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大企業でよくありがちなこと
冒頭でも話した通り、僕は新卒でそこそこな大企業に入社しました(北は北海道、南は福岡、それと中国、シンガポールに拠点はありましたが、超大企業ではありません)。
そしてそこで5年ほど働き、その後中小企業に転職したことで、「あれは大企業に特有なことだったな」ということを日々思い出します。
また、僕と同様に大企業から中小企業に転職したり、起業して独立したかつての同期や友人と話した時に大企業勤めの時を振り返えった際に、「あれは大企業ゆえの○○だよね」というようなものが多々あります。
そこで今回は大企業あるあると題して、「大企業あるある20選」を紹介していこうと思います。
大企業に勤めている人には共感してもらい、また今後大企業に就職する予定もしくは希望している人には参考にしてもらえればと思います。
大企業あるある20選
まず前提として、これはあくまで僕の主観的なあるある(僕が勤めた大企業でのこと)なので、もしかすると共感できないことがあるかもしれません。
ただし、多かれ少なかれ大企業に勤めている人であれば、同様のことがあるかと思います。
それでは「大企業あるある20選」を紹介していきます。
採用数が多すぎて一生顔を合わせない同期が存在する
これは冒頭でも挙げたものですが、大企業は採用数がすごく多いです。
特に新卒採用では数百人規模で行います。
(去年・今年はコロナの影響で採用数は減少していますが。)
そのため、配属部署や配属拠点もバラバラです。
そのため、部署や拠点が異なると顔を合わす機会がまず無く、一度も顔を合わさずに終わる同期が一定数存在するのです。
今度一緒に仕事する人の顔をイントラネットで確認する
同期でも顔を知らないということがよくあることから、社内とは言え全くの見ず知らずの人の方が多いものです。
そのため、近いうちある人と何かしらの仕事で一緒になるということになった場合、電話やメールで挨拶するより先にイントラネットでその人の素性(顔写真や社内経歴など)を事前に確認しがちです。
そこで出身大学や趣味が同じであったり、顔写真がカッコイイ・カワイイと一人で勝手に盛り上がります。
来季の人事発表で次の上司をイントラで調べます。
事業部が異なるとビル自体異なるため、他社の人のような感じで接する
大企業では部署が異なると、例えば同じ東京だとしても入居しているビルが異なります。
そのため、他事業部の人と打ち合わせで相手方を訪れた際は、同じ会社の人であっても他社を訪れるような感覚になります。
実際にビルが違うと社風まで異なるため、表向きが同じ会社の人というだけで実態は他社の人という感じで接する方がしっくりきます。
地方拠点の人と話す時は、ちょっとした方言に興奮する
たまに他の地方拠点の人と電話で話すことがあるのですが、その時に相手の方言がとても新鮮に感じ、ちょっとした興奮を感じます。
僕の場合、自分がいる東京から僕の出身である地方拠点の人と話した時、ほんのちょっとした方言に懐かしさを感じてうれしい気持ちになったことを覚えています。
また、海外拠点の人から問い合わせや連絡があった場合には、それまでは全く興味がなかったのに、拠点があるその国のことが気になり始めることがあります。
一般的に地方への転職・就職は年収が低くなりがちですが、そうとも限りません。
定期的に懲戒情報が出てくる
数千人~数万人もいると、中には架空計上や横領、パワハラ、セクハラといった悪事を働く人もいます。
それゆえ定期的に懲戒処分になった人が出てくるため、そういった人の情報がイントラ上に流れてくるのです。
全く見ず知らずの人の懲戒情報は、新聞やテレビで犯罪者が逮捕されたというニュースを見た時と同じような感覚を覚えます。
こういう会社は不正が行われやすいと考えます。
自分の知っている人が懲戒処分になっていると芸能人のスクープ情報以上に仰天する
定期的に懲戒情報が出てくると言いましたが、ごくたまに自分の知っている人(同期や先輩、上司など)が懲戒処分されるということがあります。
その時は芸能人の不倫や結婚、破局といったスクープ以上にビックリ仰天します。
もし自分の知っている人の懲戒情報を目にした日には、社内の共通の知人に連絡をし、その話題で持ち切りになります。
こういう会社も不正が行われやすいと考えます。
GW休暇、夏季休暇、年末年始休暇は基本的に9連休
大企業ほど休みが手厚いものです。
色々と理由は考えられますが、北海道や沖縄が地元の人が東京に配属されているように、地元から遠く離れた土地で働いている人が少なくないからこそ、大型連休を与えることで地元への帰省の機会を提供している側面が強いと思われます。
そのため、ゴールデンウィークやお盆、年末年始は土日から翌週の土日までの9日間が休みとなるケースが少なくありません。
(それに有給をつけ足して10連休~14連休にしてしまう猛者も中にはいます。)
急遽、休みを取りたくなるのが人の常です。
稟議~決済に1週間以上要する
これはよく耳にすることですが、稟議から決済までの期間がとても長いです。
モノにもよりますが、ある決済をもらうまでに「直属の上司→課長→部長→本部長→役員」と最終決済を得るまでに5人を通す必要があり、そのために約2~3週間ほど要するということがあります。
まさに大企業の動きが遅い原因の一つとして、稟議から決済まで幾人も通す必要があることがあります。
無能な上司だと、さらに稟議・決済に遅れを生じさせます。
誰かが帰らないと帰りづらいという集団心理が働きやすい
部署に人が多くいるがゆえに、集団心理が働きやすいです。
特に終業時間を迎えて、かつ特に残っている仕事も無いにもかかわらず、誰かが帰り始めるまで誰も帰ろうとしません。
大勢の中で真っ先に帰り支度を始めるのはよほどの勇気が無いとできないため、多くの人は無駄な会話や仕事をしているフリをして一番最初の帰宅者を「今か今か」と待ちます。
ちなみに、僕は”この方法”で早く帰っていました。
社内恋愛が起きやすい
男女とも多くの人が存在する大企業は、多くの人にとって出会いの場でもあります。
部署異動なども相まって企業内での人材の流動も盛んであるため、新たな出会いがたくさんあります。
そのため、大企業ほど社内恋愛・社内結婚に発展する機会に満ち溢れています。
職場恋愛のメリットとデメリットを踏まえた上で、職場恋愛に踏み切りましょう。
ルールが厳格すぎる
業務遂行はもちろんのこと、経費清算から会議室の利用、備品の利用までと、それらのやり方がマニュアルでとにかく細かく定められています。
そのため何かをするにしても、いちいち規定に則ってやらなければならず、大したことでなくてもマニュアルの確認をします。
人が多いがゆえに、やり方が十人十色になってしまうと確かに管理する側が大変なので仕方のないことですが、やはり厳格すぎるルールに従うのは億劫なのものです。
社内規則がしっかりしすぎてるのは萎えますが、計画はしっかりしていると心強いものです。
世間が思っているほど華やかではなく泥臭いことをやっている
大企業というと一見華やかなイメージがありますが、やっていることは案外泥臭かったりします。
というのも、大企業ほど役割分担・業務分担がしっかりなされているため、自分の決められたことを粛々と行うことが常です。
そのため、自分のアイディアを基に業務を発展させるというより、上司から言われたことをまるで兵隊のごとくひらすらにやり続けるような感じです。
例えば営業なら、大企業ほどひたすらテレアポやDM送信、飛び込み営業を行います。
僕も大企業時代、泥臭い営業活動の末にキツいクレームをもらった経験があります。
社名を言うと誰もが羨むが、その優越感だけが救い
合コンや同窓会で社名を名乗ると、誰もが「○○で働いているの?!すごいね!」「○○なんてカッコイイ~!」と羨ましがられます。
先ほど話した通り、大企業勤めといってもやってることは泥臭いことばかりです。
しかしこの時ばかりは、相手からの羨望の眼差しや称賛の声が(実際に相手がどう思っているかは分かりませんが)一時の救いとなります。
新人の頃は高層階からの眺めにテンションが上がるが、1ヶ月もすれば見飽きる
大企業は一等地にある高層ビルの高層階にオフィスを構えがちです。
そのため新人の頃は、毎日出勤してそこからの眺めによって内心テンションが上がります。
しかし、そこからの眺めも1ヶ月もすると新鮮味が無くなり、そのうち高層階までのエレベーターでの移動時間やエレベーターの待ち時間が無駄に感じられるようになります。
大企業の華やかさだけでモチベーションが上がるのはせいぜい入社して1ヶ月くらいです。
花形部署の人に頭が上がらない
大企業は数多くの部署が存在しますが、その中にも花形部署が存在します。
(ある企業では、人事部だったり、企画部だったり、主要な売上を占める営業部だったりです。)
それゆえ花形部署の人には頭が上がらないという、いわゆる社内カースト制が暗に存在します。
もちろん大っぴらに花形部署の人と他部署の人に格差があるわけではありませんが、潜在的に他部署の人は花形部署の人に対して畏怖の念を抱き、花形部署の人は他部署の人に対してプライドを誇示します。
部署が異なると、人間関係を築くのも大変です。
一定数社内アウトローが存在する
大企業といっても、そこにいる人が皆エリート社員というわけではありません。
大企業内には、社内のエリートコースを外れた者、実力とは裏腹に真っ当な評価を受けていないような者、問題行動を起こす厄介者など、いわゆる社内アウトローも存在します。
彼らは待遇の良い大企業を辞めことはない一方で、会社への恨み辛みを吐きながら、社内でなんとか生き永らえています。
職場で孤立してしまうと、満足感が損なわれます。
事務職の人は顔採用されがち
総合職とは別に一般職で事務職に従事する社員がおり、その多くは契約社員や派遣社員の女性です。
しかし採用枠はそこまで多くない一方で人気企業の人気職種である事務職であるため、応募者は相当数に上ります。
そのため経験やスキルでは甲乙つけがたい状況となるため、最終的にはルックスで採用されるのです。
そのため、大企業の事務職ほど美女揃いなのです。
ただルックスの良い人が採用されやすいというのは、科学的にも証明されています。
「会社に住んでるの?」という人が存在する
先ほど「誰かが帰らないと帰りづらいという集団心理が働きやすい」というあるあるを挙げたように、大企業ほど残業する傾向があります。
そんな中、「会社に住んでるんですか?」と疑いたくなるくらい常に会社にいる人が存在します。
どういうことかというと、早朝出勤した際には自分よりも早くデスクで仕事をしている一方、残業でかなり遅い時間になった際にもまだデスクで仕事をしており、加えて、たまに休日出勤した際にもなぜかその人が仕事をしているというように、いつ何時でも会社にいる人がいるのです。
そのため、「あの人は会社に住んでいる」という噂が立つようになります。
時に会社に泊まり込みで働かなければいけないこともあるもんです。
ゴマすりは最強
大企業に採用される人は、前提としてそこそこ優秀だったりします。
そのため、それなりに仕事ができる人同士が評価を高めるための差別化を図るために行うのがゴマすりです。
それこそ優秀で頭がキレる人ほど緻密な戦略の下、上司や自分の評価につながるような人にゴマすりを行います。
すると、そんなゴマをすった者こそが優良クライアントを割り当てられたり、有望なプロジェクトに選抜されたり、おいしい話を先に仕込まれたりと、良いことにありつけるのです。
既に認知度の高い優れた商品やサービスを扱っていて、高度にシステム化した大企業、そしてそこそこ優秀な人が集った大企業においては、それなりに仕事をしていればそれなりの成果は出せます。
しかし、さらに自分を高めるためには”ゴマすり”が極めて重要であり、プライドを捨ててゴマをすれる者ほど大企業では最強なのです。
ゴマすりは有効ですが、謙虚さもそれに負けず劣らず有効です。
ボーナスの時ほど、ここで働いていて良かったと思える時は無い
日々泥臭い業務に追われ、また上司の顔色を伺って働く大企業の社員にとって、年に二度至福の時が訪れます。
それがボーナスが支給される時です。
大企業で支給されるボーナスは数十万円~数百万円と、毎月の給与額の数倍に上ります。
そのため、大企業で日々舐める苦渋がこの時ばかりは甘く感じるものです。
ちなみに、中小企業あるあるもあります。
大企業で働いて僕が得たもの
ここまで、(主観ではありますが)大企業でのあるあるについて紹介してきました。
大企業と言うと良いイメージを持たれがちで、もちろんポジティブ面もありますが一方でネガティブな側面もあるということが、これを読んだ人には分かってもらえたのではないかと思います。
しかし僕自身、新卒で大企業に入社したことはとても良かったと思っています。
待遇が良いのはもちろんなのですが、それ以上に多くの優秀な人と出会え、かつそこを辞めた後でも未だに良い関係を築けており、それが僕の人生にとって貴重なものとなっているからです。
また、大企業で働くことでビジネスのエッセンスを学べたことは、仕事をしていく上で財産となっていると感じます。
このようなものを得たいという人には、大企業で働くことはオススメです。
また大企業で働いている人で、他にも「大企業あるある」があればコメント欄にて教えてください。
ガチガチの大企業に辟易しているなら、自由度の高い中小企業に転職をするのも一つの道です。
転職をする場合、多くの人は転職サイトで求人を探します。
ただし自分一人だと、多くの求人をの中から自分の能力や経験、条件に見合う求人を探し、さらに面接日程の調整や労働条件、給与の交渉までを行うのはとても時間と労力が掛かります。
一方で転職エージェントに任せれば、数十~数百社もの求人からあなたに最適な求人を紹介してくれます。
また、応募書類の添削、面接日程の調整、労働条件や給与の交渉と全てを行ってくれます。
そのため、普段仕事で忙しくてもスムーズに転職活動に励めます。
ただ、ひとえに転職エージェントといっても、「求人数が多い」「新卒・第二新卒向け求人が多い」「高年収の求人を扱っている」「専門職系の求人を扱っている」「地方求人が多い」など、各転職エージェントによって特徴や強みはバラバラです。
したがって、これらを理解した上で”自分の状況に合った”転職エージェントを活用することで、満足のいく転職を叶えることができます。