






目次
「転職に成功する人」と「転職に失敗する人」の特徴
長い間、転職の相談を受けていると、
「この人は転職してもうまくやっていけそうだ」
「この人は転職してもなかなか難しいかもしれない」
ということが何となく分かってきます。
そこで、これまで見てきたなかで、「転職に成功する人」と「転職に失敗する人」が持つマインドについて、僕なりに導き出した持論をお伝えします。
これから転職を考えている人は、あなたが持つマインドが「転職に成功する可能性が高いもの」のか、それとも「失敗する可能性が高いもの」なのか参考にしてください。
スムーズに転職できる人の多くは、自分が相談すべき転職エージェントを心得ていることも要因の一つです。
-
-
状況に合わせたオススメの転職エージェントがこちら【パターン別】
続きを見る
転職に成功する人の特徴
これが「転職に成功する人」のマインドです。
自分の強みと弱みを把握できている
転職して「何をしたいのか」が明確である
5年~10年先のこともイメージしている
このようなマインドを持っている人であれば、転職して困難があったとしても、うまく対処してやっていける可能性が高いと言えます。
では、「それはなぜなのか?」をぞれぞれ説明していきます。
自分の強みと弱みを把握できている
自分の強みと弱みを知っている人は、新しい環境において「何に自分の能力を使うべきか、何を学ぶべきか」も知っています。
これを認識しているということは、仕事に自分なりの価値を付けたり、仕事で求めらることをすぐに学ぶことができます。
そのため、必然的に仕事での評価が上がり、求められる存在になりやすいのです。
つまり、自分の強みと弱みを把握できている人ほど転職した後の成長スピードが速く、環境に馴染みやすいということです。
強みを活かすことは大事ですが、あまり適正にこだわるのはオススメしません。
何をしたいのか明確である
自分が転職して「何をしたいのか?」ということがはっきりしている人は、自然と目的を成し遂げることに進むことができます。
つまり、新たな環境に身をおいた瞬間から、行くべき方向が分かっているため動き出しがとても早いのです。
また、目的がはっきりしているため多少イヤなことがあっても、あまり気に留めないのです。
そのため、何をしたいのか明確になっている人ほど、転職しても小さいことにとらわれず、仕事に打ち込んでいけるのではないでしょうか。
ところであなたは「何のために働いているのか?」という問いに答えられますか?
5年~10年先のこともイメージしている
5年~10年先のこともイメージしている人は、新しい環境でどんな役割をつとめることが必要なのか心得ています。
将来のイメージができていることは、将来なりたい自分になるための”マイルストーン”として転職をとらえることもできていると言えます。
そのため、新しい環境での困難に対しても、長期的な視点でとらえることができるため、あまり思い悩むことなく乗り越えていけるのです。
このようなことからも、5年~10年先をイメージしている人ほど、諦めずにコツコツ努力していくことができるのではないでしょうか。
転職を成功させたいのであれば、情報収集が最重要と言っても過言ではありません。
転職に失敗する人の特徴
一方で、これが「転職に失敗する人」のマインドです。
受け身で転職を考えている
楽を求めている
意思がない
このようなマインドの人は、転職しても環境に適応することができず、次々と転職を繰り返す可能性が高くなります。
こちらも、それぞれの理由を説明していきます。
受け身で転職を考えている
受け身で転職を考えるというのは、「給料」、「休日」、「勤務地」など外部要因のみで転職を考えることです。
外部要因によって転職をしてしまうと、転職した時点で「給料」、「休日」、「勤務地」などの目的が達成されてしまいます。
すると転職がゴールとなってしまい、そこでの新しい目的を持っていないため、仕事へのモチベーションが生み出されないのです。
つまり、受け身で転職をすることで転職後の目的を失い、仕事へのやる気が起きなくなってしまうのです。
楽を求めている
楽を求めている人は、転職で今の環境から逃げ出したいからと言えます。
仮に今いる環境が楽なのであれば、転職を考えないはずです。
実際、楽な環境なんてそうそう存在しないどころか、新しい環境に身を置くということは、そこに適応しなければならないため余計に負荷がかかります。
つまり、楽を求めて転職をしたとしても、楽にならないどころか、より苦労を強いられてしまう可能性が高いのです。
意思がない
意思がない人は、その時々の状況や要因によって考えを変えてしまいます。
例えば、「私はこうしたい」、「僕はこう思う」というものがないと、ウソかホントか分からないような情報にも影響を受けやすくなってしまいます。
変化の激しい現代では、会社の業績がいきなり下がったり、社員の入れ替わりが激しかったりします。
しかし、いちいちそのような状況を真に受けてしまっていたら身が持ちません。
ただし意思があれば、その時々の状況において自分の振る舞いを判断し、仮に判断をミスしたとしてもそこから学び再スタートできます。
転職についての豆知識
ここまで、転職に成功する人と失敗する人のマインドの違いについて話してきました。
しかし、転職の成否に関する研究は様々あるようで、それに関する情報をいくつか紹介します。
2002年にニューヨーク大学のガブリエル・エッティンゲン博士が行なった研究で、83名の学生を対象に、就活をするタイミングで、卒業した後のキャリアを”ただポジティブに”イメージしてもらい、2年後に実際どうなったかを調査しました。
すると、ポジティブなイメージをした学生ほど、「企業からの求人も少なく就職後の給料も少なかった」ということが分かったのです。
引用元 Rethinking Positive Thinking: Inside the New Science of Motivation
ここから言えることは、転職活動においてポジティブ思考になりすぎて準備をしないと、「採用を見送られ、仮に採用されても企業からの評価されずらい」ということです。
つまり、「不安を乗り越えるてここまでやってきた」という、”根拠ある”自信を持つことが大事だということです。
またミシガン大学で、272名の参加者にさまざまな聞き取りを行い、仕事の考え方と個人の幸福レベルを調べた研究があります。
そこで、仕事の捉え方を「適合派」と「成長派」に分けて、それぞれの傾向が分かりました。
適合派:自分に合う仕事を見つけようと考えるタイプ(意義や情熱を重視)
成長派:仕事は続けていれば楽しくなると考えるタイプ(給料や成果を重視)
基本的に、適合派は転職しやすく、成長派は転職しにくいようです。
適合派は良く言えば、自分の価値観を持って行動を移せますが、悪く言えば、仕事に対しての我慢が続かない可能性があるということです。
一方で成長派は、コツコツと努力を重ねていけますが、仕事を変えるべき時に状況判断を誤ってしまう可能性があるということです。
さらにドイツのある研究では、「情熱の後に作業量が来るのではなく、作業量の後に情熱が来る」ということが判明しました。
ここで伝えたことは、あくまで一例に過ぎませんが、転職する上で、自分の性質を考える材料にしてみてはいかがでしょうか。
あなたは自分がどんな強みを持ち、どんな性格なのかを本当に理解できていますか?
改めて「自己分析」が大事
転職でも「自己分析」が大事なのです。
新卒の就活のときに、ひたすら自己分析をした人もいるのではないでしょうか?
当時、僕は「自己分析なんて必要ない!」と思っていましたが、改めて自分を理解することは大事なんだと思います。
自分の強みや弱み、仕事をする目的、将来の希望が分からないと、どんな環境に転職すればいいのか分からなくなってしまいます。
逆に自分を理解していれば、どんな環境に身を置けば自分の可能性を拡げられるのかが分かります。
転職に成功する人の特徴
自分の強みと弱みを把握できている
転職して「何をしたいのか」が明確である
5年~10年先のこともイメージしている
転職に失敗する人の特徴
受け身で転職を考えている
楽を求めている
意思がない
これから転職を考えている人は、まずは自分を見つめなおしてみましょう。
こういう人も転職に失敗する傾向があります。思い当たる人は気をつけた方がいいでしょう。
-
-
【方法】転職したいのに求人がない時に試してみるべきことはコレ
続きを見る