













この記事を読んでほしい人
- なぜか仕事への不安が募る
- 仕事のことを考えると悶々とする
- コレといったものがあるわけではないが仕事に不安を感じる
仕事で感じる漠然とした不安
特に理由はないものの、なぜか不安を感じてしまうということはありませんか?
仕事で不安を感じるということはよくあります。
例えば、このようなことで不安を感じるものです。
- 仕事が覚えられない
- 目標やノルマが達成できるか分からない
- 仕事にやりがいを感じられない
- クレームをもらってしまった
- 職場の人との人間関係が悪い
しかし一方で、理由もなく仕事に不安感を抱いている人というのは少なくありません。
では、なぜそのような漠然とした不安を仕事に対して抱えてしまうのでしょうか?
仕事で感じる「漠然とした不安」の正体
では、具体的ではない「漠然とした不安」とは一体何なのでしょうか?
それには、以間接的に関わっている以下の”3つの状況・動向”が関係していると考えられます。
他者の状況・動向
業界の状況・動向
地域の状況・動向
おそらくはこのいずれかが原因で、「なぜか分からないけど不安を感じる」という状態に陥ってしまうのです。
それではこれら3つについて、詳しく話していきます。
不安ではなく不幸を感じるのは考え方に原因があるかもしれません。
他者の状況・動向
他者の状況・動向が原因で、仕事に漠然とした不安を感じることがあります。
例えば、同僚が転職したり、先輩や上司が異動になったり、部下や後輩が辞めてしまったりした場合です。
自分には直接的な影響はないものの、このようなことが起こると、「なんか会社はマズイ状況なのか?」「自分も何かしら動いた方がいいのか?(動かされるのか?)」というような考えに駆られます。
もちろんそういった可能性も0ではありませんが、特に何も起こらず思い過ごしだということも往々にしてあります。
しかし人とは想像する生き物であるため、会社で周囲の人に変化が生じるとネガティブに感じてしまうのです。
ただし上司や先輩が辞めまくっているような職場には注意しましょう。
業界の状況・動向
業界の状況・動向が原因で、仕事に漠然とした不安を感じることがあります。
例えば、ネットや新聞、知人から、自分が身を置く業界についてのネガティブな情報を見聞きしてしまった場合です。
その情報の真偽は分からなかったり、根拠がないにも関わらず、「この業界に先はないのか?」「この業界も潮目か?」というような考えに駆られてしまいます。
誰もが分からないことに対しても、不透明さから不安を感じてしまうということはあります。
とはいえ、業界動向は把握しておくべきです。もし転職するのであれば尚更です。
地域の状況・動向
地域の状況・動向が原因で、仕事に漠然とした不安を感じることがあります。
例えば、自分が住んでいる地域の人口が減っていたり、競合となる企業が進出してきたりした場合です。
特にその土地に強い思いを持っていたり、その土地での未来を描いてたりすると、「いつかこの場所も廃れるのか?」「この場所で生活をするのは難しいのか?」という考えが頭をよぎります。
すると、転職や転勤といったイメージに結びついてしまうのです。
地方在住の人ほど今後の先行きに不安を募らせているかもしれません。
仕事で「漠然とした不安」を感じたときの解消法
「なぜか仕事に不安を感じる」
ここまで、なぜ人は仕事で「漠然とした不安」を感じるのかについて話してきました。
それでは、仕事でそんな不安を感じた場合はじっとやり過ごせばいいのでしょうか?
いえ、そうではありません。
そのような「漠然とした不安」を感じたときには、解消することを試みるべきでしょう。
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仕事で感じる「漠然とした不安」を解消する6つの方法
ここからは仕事で”漠然とした不安”を解消する方法について紹介していきます。
この方法は主に6つあります。
不安なことを書き出してみる
物事の過程から結果までを具体的にイメージしてみる
バックアッププランを作ってみる
今に集中してみる
記憶力を鍛えてみる
他人のためと考えてみる
ちなみにこれからは簡単にできるものばかりですので、仕事で漠然とした不安を感じたときにはお試しください。
不安なことを書き出してみる
不安を感じている自分の状態を、カレンダーや手帳に書き出します。
自分の気持ちや状況を、なるべく詳細に書くのが良いでしょう。
そしてそれを数ヶ月後〜1年後に見るのです。
すると、大概の不安は解消されているはずです。
漠然と長期間にもわたって続く不安というものは滅多にありません。
ほとんどの不安は、自然といつの間にか消え去っていることが多いものです。
不安な状態を記録として残すことは、また同じように漠然と不安を感じたときに見返すことで、「そういえば、以前にも今と同じような経験をしていたな」という経験として振り返ることができます。
経験として振り返ることができるということは、つまり「それを乗り越えられた」、「そのような状態があったけど結局自分は今までやってこられた」という事実が自分自身を支えてくれるのです。
人は忘れる生き物です。
だからこそ、良いときのことを写真として残しておくように、悪いときのことも形として残しておくことで、自分自身をサポートすることができるのです。
なかなか寝付けない時にも〇〇を書き出すと良いとされています。
物事の過程から結果までを具体的にイメージしてみる
新規プロジェクトや大きなプレゼンなどを控えている時にも、漠然とした不安を感じたりしませんか?
そんな時は、そのの過程(プロジェクトなら始まる前から完了まで、プレゼンなら準備段階から本番まで)から成功後までを具体的にイメージするのです。
まだ経験をしたことがない、うまくできるか分からないなど、予測できないものに対して不安を感じることはよくあります。
そんな時にこそ、これを試してみてください。
これをプロセス・ビジュアライゼーションといい、これを行うと不安を感じにくくなると言われています。
また、こちらの実験でプロセス・ビジュアライゼーションの効果が示されています。
1999年にカリフォルニア大学で、イメージすることは目標達成にどのくらい効果があるのかという実験が行われました。
そこで被験者を2つのグループに分け、テストに対してのイメージをしてもらったのです。
(1)テストの結果だけをイメージしてもらったグループ(受かるだろう、成功するだろうと結果そのものを想像)
(2)テストのプロセスをイメージしてもらったグループ(テストまでの過程だけでなく、さらに成功後までも想像)
結果として、(2)テストのプロセスをイメージしたグループの方が、「勉強の集中力が高まり、さらに試験に対しての不安感が減りやすい」ということが分かりました。
逆に、(1)テスト結果だけをイメージしたグループは、受かった姿を想像することで満足してしまい、集中力も続かず、落ちたらどうしようと考えてしまいうことで不安感が増すということが分かりました。
引用 Effects of Visualization on Academic Performance of College Students
バックアッププランを作ってみる
目標へ向けて取り組んだりプロジェクトるにあたって不安んを感じる場合は、バックアッププランを用意(もう一つの計画)するのです。
これにより、仮に最初の計画が失敗したとしても、もう1つの計画があることで安心材料になるわけです。
どうしても1つのプランしか持っていないと、必然的にその計画に命運を託すことになるため精神的な不安も増してしまいます。
つまりバックアッププランを持つことは、不安を軽減する効果があると言えます。
仕事においてプランニングほど重要なものはないかもしれません。
今に集中してみる
仕事で不安を感じる時というのは、たいてい未来に対しての心配だったりします。
そんなときこそ「今に集中する」ことで、不安をやる気に変えることができます。
先のことを気にして不安になるのであれば、目の前のことに集中することで不安を感じる余裕をなくします。
ちょっと考えてほしいのですが、趣味でも勉強でもなんでもいいですが、あなたが何かに心底集中している時、他に何か考えたりしていますか?
没頭してしまい、時間すら忘れてしまっていませんか?
つまり目の前のことに集中できれば、不安を感じる余地がなくなるのです。
瞑想のように”その時”に集中する訓練もオススメです。
記憶力を鍛えてみる
記憶力をつけることで不安に対する抵抗力がつくようになります。
「これはどういうこと?」と思いますよね。
まず、こちらの実験をご覧ください。
デューク大学で、不安になりやすいという男女120人を2つのグループに分け、ファンクショナルMRIを頭につけて脳の動きを調査する実験が行われました。
(1)暗算や神経衰弱を行うグループ
(2)何もしないグループ
その結果、(1)暗算や神経衰弱を行うグループの方が、脳の前頭葉のdlPFC(背外側前頭前野)が活性化したのです。
ちなみに背外側前頭前野というのは大脳の司令塔と呼ばれており、思考や認知に関わるところで、不安感とも結びつくそうです。
つまり、この部分が活性化するということは、不安感に対して強くなるということであり、記憶力が高まるほど不安に対しての抵抗力がつくと言えます。
ただし、あくまで一つの実験における証明でしかなく、完全にそうだとは言えませんが簡単にできるので、試してみても損はないはずです。
ワーキングメモリを鍛えることもオススメです。
他人のためと考えてみる
もしかすると経験があるかもしれませんが、誰か自分の大切な人や恩を感じる人のために頑張った時の方がうまくいったり、成功したということはないでしょうか?
これは「コンパッションゴール」と言い、誰か人のためにそれを行うと考えると不安感が改善されるということが、シアトルパシフィック大学の研究で分かっています。
これはあくまで僕の考えですが、「自分のため」と考えると主観的なものの見方になってしまいプレッシャーを感じる一方で、「他人のため」と考えると客観的なものの見方にシフトすることができ、余裕を持てるのではないでしょうか。
ペンシルベニア大学の実験でも「人助けをすると焦りがなくなった」というものもあり、他人のためと考えることで不安の解消につながるのかもしれません。
「誰かのために」と考えて取り組むこと、心や頭に余裕を生むのではないでしょうか。
筋トレすることも、不安感を解消することにつながります。なぜなら…。
実は不安を感じる方が幸福感は高くなる
一般的に、不安を感じることは悪いことだとされています。
しかし、実は不安を感じる方が幸福感が高まるとも言われています。
なぜなら、悩みや苦しみといった不安は幸福感と相関するという研究結果があり、人生で不安を感じた人ほど幸福を感じることも多くなるということです。
そのため、「不安を感じるということは、幸せのきっかけなんだ」と考えることで、不安感を和らげることができるのではないでしょうか。
これについては、「『仕事のストレスが限界だ』ストレスを感じる状況と限界を示すサイン」で詳しく説明していますので興味がある方はご覧下さい。
しかし、会社の経営状態や過度な残業、到底達成が無理なノルマなど理由で不安を感じるのであれば転職をオススメします。
仕事で不安を感じたときこそ早めの行動を
不安を解消したいのであれば、ただ待っているよりも何かしら行動することが大事です。
仕事をしていると、漠然とした不安を感じることがあるでしょう。
ただ、その不安を抱えながら仕事をしていると、メンタルに影響し、パフォーマンスが落ち、結果的に信頼を失ってしまう可能性もあります。
もちろん、自然と不安が消え去ることもあるかと思いますが、できれば少しでも早く不安を解消したいと思うのが本音ですよね。
仕事で”不遇”が訪れると、長期的に不安を抱えることになります。
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仕事で不遇を味わう人へ。乗り切るための考え方と過ごし方【方法】
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