








この記事を読んでほしい人
- 近いうち面接を控えている人
- 面接対策をしようと思っている人
- 面接で給与について確認しようと思っている人
面接で給与に関する質問をしない方が良い理由
結論から言うと、印象が悪くなるからです。
そのため、面接では給与に関する質問をしない方がいいのです。
では、なぜ給与の質問をすると印象が悪くなってしまうのでしょうか?
それは、人はお金のことを意識すると他人から嫌われてしまうからです。
「【解説】お金に執着すると、なぜ他人に悟られて嫌われてしまうのか?」で詳しく話していますが、人はお金について意識することで感情を隠すようになり、それによって人間味が失われ、相手から信頼を得られなくなってしまうのです。
また、「『印象を制す者が面接を制す』面接の合否は9割が印象によって決まる」でも話している通り、面接では印象が全てと言っても過言ではありません。
すなわち給与=お金に関する質問をすることは、自ら印象を落とすことにつながってしまうのです。
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また、「お金」に関するこのような興味深い実験があります。
エラスムス大学ロッテルダム経営大学院の研究で、フォーチュン500に載っている企業について、「どれくらい儲かっていると思うか?」ということを参加者に尋ね、その上で各企業のについてのイメージを尋ねた。
その結果、儲かっているイメージが強い企業ほど、悪いことをしていると思っている参加者が多かった。
また、他の実験もあります。
コーヒーを売っている企業に関する2つの文章を被験者に読ませた。
(1)この企業は営利目的でコーヒーを売っている
(2)この企業は非営利目的でコーヒーを売っている
その結果、(1)に対してはネガティブな印象を持つ被験者が多かった。
加えて、高収入な人であっても同様の反応だった。
この実験は何を示しているのかというと、「人はお金儲け」に対して悪い印象を持つ傾向があるということです。
つまり、就職面接において給与=お金に関する話を自らするということは、”お金儲けをする”という意図を相手に与えかねません。
また、実際に収入が高くないとしてもお金儲けを匂わすだけで、相手である面接官はネガティブな印象を持ってしまうのです。
このような理由から、面接では給与に関する質問はしない方が良いのです。
みすみす面接で給与の話をしてしまうと、それがいくら正当なものであったとしても、面接官からは悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
一方で、質問することは印象を良くしてくれる効果もあるって知っていました?
給与に関して確認をしたい場合は?
それでは、給与に関して確認などしたい場合はどうしたら良いのでしょうか?
給与に関しては、第三者から尋ねてもらうことをオススメします。
給与=お金の話をすることで印象が悪くなるのは、その話をした当事者です。
したがって自分以外の誰かであれば、その矛先はその誰かに向くのです。
また実際、自分の給与に関して恥じらいや遠慮なく尋ねるというのは心理的に負担が掛かる行為です。
そのため、もし自分で給与について尋ねたとしても、不要な情報を自ら与えかねません。
(給与について質問をした場合、相手からも今の給料について尋ねられることが多く、その場合に過剰に遠慮して低い金額を伝えたり、見栄を張って高い金額を伝えたりと、冷静なやり取りができなくなる人は少なくありません。)
しかしだからといって、面接後に自分の友人や知人、両親、兄弟から給与に関する質問をしてもらうわけにはいきません。
そこでオススメしたいのが、転職エージェントの活用です。
転職エージェントを通じて面接を受ければ、給与など質問しづらいことを代わりに尋ねてくれ、かつ交渉も行ってくれます。
また第三者である転職エージェントとしては、担当する人を転職させることで報酬を得られ、かつその人の年収を企業から高く提示してもらえるほど報酬額がUPするため、粘り強く交渉をしてくれます。
したがって、給与に関して確認や質問をしたいのであれば、転職エージェントに依頼してみてはいかがでしょうか?
もし転職エージェントを使うのであれば、”自分に合ったエージェント”を選ぶようにしましょう。
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なぜお金の話をすると印象が悪くなるのか?
なぜ他人にお金の話をすると印象が悪くなるのでしょうか?
それには、ステレオタイプな考え方が根付いているからかもしれません。
補償効果(compensation effect)といって、例えば「優しい人は有能ではない」、「子どもがいる男性は優しくかつ有能」といったような固定概念が人にはあります。
そして同様に、「お金儲けをする人は悪い人だ」という潜在的な意識があり、特に日本人はこのような傾向が強いものです。
おそらく子どもの頃に、「お金に卑しいと他人から嫌われるよ」というようなことを言われた人は少なくないかと思います。
このような刷り込みが、お金の話をする人の印象を落とす要因になっているのかもしれません。
ただ、どうしても給与について尋ねたいのであれば、”謙虚にかつ笑顔”で尋ねることをオススメします。