






もしくは甘い評定を付けてくれる上司ですかね?(笑)







この記事を読んでほしい人
- 上司に悩まされている人
- 部下のマネジメントをしている人
- 将来的に出世したいと思っている人
良い上司は部下に仕事で意味を与える
良い上司とは優しい上司でしょうか?相談に乗ってくれる上司でしょうか?それとも仕事をサポートしてくれる上司でしょうか?
もちろんこのような上司も”良い上司”だと言えるでしょう。
しかし”本質的に”良い上司というのは、仕事の意味を与えてくれる(感じさせてくれる)上司だと僕は考えています。
仮に給料が良くても、残業が少なくても、仕事をこなせたとしても、仕事に幸せを感じるとは限りません。
一方で、給料が少なかったり、日々残業したり、仕事が満足にこなせなくとも、仕事に意味を感じることができればそれは幸だとに感じることができると思うのです。
では、仕事に意味を感じるとは一体どういうことなのでしょうか?
仕事に意味を感じさせる5つのこと
仕事で意味を感じるためにはいくつかの要因が必要だと言われています。
そして仕事の意味を感じるための要因については、英国にあるサセックス大学のキャサリン・ベイリーとグリーンウィッチ大学ビジネス・スクールの人事・組織行動学部の上級講師エイドリアン・マッデンが行った10職種・135名の男女を対象にした調査が参考になると思います。
この調査によって分かったことは、仕事に意味を感じさせる要因には5つあるということです。
そしてその5つがこちらです。
超越性(Self-Transcendent)
苦痛(Poignant)
挿話性(Episodic)
反映性(Reflective)
個人性(Personal)
この5つの要因が仕事に意味を与える(感じさせる)のです。
超越性(Self-Transcendent)
超越性(Self-Transcendent)とは、仕事を通じて誰かに何かしらの影響を与えていると実感できることです。
例えば、会議資料や売上の入力などの事務作業がメインの仕事であっても、それにより「会社の人がこれを見て戦略を考えたり方針を決めている」と感じることです。
このように、自分が携わった仕事が何かにつながっていると感じられることは、仕事に意味を感じる源泉となります。
部下が認識していない強み(ストリングス・ブラインドネス)を気づかせてあげる上司も良い上司だと言えます。
苦痛(Poignant)
苦痛(Poignant)とは、まさに仕事を通じて感じる苦しみや辛さのことです。
一見、仕事で苦痛を感じることはネガティブな気がするかもしれませんが、多少の苦しみや辛さがないと仕事に意味を感じにくくなります。
例えば、大きな契約を勝ち取るためのプレゼンの準備で、日夜仕事に追われて疲労困憊になったとしても、それをやり遂げた時には仕事に大きな意味を感じることにつながります。
苦痛といってもそもそも職場がブラックでは元も子もありません。
挿話性(Episodic)
挿話性(Episodic)とは、仕事を通じて感情を揺れ動かされることです。
例えば仕事には失敗がつきものですが、この失敗することで悔しさや無力感を抱きます。
しかし、時折そのようなネガティブな経験をすることで記憶に焼き付き、後に仕事に対して意味を感じることにつながるのです。
失敗を怖がる必要はありません。みんな失敗しています。
想起性(Reflective)
想起性(Reflective)とは、後になって自分の仕事に想いを巡らせることです。
例えば、自分が携わった商品が半年後に店頭に並んでいるのを目にしたり、自分がサポートした人の願いが1年後に叶ったりと、後々になって自分の仕事の成果を感じられるような状況です。
時間が経過してから自分の仕事を思い起こすことができるということは、仕事の意味を感じることにつながります。
働く理由が明確な人ほど想起性を感じやすいと思います。
個人性(Personal)
個人性(Personal)とは、自分の仕事に関係のない人たちに自分の仕事を認めてもらえることです。
例えば、自分が働いているレストランに友人が来てくれた時や、自分の会社の商品を親にプレゼントした時に感謝の言葉を掛けてもらうような状況です。
仕事上では関りはないものの、自分に近しい人に喜んでもらえることで仕事の意味を感じることにつながります。
仕事に意味を感じるには、「ジョブ・クラフティング」もオススメです。
良い上司の務めとは
上司の務めとは、部下に仕事の意味を与える(感じさせる)ことではないでしょうか?
そんな上司こそ真に良い上司なのではないかと僕は考えます。
業種や職種、会社によって給料や休日は異なるため、いくら上司でも部下が満足するものを与えることはできません。
しかし仕事の意味を感じることは、業種や職種、会社が違えど感じることはできます。
だからこそ仕事の意味を与える、つまり部下に仕事の意味を感じさせてあげられることこそ、良い上司の務めだと思うのです。
仕事で意味を感じるための要因