














この記事を読んでほしい人
- 仕事を頑張っても給料が上がらない人
- 年収を上げるために仕事を頑張っている人
- 今よりもお金を稼ぐ=仕事を頑張ると考えている人
仕事を頑張ってもバカを見る理由
「仕事を頑張ったとしても、バカを見る時代」
初めに、これはあくまでも僕の意見です。
そのため、この主張に異を唱える人も少なからずいるでしょう。
しかしなぜこのように言うのかというと、これが理由です。
r>g(資本収益率>経済成長率)
これは、フランスの経済学者トマ・ピケティが書いた「21世紀の資本」で提唱されている不等式です。
そしてこの不等式が意味するところは、「r=資産(資本)によって得られる富は、g=労働によって得られる富よりも成長が早い」ということです。
もっと分かりやすくいうなら、働いて収入を増やすよりも、何か(株や不動産)に投資して収入を増やす方が効率的だということです。
なぜ、富の形成において「投資>労働」が成り立つのかということについての具体的な理由に興味があるなら「21世紀の資本」を読んでほしいところですが、ここで言いたいことは、そのような事情が裏付けとしてある時代において収入を上げるために仕事を頑張ることはあまり効率的・効果的ではないということです。
ちなみに、本書において18世紀からの様々なデータを分析したところ、r(資本収益率)が年5%ほどある一方で、g(労働収益率)は1~2%しかなかったそうです。
このことからも、いかに労働による収益率が低い(投資による収益率が高い)かが分かるかと思います。
そして多少極端ではありますが、仕事を頑張るくらいなら投資について勉強して実践する方がよっぽど見返りが期待できると思うのです。
まずはこちらのグラフを見てください。
資料元 厚生労働省 「毎月勤労統計調査
1997年頃を境に賃金は下がっていきここ10年ほどは横這いです。
資料元 社会実績データ図録
加えて、日本の経済成長率が低下していっていることからも賃金が上がりにくい状況であることは明白です。
資料元 直接税と社会保険料の世帯への負担の実情をさぐる(2021年公開版)
さらに、この図でも示されているように、社会保険料比率が高まっていることで実質的な収入は目減りしていると言えます。
これらのことからも、仕事に励んだところで賃金は上がりにくく、かつ社会保険料の上昇によって実際手にするお金も少なくなっているのです。
このようなことから、「(もし収入を上げるために)仕事を頑張ったとしても、バカを見る時代」だと言ったわけです。
収入を上げたいなら
一方で、収入を上げたいのであれば”投資”に力を入れることです。
その理由としては、先ほども話したように投資収益率は労働収益率よりも高いからという単純な理由です。
では、何に投資をすればいいのでしょうか?
基本的には米国や世界といった、中長期的に成長余地のある市場への投資が良いと考えられます。
というのも、投資をすれば損することもありますが、中長期的にみて米国や世界のGDP(経済成長率)は伸びていくと考えられているからです。
参照元 アメリカの名目GDP(自国通貨)の推移 - 世界経済のネタ帳
参照元 世界GDPの動向 - 経済産業省
そのため、具体的には下記のようなインデックスファンドに投資していくことで、仕事を頑張るよりも効率的に収入を高めることができるはずです。
そして現在においては、NISAやiDeCoといった利益に対して非課税で運用できる仕組みがあるため、これらを使って投資をしていくことでさらに有利に投資収益を確保できます。
多くの人にとって投資は身近なものではないため、収入を上げるとなると身近にある仕事を頑張りがちです。
しかし、がむしゃらに仕事をするのではなく、何が本当に稼ぎをもたらすのかということを冷静かつ客観的に見極めることが、収入を高めるためには重要です。
給料が上がりにくい状況においては、給料以外の収入源を持つことは重要です。
関連記事 「収入源を複数持つ」サラリーマンは給料だけに依存するのはやめよう
仕事を頑張るのは…
ここでは、収入を上げるために仕事を頑張ることがいかに非効率・非効果かということを話してきました。
しかし一方で、「働く理由はお金?趣味?存在意義のため?それとも◯◯のため?【考察】」で話しているように、仕事をするのはお金以外の理由もあります。
そのため、必ずしも「仕事を頑張る必要がない」とは断言できません。
あくまで稼ぎを増やすという目的においては、仕事を頑張ることは不向きだというだけです。
また先ほど、収入を増やすのであれば投資することが良いと話しましたが、元手となるある程度まとまった資金を用意できるまでは、給料UPや賞与UPを目指して仕事に励んだ方が良いでしょう。
投資による収益率は高いものの、ある程度の資金が無ければさして増えることはありません。
つまり、もしあなたが仕事を頑張るのであればお金のためではなく、何か別の目的や投資資金を確保するという目的の下に頑張るべきかと考えます。
お金を稼ぐにはお金持ちの考え方は参考になるはずです。
-
-
お金持ちに共通する6つの考え方。コレを知ればお金持ちになれる?
続きを見る