















この記事を読んでほしい人
- 自分には決断力が無いと思う人
- 自分の決断力・意思決定力を高めたい人
- 意思決定に際して何が作用しているのか知りたい人
意思決定には2つのパターンがある
良い意思決定というと、あなたはどんなイメージをしますか?
既に先が見据えられていたり、ある程度予測がついているような状況で行うようなイメージでしょうか?
もちろん状況によっては、ある程度読める状態で意思決定を下せることもありますが、多くの場合は先が見えない状況・状態で意思決定を行うことが仕事では多いと思います。
だからこそ、まずは意思決定とは何かについて知っておく必要があります。
実は意思決定には2つのパターンがあり、それがこちらです。
アクション型
アセスメント型
この2つの意思決定の仕方を適切な状況に合わせて行うことが、良い意思決定をするための第一歩となるのです。
状況に合わせて意思決定の仕方を分ける
そして意思決定に際しては、”状況に合わせて使い分ける”ことが望ましいということが南洋理工大学とコロンビア大学のいくつかの研究によって分かりました。
この実験では、被験者に友人に送るプレゼントを選ぶ状況や過去の結婚についての決断、日常生活での些細なことなど、様々な観点から各人の意思決定について分析をしたのです。
ということで、それぞれの意思決定タイプがどのような状況において効果的なのかを開設していきましょう。
メンタル改善も状況に合わせた対処が重要だって知ってましたか?
アクション型(即断即決)
アクション型というのは即断即決する意思決定の仕方で、周囲の状況に応じて自分の中で結論を出すやり方です。
いわゆる思い立ったらすぐ行動するようなタイプの意思決定です。
そしてこのアクション型の意思決定は、失敗しても大きなダメージがないような状況においては決断の成功率が高いのです。
例えば、低予算で出稿する広告の決定や定例会議で発案を提示するなど、失敗してもたかが知れているような状況においてはアクション型の意思決定が適していると言えます。
アクション型の意思決定をしている組織がヤバイ理由。
アセスメント型(熟考)
アセスメント型というのは、できる限り正しい判断を導き出そうと思い、時間をかけて結論を出すやり方です。
色々なデータや事例を取り揃えて考え抜くタイプの意思決定です。
そしてこのアセスメント型の意思決定は、失敗した時のダメージが大きい状況において決断の成功率が高いのです。
例えば、大きな金額を投じる新規プロジェクトやその年の成果を左右する営業施策など、失敗した場合に被る金額的・時間的な損失が大きい状況においてはアセスメント型の意思決定が適していると言えます。
失敗には取り返しの効く失敗と、効かない失敗があるって知ってました?
一辺倒な意思決定ではダメ
つまり、どのような状況においてもアクション型もしくはアセスメント型どちらか一辺倒な意思決定の仕方ではいけないのです。
そのため、自分が面している状況がどのような状況なのかを判断し、それに見合った意思決定の仕方を選択することが良い意思決定につながるのです。
したがって、良い意思決定や決断を望むのであれば、アクション型とアセスメント型のどちらの意思決定方法もできるようにならなければいけません。
自分自身がどのようなタイプなのかを把握しておくことは、意思決定においては重要です。
良い意思決定をするためには?
ここまで意思決定の2つの仕方について話してきましたが、先ほど話したように意思決定に際しては状況に合わせて意思決定の仕方を変えればいいのでしょうか?
それは大前提として、さらに良い意思決定につなげることもできるはずです。
そしてここからは、意思決定に際してさらに良い意思決定をするための方法と意思決定に際して注意することについて解説していこうと思います。
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良い意思決をするための方法
まずは良い意思決定をするための方法についてですが、ここでは簡単にできる2つの方法について紹介します。
女性に相談する
午前中に行う
何かを決断する時には、これら2つのこと試してみることをオススメします。
転職活動時にエージェントを使う場合も、「どのエージェントを使うか?」という意思決定が重要です。
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女性に相談する
特に重大な決断を下すような場合には、一度女性に相談してみることをオススメします。
こちらの実験についてご覧ください。
2013年にカナダのマクマスター大学で、企業の取締役である男女624人を集め「男性と女性でどちらが企業にとって良い判断ができるのか?」ということを調べました。
すると、以下の様な結果が出てきたのです。
- 取締役会に女性を置いた企業は、置いていない企業よりも利益率は42%高かった
- 取締役会に女性を1人入れるごとに、破産リスクが20%低下した
この要因としては、男女の意思決定の仕方が異なることがあると考えれます。
男性の場合は規則や伝統、経営理論を基に意思決定をする傾向がある一方で、女性は他人の視点(顧客視点)を基に意思決定をする傾向があるのです。
そのため、仕事においては男性よりも客観的視点や共感力を有する女性の意見を参考にすることは理にかなっていると言えるのではないでしょうか。
一方で、この実験の結果は男女の多様性の重要性も示されており、もしあなたが女性なのであれば男性に相談してみてもいいかもしれません。
多様な意見を持っている組織ほど強い理由がこちら。
午前中に行う
何かを決断する場合には、朝に行うことをオススメします。
というのも、人間は起きてから1時間~3時間ほど経つと脳が覚醒し、かつ脳の疲労もない状態だとされています。
そしてこの時というのは、脳に大量の血液が巡り、警戒心が高まります。
そのため、アンテナが立った状態で周囲の状況をしっかり把握した状態での決断、すなわち良い意思決定につながるのです。
あなたが朝型でない場合は、午後に意思決定した方がいいかもしれません。
意思決定に際して注意すること
良い意思決定をするための方法がある一方、良い意思決定を妨げてしまう要因もあります。
そしてここでは、意思決定に際して注意すべき2つのことを挙げます。
朝にネガティブ思考に陥らない
集団で意思決定をしない
この2つのことを気をつけることで、良い意思決定につながるでしょう。
朝にネガティブ思考に陥らない
良い意思決定をするためには、朝にネガティブなことを考えないことです。
なぜなら、起きてから「今日は辛いな」とか「今日はイヤだな」と考えてしまうだけで、認知機能が低下してしまうからなのです。
認知機能が低下するということは、すなわち良い意思決定を妨げてしまいます。
これはペンシルベニア州立大学の実験によって判明したことです。
実験では24~65歳の被験者240名が2週間にわたってスマートフォンのアプリを介して朝一番、夜寝る前と、日中5回のアンケート調査に協力した。朝と夜のアンケートではどれほどのストレスを予期しているかを記入
日中のアンケートでは実際ストレスを感じた出来事とそのストレスの度合いを記録し、さらに空間作業記憶を試すテストを受けてもらった。
結論として、実際困難な状況が起きなくても、それを予期するだけでストレスを感じて作業記憶の低下を招いてしまうことがわかった。
作業記憶は脳が短期的な情報を貯蔵するメカニズムであり、新しい情報を処理・維持するのに不可欠だ。作業記憶の低下は凡ミスにつながるとZME Scienceが指摘しているとおり、そのミスの度合いによっては仕事上のクライシスにもつながりかねない。
このことから、特に重要な意思決定を行う日の朝には悲観的にならないように気をつけなければいけません。
仕事をしていると、不安に襲われることはあるものです。
集団で意思決定をしない
良い意思決定をしたいのであれば、複数人で結論を下さないことです。
これは集団による意思決定を行う場合、往々にして責任が分散されてしまうがゆえに、当たり障りのない結論に行きついてしまいます。
これはある種の”リンゲルマン効果(フリーライダー現象)”とも考えられ、集団で何か共同作業を行う場合には、一人当たりの行動量が人数の増加に反比例してしまうことで、意思決定に対する個々人の思考力が低下することが懸念されます。
したがって、自分自身に関わる意思決定をする場合は、複数人に相談をして結論を導き出すことはあまりオススメしません。
特に腐っている組織ほど、誤った意思決定をしてしまいます。
その意思決定がその後を大きく左右する
意思決定を行う場合、その状況に合わせたやり方、そして良い結果を出すための一工夫がとても重要です。
仕事をしていると、多くの意思決定をする状況が訪れます。
何の業務から手を付けるのか、誰をチに誘うのか、どの顧客に当たるのかという些細のから、何の商品やサービスに投資するのか、の広告媒体に出稿するのかという大きな責任を負うものまで様々な意思決定があります。
しかし、その場の感情や雰囲気で意思決定をしてしまっている人は少なくありません。
ただ、一つ一つの意思決定がその後の状況に大きく左右することを忘れてはいけません。
転職する時、「どの会社に行くか?」は人生においてきわめて重要な意思決定です。
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