


※キャリ子は転職エージェント勤務











この記事を読んでほしい人
- 面接の場で緊張してしまう人
- 近々、面接を控えている人
- 面接に不安を感じる人
なぜ面接が苦手なのか?
面接というシチュエーションはとても特殊です。
人が人を評価・判断するというのは普段の生活においてそうそうあることではありません。
そのため、面接を苦手だと思うことは当たり前なのです。
しかし、「面接が苦手」という人は具体的に何に対してネガティブになっているのでしょうか?
それには大きく2つの理由があります。
ところで、面接に受かりやすい時間って何時だと思いますか?
面接が苦手だと思う理由
「面接が苦手だ」と思う人に多いのは、このような理由からです。
面接の場でうまく話せない
面接官にどのように見られるか分からない
僕が転職相談を受けた人に面接指導をした際、「面接が苦手」と言う人が理由として挙げるのがこの2つです。
多くの人は面接が苦手だと思う理由として、自分の「自分の伝達力」と「相手からの印象」を挙げます。
では、具体的にそれぞれの理由とそれぞれの理由への対処法を見ていきましょう。
仮に面接で手応えを感じたとしても、あてにしないようにしましょう。
面接の場でうまく話せない
面接になると、自分の言葉で話せなくなってしまうという人は少なくありません。
面接官からの何気ない質問に対しても頭が混乱して、受け答えがチグハグになってしまうのです。
このように、うまく話せなくなってしまう理由の大きな要因は”緊張”です。
ただし、特殊な状況においてはどんな人でも緊張するため緊張を取り消すことはできません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
それは緊張を肯定することです。
多くの人は緊張した時に自分を落ち着かせようとして手に”人”という文字を書いてそれを飲んだり、大きく深呼吸をしたりします。
しかし、これらの行為は逆効果なのです。
そのため、緊張を感じたとしても「自分は緊張している」ということを自覚し、場合によっては「すみません、緊張しているので噛んだりするかもしれません(笑)」と伝えてしまうくらいの方が、結果的には緊張がほぐれるのです。
緊張している時は「自分は興奮している!」と言い聞かせてみてください。
面接官にどういう風に見られるか分からない
面接では、面接官からの印象が面接の合否を左右すると言っても過言ではありません。
そのため、多くの人は面接官にどのような印象を持たれているか不安となってしまいます。
自分がアピールできるものの少なさや志望動機や受け答えの拙さへの自信の無さが、さらに面接官からの印象懸念に拍車を掛けます。
では、どうしたらいいのでしょうか?
それは、計算して良い印象を与えることです。
先ほど伝えたように、面接とは面接官からの印象が合否を左右します。
すなわち、自分のスキルや経験の無さに自信がなくとも、それ以上に面接官に良い印象を与えれば面接での評価は高まります。
そもそも、スキルや経験といったもので判断されるのであれば、書類選考の段階で見送りになっているものです。
その上で、面接とは面接者の人となりを見る場であり、だからこそ人となりを良く演じることさえできれば面接官に良い印象を与えることができるのです。
「面接が苦手」でも心配する必要はない
面接が苦手だ。
改めてこのような人は少なくありません。
しかし心配する必要はありません。
なぜなら、ここで紹介したように対処法があるからです。
「面接が苦手」だという人ほど、対処法を講じることで面接成功の可能性を高めることができます。
また、そもそも苦手だと感じる人の方が結果的にうまくいくものです。
面接の練習をするのとしないのとでは、本番で大きな差がでます。
「面接が苦手」だと感じることは良いこと?
「面接が苦手」だというとネガティブにとらえられがちですが、そうとも限りません。
なぜなら、ネガティブな感情を持てる人の方がうまくいく可能性が高いからです。
それは一体どういうことなのでしょうか?
仕事でも悲観的な思考の人の方が案外うまくいくものです。
なぜ「面接が苦手」だと感じることは良いのか?
一般的に考えると、「面接は得意だ」というようなポジティブな人の方がうまくいきそうなものです。
しかし、そうではないのです。
それではこれに関して、先ほど挙げた「面接が苦手だと思う理由」を例に説明していきましょう。
面接は本番よりも準備が結果に大きく影響します。
面接でうまく話せるか不安
まず、こんな調査があります。
2002年にニューヨーク大学のガブリエル・エッティンゲン博士が83名の学生に就職活動をするタイミングで、卒業した後のキャリアをただポジティブ(楽観的)にイメージしてもらい、その2年後に実際どうなったかを調べました。
その結果、ポジティブ(楽観的)なイメージをした学生ほど”企業からの求人も少なく就職後の給料も少なかった”のだそうです。
研究者の考察としては、ポジティブ思考になると必要な準備をおろそかにしてしまい、能力が低下し企業からの評価も低かったのではないかということです。
参照 Positive Fantasies Predict Low Academic Achievement in Disadvantaged Students ー Research Gate
逆説的になってしまいますが、下手にポジティブ(楽観的)になるよりは、ネガティブ(悲観的)なままでいることの方が良いといえるでしょう。
また、こんな実験もあります。
1996年にジュリー・K・ノレム博士が行ったダーツ投げの実験です。
この実験では、ネガティブ思考の被験者とポジティブの被験者に分けて以下のような条件の下、ダーツを投げてもらいました。
(1)コーピングイマジナリー:ミスする姿をイメージして投げる
(2)マスタリーイマジナリー:成功する姿をイメージして投げる
その結果が以下の通りです。
ネガティブ思考の人:(1)で投げた場合は成績が良かった/(2)で投げた場合は成績が悪かった
ポジティブ思考の人:(1)で投げた場合は成績が悪かった/(2)で投げた場合は成績が良かった
参照 Reflection and Distraction Defensive Pessimism, Strategic Optimism, and Performance ー SAGE Journals
こちらの実験からは、ネガティブになってしまう人ほど、ネガティブに考えた方が良いと言えるのではないでしょうか?
このように、ネガティブな人が無理にポジティブになろうとすると、精神的に負担がかかりむしろ悪い結果になってしまうかもしれません。
面接の30分前くらいが最も緊張が高まりますよね。
面接官からどう思われているか不安
続いて、こちらの実験についてご覧ください。
コーネル大学やハーバード大学の共同実験で、被験者に初対面の人とペアを組ませて5分だけ自由に会話してもらいました。
そして会話後、「どれくらい相手を気に入ったか?自分の会話は相手に好かれたと思うか?」というアンケートを取りまいた。
その結果、相手に気に入られなかったと思う人が大半だったが、実際には相手から気に入られていることが多かったのです。
参照 The Liking Gap in Conversations: Do People Like Us More Than We Think? ー SAGE Journals
この実験から、人というのは相手に対して案外いい印象を持っているということが言えるのではないでしょうか?
人は、初対面の人には過剰に警戒してしまうがために、相手からの印象をマイナスに考えてしまう傾向があります(特にネガティブな人は)。
しかし、そんな初対面の人にそんな簡単に嫌われることはないので安心してください。
あなたは自分はポジティブだと思いますか?それともネガティブだと思いますか?
ネガティブになることのメリット
ここまで不安を抱える=ネガティブになることの効用について見てきました。
では改めて、ネガティブになることメリットとは何なのでしょうか?
僕が考えるネガティブ思考のメリットは以下の3つです。
段取り力→計画性を持って準備に取り組める
解像力→先を見通してリスクを認知できる
決断力→無駄なリスクを避けて判断できる
ネガティブ思考の人は、裏を返すとこのようなメリットを抱えているとも言えるのではないでしょうか?
そのため、このメリットを活かすことができれは面接もうまくいく可能性も高まります。
逆に過剰にポジティブな人というのは、”挑戦を避けているから”失敗や不安を感じることがなくポジティブでいられる可能性もあるのです。
つまり、ポジティブシンキングというのは現実逃避になりやすいとも言えます。
ただ、とはいえネガティブな性格を変えたい思うことはありますよね。
不安を力に変える
「面接が苦手だ」
この様に不安を感じる人ほど力を発揮できるものです。
面接が苦手な人ほどしり込みしてしまうかもしれません。
しかし、その不安は自分の力を発揮する着火剤になるのです。
不安を感じることは気持ちのいいものではありませんが、不安を感じるほどうまくいく可能性があるのです。
面接は場慣れ=練習が大事です。
キャリアカウンセラーを通じて面接練習を重ねて本番に臨むのがオススメです。
面接の得意・不得意にかかわらず、面接練習は面接の合格率を高めてくれます。
しかし、一人だとなかなか面接練習をしようという気にはならないものです。
一方で転職エージェントを通じて転職活動することで、面接練習から面接のフィードバックまでしてくれます。
また、応募書類の添削、面接日程の調整、労働条件や給与の交渉まで行ってくれます。
そのため、一人で面接練習ができないという人は転職エージェントを活用するのも一つです。
ただ、ひとえに転職エージェントといっても、「求人数が多い」「新卒・第二新卒向け求人が多い」「高年収の求人を扱っている」「専門職系の求人を扱っている」「地方求人が多い」など、各転職エージェントによって特徴や強みはバラバラです。
したがって、これらを理解した上で”自分の状況に合った”転職エージェントを活用することで、満足のいく転職を叶えることができます。