












この記事を読んでほしい人
- 上司や先輩への忖度がめんどくさいと思っている人
- 根回しなんて意味がないと思っている人
- 根回しって何?っていう人
なぜ根回しは必要なのか?
なぜ根回しは必要なのでしょうか?
理由は単純で、”感情のリスクヘッジ”です。
ほとんどの場合、仕事では他人との関わりが発生します。
すると、必然的に”感情”が絡んでくるのです。
そしてこの感情というものはとても厄介で、仕事に対してプラスに働くこともありますが、実際にはマイナスに働くことの方が多いものです。
しかし、根回しすることで、感情がマイナスに働くことを防ぐことができるのです。
マイナス感情とは?
根回しは仕事においてマイナス感情を防ぐと言いましたが、マイナス感情とはどんなものでしょうか?
これは持論ですが、仕事におけるマイナス感情とは”仕事の出来・不出来に関係なく、相手に対してネガティブな感情が芽生える”ことです。
例えば、このような状況においてマイナス感情は発生するものです。
あなたが上司に報告・共有せずに、他部署や上司より上の立場の人に相談する→上司にマイナス感情が発生
あなたがプロジェクトメンバーに相談もなく、上司やクライアントに提案・相談をする→プロジェクトメンバーにマイナス感情が発生
あなたが人や会社(見込み客など)を紹介してもらった人に報告せず、相手(紹介してもらった人・企業)と話しを進める→紹介してくれた人にマイナス感情が発生
基本的には、その物事の関与者(関与者だと思っている者)への扱いが疎かになることで、関与者にマイナス感情が生まれるのです。
そしてこのマイナス感情によって、仕事への悪影響が出てしまうのです。
上の例を基に説明すると、例えばこのような感じ仕事に支障を来たす可能性があります。
上司はあなたに対して非協力的になり、真っ当な提案や意見であっても否定的になったり、仕事を自分以外の者に優先的に回したりする可能性がある。
プロジェクトメンバーはあなたにを省いてミーティングに招集しなかったり、情報を回さなかったりする可能性がある。
紹介者は自分が紹介した人や企業にあなたの悪評を伝えたり、以降あなたに対して誰も紹介しない可能性がある。
あくまでも例えにはなりますが、根回しをしなかっただけでこのような状況に陥ってしまう可能性は往々にしてあるものなのです。
ちょっとイメージしてみれば分かるかと思いますが、あなたも友人や知人から疎外感を感じたとしたらイヤな気分になりますよね?
そのような感情が、仕事においても自然と発生するのです。
根回しはマイナス感情を防ぐ
一方で、根回しは先ほど説明したようなマイナス感情を防ぐことができます。
根回しは、相手から疎外感を取り除く効果があるからです。
人は自分に情報が回ってこないだけで「自分は外されている」、「情報を隠されている」と思ってしまうものです。
そしてそこから飛躍して、「あいつは何か企んでいるに違いない」と想像するようになります。
そうすると真偽にかかわらず、相手を潰そうとする考えに至ってしまうのです。
しかし根回し(報告・相談・共有など)をすることで、少なくともそのような疑惑を相手に持たせることはなくなります。
あくまでも「自分は彼・彼女・彼らから認知されている」と思わせるだけで、マイナス感情を鎮めておくことができるわけです。
根回とはつまり、上司に気に入られることに他なりません。
戦略的な根回しとは?
ここまで根回しの重要性について話してきましたが、「でもどうやって根回ししたらいいの?」という人は少なくないはずです。
根回しといっても、「誰に?何を?どうやって?」という疑問があるかと思います。
そこで紹介したいのが「ステルスストーミング」というやり方です。
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ステルス・ストーミングとは?
この方法を使うことで、敵を作らず、人から恨まれず、かつ滞りなく、仕事を遂行できるようになります。
このストレス・ストーミングは3つの要素があります。
ステルス・スポンサー
ステルス・テスト
ステルス・リソーシング
ということで、一つずつ説明していきましょう。
一方で、根回しをしても意地悪な人はいるものです。
ステルス・スポンサー
まずは自分に近い人(上司やメンバー)からアドバイスをもらっておくことです。
決裁権者(最終的に判断する人)にいきなり相談や提案をしてしまうと、「マイナス感情とは?」で説明したように、自分に近い人に潰されてしまいます。
そのため遠回りにはなるものの、まずは近い人を押さえて地固めしてから先に進めることで、上司やメンバーの面子を汚さず、逆にあなたへの協力体制を築くことにつながります。
会社にいる仕事をしないおじさんだとしても、押さえておくと後々メリットがあるかもしれません。
ステルス・テスト
簡単な試作品やプロトタイプを作ることです。
これを用意して提示することで相手がイメージしやすくなり、あなたへの協力するイメージが高まります。
協力を得るために言葉で伝えても、あなたのイメージが的確に相手に伝わるわけではありません。
そのため、相手も口では「協力する」とは言うものの、本格的に協力することにはなりません。
だからこそ”イメージしやすい何か”を見せることで、相手の協力イメージを固めるのです。
ちなみに、自分が上司であっても部下への根回しは効果的です。
ステルス・リソーシング
協力を求める代わりに、あなたも相手の仕事に協力するのです。
根回しの場合、本格的な協力や手伝いは不要であることが多いものです。
しかしアドバイス程度であっても、相手からしたら「求められた」という認識を持つため、自分だけサポートするのは割に合わないと思う人も少なからずいるでしょう。
そのため、「〇〇さんにアドバイスしていただきたいです。その代わり、〇〇さんの仕事でお手伝いできることがあれば言ってください。」という程度に、相手をサポートする意思を表示しておくことが大事なのです。
またこれをすることで、実際に協力が必要になった場合は”貸し借りなく”協力を要請できるので、相手をサポートすることは保険として機能するかもしれません。
”イノベーション”を起こすにあたっても、根回し(社内政治)が必要なのです。
ここで紹介したステルス・ストーミングを基に戦略的に根回しすることで、あなたの周囲を協力者で固めた上で仕事を進めることにつながるはずです。
ちょっとした親切でも、大きな効果があるって知っていました?
たかが根回し、されど根回し
根回しは仕事に直接的な効果をもたらすことは少ないかもしれません。
しかし、根回しは仕事に副次的な効果をもたらすのです。
根回しをして無駄なストレスから解放されるだけでも、仕事の効率性は高まるものです。
僕もそうだったように、多くの人は根回しは”無駄”や”非効率”と考えがちです。
しかし人と関わる仕事をすることにおいては、ある種”保険的なもの”と考えることで、多少は根回しを肯定的にみれるのではないでしょうか。
ステルス・ストーミングの3つの方法
仕事において他人の気持や相手の特徴を把握することが、より重要視されてきています。
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