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将来残る仕事は何か?
今回「将来残る仕事」について考えるにあたり、以下2つのポイントを踏まえた上で考えることにします。
- 2030年に残っている(であろう)仕事
- どのような形で残っているのか
これらについてですが、まず将来という時期については約10年後なのか20年後なのかで、結果は大きく変わってくると思うため、将来という点に関しては約10年後の2030年時点で残っている(であろう)仕事について考えることとします。
次に、どのような形で残っているかについては、残っていたとしても多くの仕事が現在の状態からは変化していると考えられるため、その残っている仕事がどのような内容なのかについて考えてみようと思います。
したがって、この2つのポイントを踏まえて2030年にも残っている仕事を考えてみましょう。
2030年にも残っている仕事
ここから、「2030年にも残っている仕事」は何かを考えていこうと思うのですが、ひとえに仕事といっても無数にあるため、「【解説】クロノタイプに合わせた仕事選びが大事!タイプ別の仕事一覧」で挙げてる仕事を基にしようと思います。
そして、これらが「2030年にも残っている(であろう)仕事」になります。
営業職
サービス職
企画・マーケティング・経営・管理職
専門職(コンサルタント・仕業・金融・不動産
建築・土木技術職
クリエイティブ職(Web・インターネット・ゲーム・メディア・アパレル・デザイン)
ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)
医療・福祉・介護職
教育・保育・公務員・農林水産職
2030年にも残っているであろう仕事を考えてみると、結果的に「【解説】クロノタイプに合わせた仕事選びが大事!タイプ別の仕事一覧」で挙げている仕事の多くが残っています。
ただしここからが重要で、残っているとしても今の仕事内容とはかなり異なるのではないかということです。
そのため、”営業職”と聞いて現在の営業の仕事をイメージしている人にとっては違和感を抱くかもしれません。
それでは、各仕事が2030年にはどのようなものになっているのかを考えてみましょう。
ちなみに、2030年のホワイトカラーの仕事の様子を予測してみました。
営業職
営業職というと、取引先を回ったり、飛び込み営業で新規の取引先の開拓に励むというようなイメージを持っている人は少なくないと思います(20代だと既にこのイメージはないかも?)。
しかし、2030年には営業の仕事は以下のように様変わりしていると考えます。
- 基本的に顧客訪問や顧客開拓で直接会いに行くことはない
- 取引先とはZOOMなどのサービスを使って遠隔でやりとりをする
- 顧客開拓に関しては多くがWEBを媒介に見込み客を作る
- 営業プロセスが合理化・効率化されるため現在と比べて営業マンは減少する
コロナウイルスの影響もあって、営業職でも非接触型の営業スタイルに徐々に転換してきましたが、2030年には非接触型の営業スタイルが主流になっているでしょう。
特に移動に時間の掛かる地方企業の営業ほど、顧客訪問をしない営業となると思います。
また、営業マンの人柄やキャラクターを考慮して商品やサービスの購入・利用を決めていた顧客が減り、その商品やサービスの効果やメリットを重視する顧客が増えてくると思われます。
そのため営業マンのスキルも変わり、いかに顧客の課題やニーズに合致するのかを論理的に伝える技術が求められるため、課題(問題)抽出や課題(問題)解決のための分析力やそれを興味深くかつ具体的に伝える解説力がさらに強く求められのではないかと思います。
通信技術が発展したこの時代、一件一件訪問する営業スタイルは時代遅れな気がします。
サービス職
サービス職に関しては、残る仕事と残らない仕事があるでしょう。
人の手が求められるであろう仕事、例えば、調理師やマッサージ師、理髪師や美容師などは残ると考えられます。
これらはサービス職というよりは、どちらかというと手先の技術が必要な技術職としての側面が強く、2030年時点で人間のような手先の器用さは機械ではマネできないと思われます。
一方で、手先の技術を必要としない仕事、例えば店舗販売(レジ)や給仕(ウェイター/ウェイトレス)、タクシーやバスの運転手などは、機械による自動化で無くなってしまうと考えられます。
サービス業だと立ち仕事で疲れますが、座りっぱなしも実は良くないのです。
企画・マーケティング・経営・管理職
これらの仕事は0からモノを考え出すことが求められるため、いつになっても残る仕事だと考えられます。
特にこれらの仕事においては、先進的な発想や面白い閃きが強く求められるため、いくら機械化が進んだとしても人間以外に取って代わられることはないでしょう。
しかし、今のままの考え方やスキルが2030年でも通用するかと言えばそうではなく、機械化が進んだ環境や膨大なデータを基に考えを巡らせた上で、物事を形作ったり、組織を構築・牽引することが求められるのではないかと思います。
そのため、単に思いつきに頼った企画家やデータを作成し分析するだけのマーケター、モチベーションで引っ張るような経営者や管理者は淘汰されるのではないでしょうか。
専門職
専門職というと、かなりの数があるためここでは全てについて考えることはできませんが、この仕事も発想力や閃きが求められるため残る仕事が多いと思われます。
企業の課題を解決する経営コンサルタントや法律的な問題に対処する弁護士、投資商品やサービスを作る金融や不動産業界における仕事は残るでしょう。
一方で、専門職であっても無くなってしまうかもしれない仕事はあります。
例えば、確率論や統計学を用いて保険金の掛け金や支払い金を決定するアクチュアリー、弁護士を補助することが主な仕事であるパラリーガル、幅広いデータから株価予測を行う筋金融アナリストなどは、AIに取って代わられる可能性が高いと考えています。
これからの時代、趣味などで自分が明るい領域で◯◯コンサルタントとして本業とは別に稼ぎ口を持つ人は増えると思われます。
建築・土木技術職
建設関連の技術職も残る仕事だと思います。
安全性を保ち、大小問わず緻密な作業が必要な仕事が多い仕事柄、人の手を離れるのはまだまだ先だと考えられます。
家をつくる大工を例にとってみても、感覚を伴ったとても細かい作業があったりしますし、また何と言っても危険に対する責任を取るという観点から、やはり人に依存する仕事であるのだと思います。
(家を建ててもらう側の視点で考えると、人の手を介してほしいと思うのではないかと。)
ただ一方で、建設図面の作成や測量業務などは機械に置き換わっていても不思議ではありません。
実は、図面修正などは在宅ワークで行えるようにもなってきています。
クリエイティブ職(Web・インターネット・ゲーム・メディア・アパレル・デザインなど)
これら創造性が求められる仕事については、”企画・マーケティング・経営・管理職”と同様にいつになっても残る仕事でしょう。
その職種の名の通り、クリエイティブ=創造的・独創的なことをするのは人間の専売特許であり、そう簡単にAIに取って代わられるものではありません。
むしろ、この創造性という能力は、現在さして重要視されていないような業界にも波及することで、ますます人材が求められる仕事になるのではないかと思います。
現在はゲームクリエイターやWEBクリエイター、、インターネット界隈やメディア、アパレルなどに多く存在する仕事ですが、2030年には介護クリエイターや土地開発クリエイターのようなクリエイティブ職が生まれているかもしれません。
その一方で、「AIが小説を書いた!AIが作曲した」という話もあるため、人間の専売特許ではなくなる可能性もはらんでいるのかもしれません。
今後は、組織をクリエイト(改革)するような仕事はより強く求められてくると考えられます。
ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)
ITエンジニアは、今後ますます増えていく仕事になるでしょう。
AI、IoT、AR・VRなどが台頭することで、それを設計・開発・保守するといった活躍の場が増えていくはずです。
これから先、時代が進むにつれて、どんなものもインターネットにつながれるようになることで、業種問わずITエンジニアという仕事が求められるのではないでしょうか。
しかしやはり、単純なプログラミングやデザインといった業務はAIに置き換えられてしまう可能性が高く、ITに関する技術革新はものすごく早いスピードで行われるため、常に新しいプログラミング言語を学んだりと、日進月歩できる人材でないと務まらないかもしれません。
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医療・福祉・介護職
安全性ときめ細やかな対応が求められる医療・福祉・介護職も2030年にも残るでしょう。
ただし、人手不足が顕著なこれらの職種に関しては、自ずと機械の導入が促されるため、現在以上に機械を介した作業を行うシーンが多くなると考えられます。
今は医師や看護師、介護士といった人たちが1~10までやっている業務が、1~5までを機械に行わせ、残りの6~10までの人の手で行うようになるのではないでしょうか。
これらの仕事は人手不足であるが故に機械化が進むと共に、良い意味で進化した仕事となるのだと想像します。
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教育・保育・公務員・農林水産職
教育・保育・公務員・農林水産職といった仕事は、残るものと残らないものがはっきり分かれると考えます。
例えば教育に関して言うと、国語や算数といった教科に関しては映像コンテンツとして提供することができる一方で、倫理観や道徳観、他者とのコミュニケ―ションに関しては、人を介することが強く求められると思います。
また公務員に関しては、役所での何かしらの手続きや処理は無人化・自動化が進む一方で、生活の安全や社会秩序を保つための消防士や警察官は2030年だとしても人が担っていると思われます。
型に落とし込めるような作業が伴う仕事は自動化・無人化に進む一方で、型にはまらない作業が多い仕事は、まだまだ人の手で為されるのではないでしょうか。
残る仕事の共通点
ここまで「2030年にも残る仕事」について考察してきましたが、残る仕事には共通点があると思うのです。
その共通点とは何かというと、この2つです。
感覚性
非定型性
この2つのポイントは、2030年であっても人間でないと担えないのではないかと思います。
人間には”気づく”という能力が備わっていますが、これが「感覚性」と「非定型性」にとても強く関係します。
例えば、他人の表情の変化やしぐさはもちろん、声のトーンや場の雰囲気の変化から、他人が求めているもの人間は推測できます。
この”気づき”があるからこそ、繊細さや緻密さを求められる作業を行ったり、普段とは異なる状況や初めての経験にも対応できるのです。
そして、この”気づき”がより強く求められる仕事が持つ性質として、「感覚性」と「非定型性」があるのだと考えられます。
つまり2030年にも残る仕事には、繊細さや緻密さが必要とされる「感覚性」と、過去に例がないことが起きた時の対応が必要とされる「非定型性」というものがあるのだと僕は考えています。
どんな仕事が残るかも大事ですが、自分に合う仕事は何か、そもそも自分はどんな人間かを理解することはもっと大事です。
人間としての本質的な能力が重要
今後、時代が進むにつれて残っていく仕事というのは、人間としての本質的な能力が求められるのだと考えています。
これまでは何か道具を使うことや対応することを覚えるであったり、多く行うということが重要視されてきました。
しかし、それらの行為や能力はAIや機械に置き換えられていってしまうはずです。
そのため先ほど話した”気づき”という能力のように、人間としての本質的(本能的)な能力を発揮することが、これからの時代において重要性を増していくのではないでしょうか。
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