕事を辞めることができない人の大半の理由は「変化への恐れ」だと思うのです。
今の職場・仕事を離れ、新しい職場(環境)や仕事に身をおくことに対して恐怖を感じるということです。
しかし、それを理由とすることには違和感を抱いてしまいますし、誰かに「新しい環境に移ることが怖くて」なんて言うことはできません。
それゆえ、仕事を辞められないこ都に対して当たり障りのない理由で自他ともに取り繕うのです。
ただ、訪れる変化に対して恐怖を感じるのは人間の性なので恥じたり妙に感じることではないのです。
というのも、大昔から人間は変化に対して不安や恐れを抱いてきたからです。
例えば、大雨や日照りなどの天変地異によって食物が枯渇するという原始の時代には、天候という変化が訪れた時には不安や恐れを感じていたと思われます。
そのため、変化に対する不安や恐れという感情が本能として現代の人間にも根付いているのです。
また、変化に対する不安や恐れは人間にとってなくてはならない感情なのです。
なぜなら、変化に対して不安や恐れを感じることができなければ、変化に適応するための準備や用意の必要性を感じ得なくなってしまうからです。
環境や状況が変わるにあたって、それまでと変わらない考えや行動では対応が難しくなってしまうはずです。
そのため、準備や用意をすることで環境や状況の変化への対応が可能となるのです。
つまりこれらのことから、今の仕事を辞めることができないのは、辞めた後に訪れる変化に対して不安や恐れを感じるがために、躊躇して次のステージへ踏み出すことができないのだと思うのです。
辞めることでトラブルや問題が起こるのを不安になっているなら…。
辞められない理由に従ったとしても…
では、変化を恐れて今の仕事を辞めずに留まったとしたらどうでしょう?
もし今の仕事に留まった場合、先ほど挙げた「辞めることができない理由」を基にどうなるか考えてみましょう。
上司から残ってほしいと懇願された
→一上司がキャリアを保証してくれるわけもなく、再び上司に都合よく使われてしまうかもしれない
今の仕事に責任を感じてしまった
→慣れている仕事で楽ではあるが、刺激がなく経験やスキルの上積みが限られることに不満が出るかもしれない
部下や後輩を見捨てられない
→いずれその部下や後輩の方が辞めていってしまうことで、自分の思いをないがしろにされたと感じるかもしれない
会社から今よりも良い条件を提示された
→一時的には満足感を得るものの、改めて仕事のやりがいや職場の人間関係など当初抱いていた不満が再発するかもしれない
あくまでネガティブに捉えた結果論ではありますが、仮に辞められない理由に従って辞めなかったとしても、改めてその職場や仕事に大きな満足を感じる可能性は低いと思われます。
また、もし上記の理由が単に取り繕うだけの理由だとしたら、当然今の仕事に留まっても不満や不安が解消される可能性は低いでしょう。
辞めることに不安や恐れを感じるのは当たり前
今の仕事を辞めることに対して不安や恐れを感じるのは自然なことです。
むしろ、次のステージに進むための準備や用意の必要性に気づかせるためのサインなのです。
中には、変換に対してワクワク感というったポジティブな感情で知らせてくれる人もいますが、優秀如何にかかわらず多くの人はネガティブな感情で知らせるようになっています。
そのため、もし辞めることに対して不安や恐れを感じたとしても、次のステージへ進むために心や頭を適応させるためのサインなのだと思うようにしましょう。
そうすれば、必要以上に辞めることに対して怖がる必要はなくなるはずです。
もし不安感がヒドイという人はこちらの不安解消法をお試しください。
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